男「探偵脳でプリン消失事件を解決する！」

3：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 22:54:06.52 ID:06cckJp70

弟「消えたプリン事件って…。いいよ、また買えばいいし」

男「まあまあ。取り合えず現場検証だな」

男(カラになったプリン容器の中に白いスプーン。蓋は全部はがされてない)





6：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:00:28.38 ID:06cckJp70

男「ちなみにそのプリンっていつ買ったヤツ？」

弟「昨日学校から帰る途中。割と有名な、ほら、甘味堂のミルクプリンだよ。楽しみにしてたんだけどな」

男(昨日の夕方の時点ではあることが確認されてる…。そして、俺が帰って来て直ぐに弟が食べたかどうかを聞いてきたから、犯行は昨日の夕方から弟が帰ってくるまでの間か…)





7：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:06:32.92 ID:06cckJp70

男(すると犯人は父、母、そして俺になるのか。でも昨日食べたんだとしたとすれば母さんが朝食を用意してる時に処分されてるはず)

男「おい、母さんにも聞いてみたのか？」

弟「いや、俺が帰ってきた時には出かけてていなかったけど。てか今日は帰省してくる友達に会いに行くって言ってなかったけ」

男「あー、確かに言ってたな」





8：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:13:13.92 ID:06cckJp70

男(俺は食ってないから犯人じゃないし、となるとやっぱり母さんか。父さんは仕事のはずだから食う時間はないしな。問題は動機だけど……！)

男「ふふっ。わかりました…この事件の真相がね！」

弟「おお！まあ特に期待はしてないけど聞かせてよ」

男「まあ落ち着きたまえよ」





9：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:18:51.44 ID:06cckJp70

男「まず犯行が行われたのは今日、俺たちが学校へ出てからだ。犯人は俺たちが出た後、自分も直ぐに向かわなければならない場所があった。それは放置されたカラの容器からみてとれる」

弟「ふんふん」





10：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:25:16.05 ID:06cckJp70

男「しかし何故そんな時間に追われている状況なのに犯人は犯行を行ったのか」

弟「確かにそうだな。朝、しかも朝食ををとって直ぐにデザートを食べるなんてありえない」

男「そしてこのミルクプリンはあの美味いと評判の甘味堂のもので、かなりレア度が高く、一日に朝と夕方の2回しか作られない上に数も少ない」

弟「…そうか！」

男「そう！つまり犯人はこの甘味堂のプリンの価値を知っていて、帰ってくるまえに誰かに食べられてしまうだろうと考えて食べたんだ」





11：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:32:54.30 ID:06cckJp70

男「しかし今日はどうしてもいかなければならない場所があった。そして、その用事が無ければいつも通りなら証拠を隠すことも容易に出来ていたはず…」

母「ただいまー」

男「プリンを食った犯人は…」

男「母さん！あんただ！」

母「え？なにが？」





12：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:36:24.22 ID:06cckJp70

弟「う、うそだろ…。本当に母さんが」

男「母さん、もう本当のこと言って楽になっちゃおうよ…」

母「は？何を言ってんのあんたら」

男「わかってる。もうわかってるよ。あのミルクプリンは母さんが」

母「プリン？ああー」

母「あれ父さんが食べてたわよ」





13：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:41:53.84 ID:06cckJp70

男「……」

弟「おい」

男「悲しい事件だった。まさか肉親による犯行だったとは…。そして何より尊敬していた父親が犯人であるという不幸。心中察します」

弟「おい」


完




14：以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします：2011/08/18(木) 23:46:52.15 ID:EzoM+Um40

ちょっと面白いと思ってしまった

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