*・゜゚・*:.。..。.:*・゜ SS 総評 ・*:.。. .。.:*・゜゚・*
【まおゆー@管理人】
一体オカリンの身に何が起こっているんだ・・・これは軽い?ホラー。見てる分には楽しいが
当人にとっては大混乱の出来事。これが世界の選択なのか・・・変わらない世界で暮らしたい乙。
5:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 10:40:54.96 ID:+XNd/7W3i
テレビ「皆さんこんにちは!テレホーンショッピング!」
いつも通りのラボ。のんびりとした午後だった
まゆり「ねぇねぇオカリン、今日はなにするの?」
ナントキョウハサイシンノデンシレンジヲゴショウカイ!
岡部「ふむ…ガジェットの研究も一段落しているしな。どこか出掛けるのもいいかもしれんな」
まゆり「わー、いいねぇ。ニャンニャンに行こうよ。今日はイベントやってるんだぁ」
ナントネットカラジドウアタタメキノウツキ!ワースバラシイ
岡部「いいだろう!この鳳凰院凶真、そのイベントとやらを制圧してやろう!」
この時から、世界が変わっていた。
7:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 10:45:24.12 ID:+XNd/7W3i
岡部「よし、まゆり準備出来たか?行くぞ!」
まゆり「オカリン待ってー」
ガチャ
紅莉栖「ハロー、って何処か行くの?」
岡部「ああ、暇なのでニャンニャンのイベントにまゆりとな。お前も行くか?」
紅莉栖「え…ちょっと岡部。あんた今日私と出掛ける約束してたじゃない!」
まゆり「そうなのオカリン?残念なのです…」
岡部「まて!俺が紅莉栖と約束だと?そんな事は無いだろう!」
紅莉栖「うわ…あんた自分から誘っておいて何よそれ!ほら、証拠のメール!」
14:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 10:50:06.91 ID:+XNd/7W3i
岡部
件名 明日予定あるか?
内容 よければ飯でも食いにいかないか?明日は何も予定は無いだろう
紅莉栖
件名 Re明日予定あるか?
内容 な、なんで急に!?で、でもあんたがいきたいならいいわよ?仕方ないから付き合ってあげる!
岡部
件名 ReRe明日予定あるか?
内容 わかった。昼過ぎにラボでな。遅くなりすぎるなよクリスティーナよ!
紅莉栖「言い訳だけは聞いてあげてもいいけど?」
岡部「まて!待ってくれ。何故こんなメールが?アドレスは確かに俺…でも俺は本当に」
紅莉栖「…ならもういい!帰る!」ガチャ
16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 10:57:55.40 ID:+XNd/7W3i
岡部「なんなのだ一体!」
まゆり「オカリン、あれは酷いよぉ。紅莉栖ちゃん可哀想」
岡部「しかし俺は本当に」ガクッ
眩暈がした。頭に血が登ったからだろうか。机に捕まりなんとか堪えた
まゆり「オカリン大丈夫?」
岡部「ああ、大丈夫だ。とにかくだ。紅莉栖の事は俺が何とかする。だからとにかくニャンニャンに行くぞまゆり」
まゆり「オカリンニャンニャンにいくの?気をつけてねぇ」
岡部「何を言っている。さっき約束したでは無いか!」
ガチャ
紅莉栖「ハロー!まゆり、岡部。相変わらず岡部は貧相な顔してるわね」
岡部「紅莉栖!?お前帰ったのでは!?」
紅莉栖「今来たのに帰れってことか?脳味噌ホルマリン漬けにするぞ…」
まゆり「オカリンニャンニャンに行くんだってー」
岡部「いや、だから」
紅莉栖「あ、なら私も行こうかな?ご飯食べて無いし」
17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:02:30.54 ID:+XNd/7W3i
岡部「いい加減にしろ!二人ともさっきの事で怒っているのか?俺が何かしたと言うのか!」フラッ
岡部「くっ、何だというのだ!説明しろ紅莉栖、まゆり!」
橋田「おかりんどうしたん?急に怒鳴って。まゆ氏はまだ学校、牧瀬氏もまだ来てないお」
岡部「ダル!?お前いつからそこに…それに紅莉栖、まゆりがいないって今までそこに」
橋田「おかりん疲れてるんじゃね?流石の僕もそこまで幻覚みられると引くレベル~」
岡部「な、なんだ?何がどうなって」
橋田「とにかく少し横になった方が言いんじゃね?」
20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:11:55.78 ID:+XNd/7W3i
岡部「…うむ」ドサッ
岡部「確かに体調良くないのは確かだが、
俺は呆けてはいないはずだぞ」
鈴羽「ん?どうしたの岡部倫太郎。体調よくないって?洗脳でもされた?」アハハ
岡部「なっ!?鈴羽?ダルはどうした⁉」
鈴羽「橋田至?最初からいないけど。ずっとあたしと喋ってたじゃん!本当に呆けちゃったの?」
岡部「いや、確かに俺はダルと」
岡部「お前ら何を企んでいる!ドッキリか?この鳳凰院凶真を騙すつもりか!」
鈴羽「ど、どうしたんだよ岡部倫太郎…」
岡部「次はどうするつもりだ?鈴羽が隠れて萌郁でも出すか?俺は驚かないぞ!?」
ドサッ
岡部「どんなドッキリだと言うのだ…鈴…」
岡部「鈴…葉?鈴羽!どこにいった!」
23:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:17:47.88 ID:+XNd/7W3i
ガチャ
萌郁「岡部…君…タオル…使ってもいい?」
岡部「しししししシャイニングフィンガー⁉なぜシャワールームに!」
萌郁「岡部君が…浴びてこいって…」
岡部「おおおおお俺がそんな事いうか!嘘をつくな!」
萌郁「外…雨…だったから」
岡部「何?濡れたから浴びろといったのか?いや、とにかく早く服を」
萌郁「でも…岡部君なら」
岡部「ちょ、まて!でてくるな!ダメだって!こら!」ドサッ
紅莉栖「なにやってんの?」
26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:22:20.51 ID:+XNd/7W3i
岡部「紅莉栖!?研究室にでもいたのか?早く、萌郁を止めてくれ!」
紅莉栖「萌郁さん?どこにいるの?」
岡部「え?いや、シャワールームに」
紅莉栖「いるわけないじゃない。今日は私と岡部二人だけ。今の所はね」
岡部「しかし今」
ガチャ
紅莉栖「ほら、居ないでしょ?」
岡部「くそ…どうなっているんだ…」
紅莉栖「…何があったの?」
岡部「紅莉栖?」
紅莉栖「今のあんた嘘ついてるように見えないのよ。何があった?」
岡部「く、紅莉栖…実は…」カクカクシカジカ
28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:23:28.91 ID:nnzl+8qFi
なにこれ怖い
31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:26:57.92 ID:pvjxvW+I0
こういうときの助手のありがたさは異常
32:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:28:14.45 ID:+XNd/7W3i
紅莉栖「私がそんなドッキリするか!でも変ね…あんたが嘘ついてないのは確かだとして…」
岡部「俺はどうしたらいいんだ?紅莉栖…」
紅莉栖「原因はわからない。でも任せて!私が必ず岡部を助けて見せる。任せなさい!」
岡部「紅莉栖…やっぱりお前なんだな。お前だけは」フゥ
紅莉栖「さーって、私まゆりと買い物いってくるわね!」
岡部「え?」
紅莉栖「じゃ、岡部また!」
岡部「まて紅莉栖!お前今助けてくれると!!」
紅莉栖「え?なんの話?今日はそんなに話してないじゃない」
岡部「待ってくれ…お前は俺を見て話を聞いて…信じてくれたじゃないか…」
紅莉栖「ごめん、あんまり時間ないから後で聞く!待ってて!」ガチャ
タッタッタッタッ
岡部「…」
37:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:40:01.04 ID:+XNd/7W3i
岡部「何で…どういうことだ。世界線が移動しているとでもいうのか?だがリーディングシュタイナーは発動していない。タイムマシンもタイムリープマシンも無いはずだ!」
岡部「いや、タイムマシンはある。鈴羽…今回の犯人は鈴羽…?」
岡部「いや、リーディングシュタイナーは発動していない。関係無いはずだ」
ガチャ
紅莉栖「やっぱりあんたが心配だから帰ってきたわよ!全く。で、どうしたのよ」
岡部「紅莉栖…紅莉栖!!」ダキ
紅莉栖「お、岡部!?ちょ」
スカッ
岡部「…え?なぜ…」
岡部「今、居たでは無いか」
岡部「なんなんだ?なんなんだよ!!!、」
38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:48:45.94 ID:+XNd/7W3i
フェイリス「凶真ー」ニャンニャン
岡部「な⁉フェイリスどこから」
スッ
岡部「…消え」
るか「凶真さん」
岡部「るか子」
スッ
岡部「…」
紅莉栖「岡部」
岡部「…」
鈴羽「倫太郎」
岡部「…」
萌郁「…岡部…く」
岡部「…」
まゆり「オカリ」
岡部「…」
40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:50:00.40 ID:pvjxvW+I0
どういうことなの…
43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 11:55:43.56 ID:+XNd/7W3i
岡部「…」
岡部「そうか。やっとわかった。やはり世界線の移動か」
岡部「世界線の移動が高速で起こっている。俺はもう抜け出せない。時が進まない。ひたすら世界線を動き続け、皆を見る事すら出来ない。」
岡部「既に一つの世界線には0.01秒もいられない。延々と世界線を移動してる。これも世界を変えようとした罰なのか。このまま進めば」
全ての世界線の俺は一つになる
47:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:02:02.99 ID:+XNd/7W3i
まゆり「オカリンどうしたの?」
岡部「…」
他の人間から見れば俺は
萌郁「岡部…君」
岡部「…」
動きを止めた人形の様に
るか「凶真さん?」
岡部「…」
永遠に何も語る事無く
フェイリス「凶真?」
岡部「…」
ただただ朽ちるだけの存在として
49:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:06:49.86 ID:+XNd/7W3i
鈴羽「岡部倫太郎?」
岡部「…」
消えていくだけなのだろう
紅莉栖「お、岡部?岡部!?」
岡部「…」
俺がこうなっている事を知るものは居ない。時の流れの中、横に動くだけの俺は世界の中で止まって見える存在になった。俺は世界線を認識する間も無く動かされ
何故こうなったか知る由も無い
テレビ「ついに通信付き電子レンジが世界一億台突破しました!沢山のご家庭で使われています!使用方法は」
メールを送るだけ
the end
54:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:14:53.01 ID:+XNd/7W3i
…べ …お…
懐かしい声が聞こえる。まだ考える事が出来たのか。声など聞こえるわけもない。抜け出せない世界の移動。考える事は辞めたはず。
…お…か…べ
俺は既に理として居るだけの存在。他の人間からは死んだも同然。世界で俺がこうなっている事を知る人間は一人も
おかべ
一人もいない?そうなのか?俺は誰だ?俺は助けられてきたはず?俺は、俺は
岡部「俺は鳳凰院凶真!世界になど屈してたまるかああああああ!!」
おかべ
岡部!
紅莉栖「岡部を、かえせええええええええ!!!!」
56:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:18:41.44 ID:+XNd/7W3i
岡部「紅莉栖!?」
紅莉栖「あんたは私には話してくれた!その状態から考察して、助けに来るまで時間かかっちゃったけど」
紅莉栖「全ての世界線の中で」
紅莉栖「私は岡部の事を知ってる!」
紅莉栖「助ける事が出来る!」
岡部「紅莉栖!」
紅莉栖「岡部は世界のものじゃない!私のものだ!返せ!!」
そこで意識が消えた
58:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:22:11.96 ID:+XNd/7W3i
声が聞こえる。懐かしい声。もう聞く事のないであろう仲間たちの声。会いたいと思っても叶うことがない、叶うことがなかったはずの
まゆり「オカリン、もうお昼だよ?」
橋田「オカリン寝すぎだろ常考」
フェイリス「今日はイベントだから早くいくにゃ」
るか「ぼ、僕もコスプレするんですか?」
萌郁「…楽しみ」
岡部「…」
61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:31:32.66 ID:+XNd/7W3i
岡部「…ああ、じゃあ行こうか」
こうして世界は何事もなかったように動いていく。俺が全て背負っていけばいい。それで幸せになってくれるなら
紅莉栖「岡部」
岡部「なんだ紅莉栖?」
紅莉栖「おかえり。私の岡部!」
テレビ「世界で販売した通信付き電子レンジは不具合で発火が相次ぎ販売中止になりました。開発の中鉢さんは…」
63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 12:34:19.71 ID:+XNd/7W3i
と、おまけも含めてここまでになります。おまけはフラグだけ立ててたのでついで…ですが。次は強くてニューゲーム鈴羽編
鈴羽「強すぎてニューゲーム?」
を書く予定です
72:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 13:11:23.13 ID:MulA97ETO
おつ
いい長さだった
74:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/06/01(金) 13:18:33.33 ID:4fHBVTds0
意外と面白い
元スレ:岡部「…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/1338514614/
【 関 連 記 事 】