シヴァ神「何？日本の新人？」まど神「はい。よろしくお願いします」

2：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:02:59.52 ID:R/IGJ7Ne0

翌日　

伊勢神宮　皇大神宮

まど神「おはようございます…（頭が痛い…二日酔いだ…神様も楽じゃないな）」

天照「おい新人。ちょっと下界を回るからついてきな」

まど神「は、はい。（天照様と２人か。。。どうしよう緊張するな…）」





4：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:03:53.44 ID:R/IGJ7Ne0

田んぼ

お稲荷様「これはこれは大御神様。ようこそおいで下さいました」

天照「調子はどうだい」

稲荷「はっ、おかげさまで稲穂も順調に成長しております」

天照「そうかい。そいつはなによりだねぇ。ところでこの新人をお前さんとこでシゴいてやって欲しいんだ」

稲荷「かしこまりまして御座います。おまかせあれ」

まど神「えっ」





5：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:04:26.20 ID:1uXDqxM00

天照「なにが　えっ　だい。ニブイねぇ。周りをよく見回して見な」

まど神「ここは…ミタキバラの近く！」

天照「あんたはここの土地神になるんだよ。この土地のことをよくよく勉強しな」

まど神「は、はい！」

天照「じゃ、あとは頼んだよ」

まど神「マミさんたちをまもる神様になるんだ…頑張るぞ！」





6：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:05:24.13 ID:R/IGJ7Ne0

まど神「（わたしに神社の掃除させてずっと競馬新聞読んでる…）」

稲荷「チッ　阪神また負けとるやないか！」鼻ﾎｼﾞﾎｼﾞ

神主「稲荷どの。掃除ならウチの巫女にやらせますが」

稲荷「えぇねんえぇねん。新人なんぞ、掃除するぐらいしか役に立てへんねや」

まど神「あのぉ…神様の修行はいつ始まるんでしょう…」

稲荷「ん？あぁ、心配せんでも、もうすぐ来るで」

まど神「来る…？？？」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

まど神「こ、この音は…？」





7：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:06:17.47 ID:R/IGJ7Ne0

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

まど神「えぇ～！？突然、すごい嵐！？」

稲荷「来たで。暴走族神や」

まど神「えぇ！？」

風神「ひゃっはー！！！！」





12：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:08:08.34 ID:1uXDqxM00

風神「どけどけえええええええええ！」ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

雷神「オラアアアアアアアアアアア！」ピシャーン！ゴロゴロ！

まど神「ひいいいいいいいいいい！」

稲荷「修行その１や。この地方一帯の稲と建物を一晩守れ。出来んかったら、お前クビな」

まど神「ええー！？そんな、無理です！」

稲荷「何が無理やねん。守り神になったら毎年台風の季節にやらなアカンことやど」

まど神「ど、どうやったら」

稲荷「んなもん自分で考えんかい。神にはな、マニュアルも教科書もないんや！さっさといかんかい！」ゲシッ！

まど神「あうっ！？」

風神「がはははは！なんじゃこのちっこいのは！！！！」

雷神「とって食ってくれようか！ガハハハは！！！！！」





15：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:11:30.46 ID:1uXDqxM00

まど神「あ、あのぉ…街を荒らすのは…」

風神「なんじゃ小娘！！！！ワシらに説教するつもりか！！！」ブオオオオオオオオオオオオオオ

雷神「こわっぱめが！お灸をすえちゃる！」ﾋﾟｶｯ！！！

ピシャアアアアアアアン！

まど神「痛あああああああああああ！…でもここで逃げ出すとミタキバラのみんなが…」

雷神「次は土砂崩れを起こしてあの家を破壊するのはどうじゃ」

風神「おう、面白そうじゃ」

まど神「！！！　うわあああああああああああああああああ！」ﾀﾞｯ

雷神「む！？やる気かチビ助！！！！」





16：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:13:08.20 ID:1uXDqxM00

翌朝

巫女「お稲荷様。おはようございます」

稲荷「うん？ムニャムニャ…ふぁーおはようさん。よぅ寝たでぇ。新人はどうしとる」

巫女「先程から食堂でお待ちで御座います」

稲荷「逃げださんと顔だしおったか。おー！台風一過、最高の天気やないか！ほないこか」





20：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:14:37.68 ID:1uXDqxM00

食堂

稲荷「うんうん。この厚揚げと神酒はうまいな。誰のそなえもんや？」

巫女「３丁目のヤマダ豆腐店さまからで御座います」

稲荷「そうかそうか。今度あいつがおみくじ引いたら大吉出したれや」

神主「…稲荷どのそれは」

稲荷「まぁまぁ固いこと言いッこなしやで！」

まど神「…」ｸﾞｯﾀﾘ

稲荷「どうした新人。ちゃんとメシ食いや。体壊すで…ってもうすでに真っ黒コゲやがな！ハハハハ！」





21：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:16:13.35 ID:1uXDqxM00

まど神「…」

稲荷「まさか自分を囮にして一晩中雷と暴風を受け続けるとは思わへんかったがな。けったいなやっちゃのぉ」

まど神「友達の街を守りたくて…ただそれだけで…」

稲荷「へー。ご立派なことやなぁ。で、結果はどやった」

巫女「はい。稲の１割５分がなぎ倒されただけで済みました。建物等への被害はありません」

稲荷「ふーん。農協の大将にワビいれにいかなアカンが…まぁ上出来やないか。２割いっとったらお前クビやったで」





23：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:17:17.14 ID:1uXDqxM00

まど神「神様がクビになったらどうなるんですか…」

稲荷「運良くそのへんの地蔵にでも空きがでればそこに入れるが。
　　　なけりゃこの世の終わりまでホームレス神や

　　　不良になって魔界に堕ちるやつも毎年１柱や２柱ちゃうで」

まど神「神界も厳しいんですね…」

稲荷「信仰心も薄いご時世やからな。そこで、や。朝飯食い終わったら信仰心を集金…いや集心してこい」

まど神「え…」





24：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:18:30.17 ID:1uXDqxM00

稲荷「お前を拝んでくれる信者が多ければ多いほどお前のちからは強くなる

　　　例えばキリスト教のゴッドはんは２０億パワーや」

まど神「そんなに…」

稲荷「天照様にお願いしてあの暴れ者どもを懲らしめてもらうことも出来る

　　　せやけど天照様もお暇ちゃうからな。陳情するのにも一々発言力がいる。

　　　神の世界の発言力といえば、これはもう単純に信者の数で決まるんや」

まど神「はぁ…」

稲荷「お前の信者を１００人集めろ。それまで戻ってこんでええで」

まど神「でも…」

稲荷「でもでもうるさいねん！さっさと行ってこんかい！いてまうどアホンダラ！」





25：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:19:15.79 ID:1uXDqxM00

まど「マミさぁーん…」ｼｸｼｸ

マミ「神の世界も大変なのね…」

杏子「でもまぁ、ここにすでに２人いるんだから、残り９８人じゃねぇか」

まど「ほむらちゃんは…？」

マミ「暁美さんは…私達も連絡がつかないのよ」

杏子「つーかよぉ、すごい神通力でほむらの位置ぐらいわからねーの？」

まど「QBが願いで与えてくれたパワーは盗品だったみたいで…全部没収されちゃったの」





31：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:23:15.20 ID:JKwotCrT0

盗品ｗｗｗ





29：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:21:54.28 ID:1uXDqxM00

マミ「やっぱりねぇ」

杏子「大方エントロピーがどうこうってのもウソだな」

まど「”大宇宙エントロピー協会”っていう詐欺カルト集団の一員だったみたい。神界でも魔界でも指名手配されてるよ…」

杏子「とんでもねぇやつだな」

マミ「とりあえず、この出窓をあなたのための神棚ってことにするわ。毎朝お水とお花を供えてお祈りするわね。それでいいのかしら」

まど「ありがとう…ありがとうございます」ｼｸｼｸ

マミ「街を守る神様でも、泣きたい時があるわよね。つらくなったらまたここにいらっしゃい」

杏子「そうだぜ！あたしもここで応援するぜ！」

マミ「あなたは早く仕事を見つけて独立してちょうだい…」

まど「うん…うん…ありがとう２人とも」ｼｸｼｸ





32：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:23:20.63 ID:1uXDqxM00

まど神「あのぉ…神なんですけど…」

ババァ「え？あぁ、ウチは間に合ってるよ！」

ﾊﾞﾀﾝ！

まど神「はぁ…どうすればいいんだろう…」

？？？「まどか…まどか！」

まど神「誰！？」

QB　　「やぁ久しぶり！ボクだよ！QBだよ！」

まど神「げ！」





35：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:25:47.90 ID:1uXDqxM00

QB　　「なんだいその反応は。ノルマにあえぐ君にいいものを持ってきてあげたのに」

まど神「え」

QB　　「信仰パワー２００人分さ。ケツアルコアトルからパクってきた新鮮なパワーなんだ！

　　　　少女の絶望パワー集めるよりよっぽど楽だったよ。最初からこうすればよかったよ」

まど神「そんなもの…受け取れないよ！」

QB　　「そんなこと言ってるヒマがあるのかい？ノルマが達成できなきゃ一生浮遊神だよ？

　　　　ちょっとダークサイドに心が傾けば魔界にまっさかさまだ」

まど神「うう」





36：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:27:24.11 ID:jI/7GhqlO

羽毛のある蛇さん敵に回しちゃってるｗｗ





37：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:27:29.22 ID:orIDKw370

人をまどわすサタンのようだな…





38：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:28:32.46 ID:1uXDqxM00

QB　　「さぁさぁ。君たちを魔法少女を苦しめたお詫びだよ。受け取ってくれ」

まど神「い、いらない！！！」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

まど神「こ、この音は…？」

不動明王「ゴラアああああああああああああ！見つけたぞ指名手配犯！！！！！！！！！！」

QB　　　「おやおや、見つかっちゃったね！またねまどか！」ﾋｭﾝ！

まど神　「え」

不動明王「うぬう…逃したか…仏道警察のものである！聞きたいことがある！寺まで来てもらおう！」

まど神　「ええええええええええええ」





41：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:31:52.77 ID:1uXDqxM00

QB　　「チッ…不動の野郎しつけーんだよ。

　　　　神をぶっ殺して無理矢理抽出した信仰パワーが使えるかまどかで実験しようと思ったのによ…

　　　　まぁいいや。神になったまどかにはまだまだ利用価値がある

　　　　時期がくるまでその辺のメス●タの絶望パワーでも吸い取って一儲けするか

　　　　これから面白くなりそうだぜ！ハハハ！」

女子高生「きゃー！なにあの生き物！ぬいぐるみみたい」

QB　　「やぁっ！ボクの名前はね、きゅうべぇ！」





42：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:32:34.21 ID:1uXDqxM00

寺


稲荷「なにしとんねんお前は…」

まど神「すみません…」ｼｸｼｸ

不動明王「稲荷！お主がこの者の身元引受人か！」

稲荷「まぁな」

不動「あと２０時間はここにいてもらうことになる！明日受け取りに来るがよい！」

稲荷「ちょっと待ってんか。コイツが何したっちゅうねん」

不動「指名手配犯と会話しておったわ！」





44：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:33:27.44 ID:1uXDqxM00

稲荷「それだけかいな。調書には違法パワーを受け取るよう強要されたが拒否した、とあるで」

不動「うむ！」

稲荷「ほんならコイツは何も落ち度ないやん。何の権利があってこんな座敷牢に入れてんねん」

不動「規則は規則である！」

稲荷「やかましわアホンダラ！さっさと出さんかい！」

矜羯羅童子「貴様！明王さまに向かって何たる口を！」

稲荷「おうおう！失礼な口を聞いたで！聞いたがどうした！やるんかい！」

不動「稲荷！この件は正式に仏界から神界へ抗議するがよいか！」

稲荷「やってもらおうやないか！身内をコケにされて黙ってるほどお人好しちゃうど！ええからさっさと牢から出せ！」





47：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:35:19.19 ID:1uXDqxM00

伊勢神宮

まど神「わたしのせいです！申し訳ありません！」

天照「困ったもんだねぇ不動の石頭も。稲荷、あんたも」

稲荷「わたしもカッとなってしまいまして。申し訳ございませぬ」

天照「あんまりナメられても困るからねぇ。かと言って世間体もある。あんたしばらく謹慎してな」

稲荷「はっ、寛大なお言葉、謹んでお受け致しまする

　　　…大御神さま、ｱﾎやってもうたついでにもう一つお頼み申し上げたきアホなことが御座いまして」

天照「あんたが頼みごととは珍しいね。言ってごらん」

稲荷「はっ、このアホ新人…なにぶんアホでございまして、なにとぞ大御神さまのお力を…」

天照「あんまりアホアホ言うもんじゃないよ。まぁイレギュラーな方法で神になったアンタだ。

　　　何かと苦労も多いだろう

　　　よしわかった。ここは稲荷の顔を立てて、ひとつだけアンタに力を貸してやろう」

まど神「わ、私は…」

稲荷「おいアホ！大御神さまにご助力頂ける機会なんてないで！よく考えて決めやアホ！」

まど神「で、では…」





48：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:36:23.72 ID:1uXDqxM00

まど神「あの…信仰パワー…」

天照「そいつは出来ないね。あたし達を拝んでくれる人々の気持ちを踏みにじることになる

　　　自分の器量と魅力で正々堂々と集めな」

稲荷「アホやなぁ自分当たり前やないか。もっと他にないんかい」

まど神「じゃ、じゃあ…友達に…暁美ほむらに会わせてください！」

天照「うん？そんなことでいいのかい？」

稲荷「はぁーホンマのホンマにアホやったか。アホらし」





49：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:37:02.42 ID:1uXDqxM00

天照「まぁいいだろうちょっとお待ちよ…あれ？」

稲荷「いかがなさいました」

天照「おかしいねぇ…よく分からないよ」

稲荷「大御神さまのお力を持ってしても…」

天照「うん。どうやらそのほむらってのはこの世界を支配する円環の理から外れて、時空のゆがみの中に落ちてしまったようだね」

まど神「ど、どういうことですか」





58：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:41:17.44 ID:1uXDqxM00

稲荷「お前、インキュベーターの盗品パワー使って不自然な形で神になったやろ
　　　
　　　せやから周りの人間の運命もバグってしまっとるんちゃうか？」

まど神「あ！ほむらちゃんもインキュベーターのちからを使って何度も時間を逆行して人生をやり直して…」

稲荷「ホンマかいな！そりゃあどえらいことやで。運命が無茶苦茶になってまう」

天照「…人間がそんな無茶苦茶なことした例はいままで聞いたこともないよ

　　　察するに、自然の法則に逆らい続けたためにこの時空にはいられなくなって
　　
　　　どっかの異次元に飛ばされてしまったってところだろうね

　　　残念だがあたしの力でもどうしようもないよ」

まど神「そ、そんな！！！」





65：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:46:54.09 ID:1uXDqxM00

稲荷神社

まど神「ほむらちゃん…ほむらちゃん」ｼｸｼｸ

稲荷「はぁー辛気臭いのぉ！メシがまずくなるわ！お前のせいでワシの地位まで危ないってのに！」

神主「まど神どの、少しお休みになられた方が」

稲荷「まだ信仰集め終わってへん未熟者や。神棚で寝させることないで！境内にござでもひいてそこで寝かせとけ！」

巫女「そんな…まど神さま、どうぞ社務所の仮眠室をお使いください」

まど神「ありがとう…でもいいんです。境内で寝ます」

稲荷「さぁてテレビテレビ。おっ！阪神勝っとるがな！がはははは！」





69：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:49:46.37 ID:1uXDqxM00

深夜

まど神「寒い…もう肉体はないのに…。神棚で寝るとあんなに暖かかった…あれが人々の信仰の…人の心の暖かさなんだ…」ｳﾄｳﾄ

　　　　　　　”QB「少女の絶望はね、宇宙の運命を変えるほどの力を持っているんだ」”

まど神「そうだ…心には…力がある…絶望に力があるのなら…」ｳﾄｳﾄ

　　　　　　　”ほむら「私がまどかを救う！何度運命をやり直してでも！」”

まど神「絶望に力があるなら…希望にも…力がある…はず…悲しい運命を変える…力が…」ｳﾄｳﾄ





72：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:52:52.61 ID:1uXDqxM00

ほむら「まどか…まどか…」

まど神「はっ！？ほむらちゃん！？どこ！？どこにいるの！？」

ほむら「分からない…でもここは…すごく暗くて…寒い…」

まど神「待ってて！必ず見つけ出して私が助けるから！」

ほむら「まどか…助けて…私を…」

まど神「ほむらちゃん！」

ｶﾞﾊﾞｯ

まど神「夢？　…いや…夢じゃない！」





74：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:53:55.52 ID:1uXDqxM00

稲荷神社前

巫女「…お待ちしておりました」

まど神「みなさん…」

神主「きっと止めてもいかれるのでしょう。私達にできる事はお見送りすることぐらいです」

まど神「あの…お稲荷さまは…？」

神主「大変お怒りのご様子で…二度と神社の敷居をまたぐなとのお言葉です」

まど神「そうですか…でも、お世話になりましたと伝えてください。みなさんも、お世話になりました」

神主「必ずお伝え致します…どうかお気をつけて」





78：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:55:02.39 ID:1uXDqxM00

社務所

稲荷「もしもし？ワシや。ああ、ウチの若いのが今出ていきよった。うん、その時はよろしく頼むで。ほな」ｶﾞﾁｬ

稲荷「さぁて。アホの後ろ姿でも見に行くかいな」ｽｸｯ

神社前

神主「あ、稲荷どの。たった今出ていかれました」

稲荷「見りゃわかるわい。おーおー。アホがいっちょまえに勇ましく歩いて行きよるわ」





81：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:56:51.13 ID:1uXDqxM00

稲荷「なぁまどかよ。一晩床で寝て、神棚の暖かさが身に沁みて分かったやろ。

　　　あれが人の心のもつ熱。心のもつ力なんや

　　　ﾜｼは神社を捨てて浮遊神になるお前におおっぴらに手助けもでけんし、友達を救ってやる力もない
　
　　　神といえどもこの世界を支配する円環の理に逆らうことはでけへんのや

　　　せやけど人間でも完全な神でもない、半神前のお前は、この世界に居場所のない存在や

　　　いままでのルールをブチ破って奇跡を起こすのは、案外そんなやつかもしれん

　　　お前はアホやけど、友達の住む街を守るために、雷神の雷に突っ込んでいった、そんなアホや

　　　ワシはそんなアホは嫌いやない。せいぜい、気張りや」


巫女「お稲荷さまでも後輩のために泣くことがあるのですね」

稲荷「アホ！誰があんなアホのために泣いとんねん！阪神が逆転負けしたんが悲しいだけや！」





87：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 00:59:32.20 ID:1uXDqxM00

不動「憶えておれ稲荷！…それに…あの小娘！」

QB　「まどかにはまだ利用価値がある。これからが楽しみだよ」

ほむら「助けて…まどか！」

まど神「どんなことが起きても、必ず友達を救い出す！ほむらちゃんが私を救い出してくれたように！」




前編　終わり

後編　その内





89：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 01:00:42.71 ID:orIDKw370

え？





90：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 01:01:12.29 ID:+jEERoqz0

なんだってー！





91：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 01:01:48.51 ID:jI/7GhqlO

おつ
メガテン好きの俺にはなかなか面白かった





102：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2012/07/15(日) 01:19:09.92 ID:5vIzj+fA0

乙乙乙

元スレ：シヴァ神「何？日本の新人？」まど神「はい。よろしくお願いします」

http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342278123

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