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  ほむら「やさしさは愛じゃない」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
優しくすることは初めてあった人にだってできる。本当に大切な人にしかできないのは
怒ること!・・・でも、常に優しくされたいと思うのは管理人だけではないはず乙。


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:53:50.57 ID:CDFTaaGu0

まどか「ほむらちゃん!!一緒に帰ろうよ!」

ほむら「ひゃい……!!」ビクッ

まどか「……?どうしたの?そんなにびっくりして」

ほむら「わ…わたし、今日は…『一緒に帰ろう』なんて言われるだなんて思って無くて…」

まどか「えー。私たち一緒に帰るのは、初めてじゃ無いよね?なんで、それなのにそんなこと考えちゃうの?」

ほむら「…ごめんなさい。」シュン

ほむら「前は…美樹さんたちも一緒だったし……鹿目さんだけでも帰れるのに、私なんかに声を掛けさせちゃったのかな…って思うと……」

まどか「……友達が一緒に帰るのは普通じゃないかな?」

ほむら「そ……そう………かな…?」






2:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:54:27.47 ID:CDFTaaGu0

まどか「うん!絶対にそうだよ!!」

ほむら「…うん、鹿目さんがいうなら……それが正しいんだよね…」

ほむら「うん…そうだね………」


まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「うん……いつでも、鹿目さんは優しいなって…」

まどか「うぇひひひ…そんなこといわれちゃうと照れちゃうよ」

ほむら「で…でも……」

まどか「?」





5:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:55:39.28 ID:CDFTaaGu0

ほむら「……………あの、鹿目さん」

ほむら「本当に…私なんかでいいの…?」

ほむら「私……暗いし……その………」

ほむら「鹿目さんのお友達になんて………」




まどか「ほむらちゃん」

まどか「もうわたしたちは友達だよ」

まどか「これからも…いつまで……ずっと」





ほむら「…………………うん……」





6:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:56:34.59 ID:CDFTaaGu0

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-----

まどか「ねえ、ほむらちゃん!どこかに寄り道していく?」

ほむら「あ…えっと……」アタフタ

まどか「私ね、先週オープンした公園のクレープ屋さんに行ってみたいなって!」

ほむら「ああ…ええと……」オロオロ

まどか「みんなオイシイって言っていたから、きっとほむらちゃんも気に入ってくれるはずだよ!」

ほむら「は…はい……!!」

ほむら「わ、私、鹿目さんがそんなに一生懸命勧めてくれるところなら、どこだって行きたいです!!」

まどか「ウェヒヒヒ…じゃあ、決まりだね!!」


まどか「行こ!!ほむらちゃん!!」ギュ

ほむら「あ…」


ほむら(手を握られちゃった………///)





8:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:57:39.22 ID:CDFTaaGu0

ほむら「///」

まどか「………?どうしたの?ほむらちゃん」

ほむら「そ…その……///」ギュゥ

まどか「あ……もしかして……私と手をつなぐの嫌だった…?」

ほむら「い…嫌なわけ…ない…………です///」ギュゥ

まどか「ティヒヒ…仲良しの印だもんね!」ギュゥ

ほむら「///」

まどか「もしかして、ほむらちゃん、照れてる?」

ほむら「だってまど……鹿目さんがぁ……///」

まどか「ティヒ…今、何か言おうとした気がしたけど…?」

ほむら「///」プシュ

まどか「あ……動かなくなっちゃった…」





10:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:58:40.06 ID:CDFTaaGu0

まどか「ティヒヒ…ちょっと、意地悪しすぎちゃったかな…」

ほむら「もう…鹿目さんの……いじわる」ジトー

まどか「…もしかして、怒ってる?」

ほむら「知らないもん!」プイッ


まどか「あ……ほむら…ちゃん?」

ほむら「…………」プイッ



まどか「……………」



まどか「………………ティヒ」





11:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 13:59:42.40 ID:CDFTaaGu0

ほむら「…………」プンプン

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「…………」プイッ


まどか「暁美さーん?」

ほむら「…………」プイッ


まどか「ほむほむー?」

ほむら「…………//」プイッ


まどか「…………ティヒ」


まどか「ほむほむー?ほむらちゃんほむほむ!!」

ほむら「……////」プイ


まどか(…もう一押しだね)ウェヒ





13:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:00:45.14 ID:CDFTaaGu0

まどか「ほむらちゃん…何を言っても聞こえないみたいだね」

ほむら「……………」プイッ


まどか「…………ほむらちゃん」ツンツン

ほむら「…………///」プイッ




まどか「大好きだよ!!」ハグハグ!!

ほむら「!!」



ほむら「////」



ほむら「道ばたで……ばかぁ……///」

まどか「ティヒヒ…やっと、私に反応してくれたぁ!!」





15:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:01:54.81 ID:CDFTaaGu0

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まどか「ほら、見てみて!あれがさっき言っていたクレープ屋さんだよ!」

ほむら「は…はい……楽しみです!!」

まどか「私も今日はいっぱいお小遣いもらってきてるから!」

ほむら「…でも、あんまり使い過ぎちゃうとまた週末に足りなくなっちゃうんじゃないんですか…?」

まどか「はう!?」

ほむら「…せっかく、週末は一緒に出かけるのに、いつかみたいに鹿目さんだけがお金が足りなくて我慢してるなんて……嫌です」

まどか「あ…あれぇ……?わ、私、そんなかっこ悪いことほむらちゃんの前でしたことあるっけ…?さやかちゃんと一緒だとついついやっちゃうんだけど」

ほむら「……………」ジト-



まどか「ははは……今日は、少しずつにしようね」

ほむら「は、はい……そ、そのかわり……」


ほむら「わ、私と少しずつこ……交換して…たくさんの味を試してみよう?」





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:02:59.82 ID:CDFTaaGu0

まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「も……もちろん…嫌だったら……いいんですけど……」

まどか「ううん!!それは、とっても嬉しいな、ほむらちゃん!!」

ほむら「///」


ほむら「で……でも!」

まどか「何?ほむらちゃん」

ほむら「そうやって食べさせあいっこするって…」

ほむら「な…何だか、恥ずかしいし……」

ほむら「そ……それに………」


まどか「もしかして、間接キスになるのを気にしてる………?」

ほむら「///」プシュ





17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:04:00.00 ID:CDFTaaGu0

ほむら「そ…そんなことないです。まど…鹿目さんとは、女の子同士だし…」


ほむら「だから、べ…別にかかか間接キスになるのを意識したりしてなんていないし…」


ほむら「私は…入院生活が……うん、入院生活が長かったから……友達同士で食べさせあいっこなんてしたことないから!!」


ほむら「うん!そうなの!!私は、入院生活が長かっ…て、鹿目さん!?先に行かないで!!!!!」



まどか「ウェヒヒ!ほむらちゃん、お話が長いよー!!」



ほむら「鹿目さん!!置いてかないでー」ホムゥ!!!!





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:05:01.52 ID:CDFTaaGu0

まどか「もう…ほむらちゃん、必死になって追いかけてくるんだもん!すぐ掴まっちゃった」ウェヒヒ

ほむら「だって、鹿目さんに先に行かれてしまうの嫌だったんだもん……」

まどか「ごめんね、驚かせるつもりはなかったんだけど」

ほむら「嫌ッ………!!!!」


まどか「ほむら………ちゃん?」


ほむら「まどかにどんどん先に進まれちゃうと、気持ちがずれちゃっているじゃないかって…不安になるの…」

まどか「ごめん…」

ほむら「まどか……置いてかないで…」


まどか「…ごめんね、ほむらちゃん」ギュッ…





20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:06:03.12 ID:CDFTaaGu0

ほむら「まどか?」

まどか「ほむらちゃん……こうやって、手を繋いでいれば…ほら、大丈夫でしょ?」ギュウ

ほむら「……うん」


まどか「さすがに人前では恥ずかしいけれども……ふたりっきりの時は、絶対、手を繋いであげる!!」

ほむら「///……鹿目さん、今、凄く恥ずかしいこと……言ってます…」

まどか「あ……」

ほむら「…鹿目さん?」



まどか「あ……あぁ……うん……そうだね」シュン

ほむら(…心なしか落ち込んで見えるような)





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:07:04.54 ID:CDFTaaGu0

まどか「じゃ…じゃあ…そろそろクレープを食べに行こうか?」

ほむら「は…はい」ギュゥ

まどか「てぃひひ…甘えん坊だなあ…暁美さんったら」



ほむら「…………え?」

まどか「うん?どうしたのほむらちゃん!」

ほむら(…気のせいかしら?)





まどか(ティヒヒ…せっかく、名前で呼んでくれたのに、元に戻っちゃったからちょっと意地悪しちゃったよ!)


まどか(…気づいてくれないかなぁ?)





23:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:08:12.35 ID:CDFTaaGu0

まどか「いっぱい種類があるけど、ほむらちゃんはどれを注文するの?」

ほむら「鹿目さんは…どれを食べますか?私は…それに合わせて……」

まどか「うーん……私が食べたいのは………」


まどか「うーん……」

ほむら「ふふふ……目移りしちゃいますよね、これだけ種類があると」


まどか「うーん…………うーん…………」ジロジロ

ほむら「うぅ……ど、どうしたんですか?鹿目さん……私の方をじっと見て///」

まどか「うーん……ほむらちゃんがどれを食べたいのかなって思って」

ほむら「え?」

まどか「だって、ほむらちゃんは『私に合わせてくれる』って言ったよね?だったら、私はほむらちゃんが食べたいのを選んであげたいなって!」

ほむら「わ…私、そんなつもりでいったんじゃ///」





25:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:09:13.10 ID:CDFTaaGu0

まどか「ティヒヒ…でもいいの!よく考えたら、私も、『ほむらちゃんの食べたいもの』が私の食べたいものなんだって気づいたもん!」

ほむら「///」



ほむら「じゃ…じゃあ、私の食べたいのは『鹿目さんの食べたいもの』です!」

まどか「あーずるい!!!!私が先に言ったのに!」


ほむら「…ふふ」

まどか「えへへ…」


ほむら「じゃあ、私が鹿目さんのクレープ選びますね!」

まどか「うん!!その代わりに私がほむらちゃんのクレープを選んであげる!」


まどか「絶対、ほむらちゃんを喜ばせてあげるね」

ほむら「わ…私だって…!!鹿目さんの好みは知ってるもの、き…期待しててください」





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:10:12.65 ID:CDFTaaGu0

まどか「おまたせ、ほむらちゃん!」

ほむら「ふふ…私のために…ずいぶん、悩んでくれたんだね///」

まどか「ほむらちゃんったら、自分で言って照れてるなんて可愛い」ティヒヒ

ほむら「か…可愛いなんてそんなこと……そんなことより、私の選んだクレープをどうぞ!」


まどか「これは……ストロベリーとブルーベリー?」

ほむら「は…はい……ダブルベリーと言って、きっとおいしいと思って……」



まどか「そう……」

ほむら「あ、あれ……?」

ほむら(なんだか…暗くなっている……?)





27:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:11:18.03 ID:CDFTaaGu0

まどか「………………ウェヒ」

ほむら(今度は何だか笑った!?)


まどか「ほーむらちゃん!……なんで、これを選んでくれたか当ててあげよっか?」ニヤニヤ

ほむら「え…えっと……は…はい。どうぞ!当ててみてください」



まどか「ストロベリーが私で、ブルーベリーがほむらちゃん。二人が仲良くしているようだったから、これを選んだんでしょ?」

ほむら「!!」


ほむら「…せ、正解です。」

ほむら「本当は……『鹿目さんは甘いのが好きだから』っていうつもりだったんですけど…」

ほむら「そこまで正確に本音を当てられちゃったから………白状します」


ほむら「私、鹿目さんのために選ぶと言いながら、自分のために選んじゃったんです……」





28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:12:43.32 ID:CDFTaaGu0

ほむら「……やっぱり私って悪い子なのかなぁ」

ほむら「鹿目さんの気持ちを裏切ってごめんなさい」ペコッ


まどか「ティヒヒ……何を言ってるのかな、ほむらちゃん!」

ほむら「だから…」


まどか「はいっ!これ、私の選んだクレープだよ!!」

ほむら「…私にそれを受け取る資格なんて」

まどか「いいから!受け取って、一口食べてみて」


ほむら「………はい」

ほむら「……………パクッ」ホムホム

ほむら「………」ホムホム


ほむら「…これって?」


まどか「ティヒヒ……私も悪い子なのかな、ほむらちゃん」





30:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:13:46.41 ID:CDFTaaGu0

ほむら「そんなこと………!!」

まどか「私もほむらちゃんと同じ理由でダブルベリーを選んじゃった」ティヒヒ

ほむら「鹿目さん……///」

まどか「せっかく…交換して色々食べようと思ったのに…ゴメンね」

ほむら「そ、そ、そんなことより……あ、あの…か、か、かな…鹿目さんが…」

ほむら「私と…お、お、同じ気持ちでいてくれることが嬉しくて……///」

まどか「ティヒヒ…私もだよ!ほむらちゃん!!」

まどか「種類は同じになっちゃったけど……」

まどか「その分、一緒に食べさせあいっこしようね!!」

ほむら「は…はい…///」





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:14:54.83 ID:CDFTaaGu0

まどか「このベンチは日陰になっているから、ほむらちゃんの身体にも優しいかな?」

ほむら「大丈夫……鹿目さんが一緒なら…どこでも…」

まどか「そうなのかな?」

ほむら「だ…だって……鹿目さん、保健委員でしょう……だから…私も、安心して居られるんだ」

まどか「うん!もちろん、ほむらちゃんは私が守っちゃうからね!」

ほむら「…そう。ありがとう、鹿目さん」

まどか「ティヒヒ…じゃあ、ほむらちゃんは、私の隣!!」クイッ

ほむら「ちょ…鹿目さん!手を引っ張らないで……///」

まどか「ほむらちゃんの手は暖かいね……」ニギニギ

ほむら「///」

まどか「また、ちょっと暖かくなった気がするけど…照れているの?」

ほむら「///」コクン

まどか「…なんだか、そう言われると私も…照れてきた…///」カァァ





33:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:15:59.90 ID:CDFTaaGu0

まどか(よ…よく見るとほむらちゃんって…すごい美人さんだよぉ……)

まどか(それに…周りの人たちも私たちのことを…チラチラ見てる!?)

まどか(…もしかして、凄く恥ずかしいこと私ったらしてたの!?)カァァ

まどか(ほむらちゃん……)チラッ


ほむら「…………」ニコッ


まどか「!!!!」

まどか(ほむらちゃんが目を合わせて笑ってくれた……!!)

まどか(…何だろう、どうしてこんなにドキドキするんだろ///)

まどか(ほむらちゃんは、オドオドしているけどとってもキリッとした目鼻立ちで…)

まどか(長くて黒い髪はさらさらでお人形さんみたいだし……)

まどか(わ…私なんかが隣に並んでて変じゃないかな…///)





34:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:17:01.63 ID:CDFTaaGu0

ほむら「鹿目さん………?」ホム?

まどか「ひゃいい!?」

ほむら「あわわ………びっくりさせちゃってごめんなさい…」ホムゥ……

まどか「ち……違うよ!?私がちょっと考え事してただけだから…」アセアセ

ほむら「……私と居るのは、やっぱり楽しくないですか…」ウルウル

まどか「そんなことないよ!!?」

ほむら「…………」ジッ

まどか(うわ……ほむらちゃんに見つめられると……///)

まどか「……………」プイッ

ほむら「……やっぱり、私が何かしたんですね……」ウルウル

まどか「あぁ……しまった…」





35:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:18:04.46 ID:CDFTaaGu0

まどか「そんなことないよ?ほむらちゃんといて、私はとってもたの…たのし…///」

まどか(あ……あれ、さっきまで平気で言えていたことなのに)

まどか(急に恥ずかしくなって……言えないよ!?)


ほむら「…無理しなくていいです」

まどか「あわわ……本当に、私はほむらちゃんといるのが…あの……その……」

ほむら「…困らせてごめんね」ウルウル


まどか「あぁ…もう!!えいっ!!」ハグッ


ほむら「ひゃ………鹿目しゃん!?」

まどか「ティヒヒ……ほむらちゃんが私の言っていること信じてくれるまでずっとこうしてギュッとしてるよ!」

ほむら「じゃ…じゃあ………私が信じるまで…ギュッてしててください///」





36:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:19:13.16 ID:CDFTaaGu0

まどか「………………………」

ほむら「………………………」



まどか「もう…いいかな?」

ほむら「………まだダメ///」



まどか「………………………」

ほむら「………………………」



まどか「もう…いいかな?…ほむらちゃんの髪がくしゃくしゃになっちゃうよ?」

ほむら「………まだ///」


まどか「もう…い ほむら「ずっと…こうしててください!!///」

まどか「!?」

まどか「///」





37:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:20:14.44 ID:CDFTaaGu0

ほむら「///」

まどか「///」チラッ

ほむら「………///」ジィ

まどか「……ほむらちゃん、クレープ、溶けちゃうよ///」


ほむら「じゃ…じゃあ……一旦、離れますね……///」

ほむら「…代わりに、あーん…」オソルオソル

まどか「!?」

まどか(…今日のほむらちゃん、大胆だよぉ………)

まどか「パクッ……」モグモグ

まどか「…おいしい///」

ほむら「…えへへ、よかった」





38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:21:15.31 ID:CDFTaaGu0

ほむら「…あーん」

まどか「!?」

まどか(目をつぶって口を開けてるって…あーん、して欲しいんだよね///)

ほむら「あーん!!」

まどか(催促されたぁ!?)

まどか「はい…どうぞ」ヒョイッ

ほむら「パクッ……」ホムホム

ほむら「えへへ………とてもおいしい…です///」

まどか「あぁ…もう、ほむらちゃん、自分でやっておいて照れるなんてずるいよ!!」

ほむら「えへへ…///嬉しいんだもん」





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:22:27.12 ID:CDFTaaGu0

まどか「あ……ほむらちゃんのほっぺにクリームが…」

ほむら「え……?どこ…?」アタフタ


まどか「ほら……ジッとしてて…………」





チュッ…ペロッ


ほむら「ひゃ……かなめひゃん!?」



まどか「ティヒヒ………ちょっと恥ずかしいね……」

ほむら「//////////////////////////」プシュ-


まどか「ティヒヒヒ………」パクパク





42:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:23:28.74 ID:CDFTaaGu0

まどか「……ねぇ、ほむらちゃん」




まどか「クリームだらけ……だよね?」





まどか「わたしの…くちびる……」ニコッ




ほむら「かかかかっかかかかかななななかなめひゃん!?」


まどか「…まどかって、呼んで欲しいよ、ほむらちゃん」グイッ





43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:24:33.51 ID:CDFTaaGu0

ほむら「あ……ま……まどか……」ジッ


まどか「えへ……ほむらちゃん………」


ほむら(まどかが……目を閉じた……)

ほむら(まどか……まどか………)クイッ


まどか(えへへ……ほむらちゃんが……私の頬に手を回してきた……)


まどか(ぽうって……ほむらちゃんの手……温かいな……)


まどか(あ……頭の後ろの方に手を………ほむらちゃんが…近づいてくる…)


まどか(ほむらちゃんの……呼吸が……聞こえてきて…ほむらちゃんの髪が私にかかってる…)ドキドキ





44:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:25:34.13 ID:CDFTaaGu0

ほむら(…まどかが、背中に手を回してきてる……)


ほむら(本当に……こ…このまま………まどかと………///)



ほむら(ああ……まどかの微かな呼吸が近づいてくる……)


ほむら(……背中にしがみつく力が強くなってる……まどか……本当にいいのね…?)



ほむら「……まどか」


まどか「…ほむらちゃん、いいよ」


ほむら「……………」スッ…





46:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:26:38.66 ID:CDFTaaGu0

キュッ





47:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:27:48.55 ID:CDFTaaGu0

プイ


ほむら「………………キュッ?」



まどか「……………プイ?」








QB「大変だ!!まどか、ほむら!!魔女の結界が現れたんだ!」






まどか「」

ほむら「」





48:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:28:56.18 ID:CDFTaaGu0

ほむら「…覚悟は出来ているかしら?インキュベーター………」

QB「おや……ほむら、どうしたと言うんだい?早くしないと魔女が!!」

ほむら「とぼけないで、どうして、このタイミングで現れたというの?」


まどか「…ほむら……ちゃん?」


QB「あぁ……まどかとの性行為の邪魔をしたことを言っているのかい?」



まどか「せ……性行為だなんて………///」

QB「正しく接吻といった方が良かったかい?君たちの様子を見ていたら、そのまま性行為をするつもりだったんじゃないかと思ったんだけど、違うのかい?」

まどか「そ…それは……うぅぅん///」


ほむら「……どこから見ていたというのかしら?」


QB「君たちがこのベンチに座ったところからだね」

ほむら「……この淫獣」ギリッ





49:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:30:06.70 ID:CDFTaaGu0

QB「やれやれ……君たちはいつでも決まって同じ反応をする」

QB「たかだか生殖行為と君たちの高尚な魔法少女としての使命。どちらのほうが優先されるかは火を見るよりも明らかだ」

QB「ましてや同性愛だなんて……そんな非生産的なものをどうして特別視することができるんだい?」



まどか「どうせいあい…///」



ほむら「……言いたいことは、それだけかしら?」ガチャリ

QB「ほむらに至っては、普段はまったく異なる口調になるほど激昂しているというのかい?」

QB「君の普段の姿からは想像が出来ないよ。まったく、どうしてたかだか接吻にそこまで怒っているのか…訳が分からないよ」

QB「それだけ毅然と振る舞えるのであれば、普段からもっと魔女退治に力を使って欲しいものだよ」



QB「きゅっぷい」





51:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:31:09.58 ID:CDFTaaGu0

ほむら「……そうじゃないわ。インキュベーター……」

ほむら「……よく、私たちの目の前に現れることが出来たわねと言いたいの」


QB「やれやれ…何のことだか……いいのかい、暁美ほむら。君が今、僕に向けている拳銃を引けば…」

QB「間違いなく魔女の居場所にたどり着く前に、魔女のための犠牲者が出てしまうよ?」

QB「今の君たちがすべきことは……魔女を退治しに行くことなんじゃ無いかな?」


ほむら「くっ………」

QB「それとも……時間を巻き戻して取り返すつもりかい?」

ほむら「……できない。……知っているでしょ!?」

QB「君が時間を巻き戻すことができることは知っていたけど、制限付きだということは得られたばかりの仮説だからね」


QB「こうして確かめさせてもらったというわけさ」


ほむら「くっ………」



まどか「……ほむらちゃん?」





52:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:32:10.98 ID:CDFTaaGu0

まどか「……ほむらちゃん、早く……行こう……?」


まどか「早く…しないと……犠牲者が出ちゃう……」


ほむら「…大丈夫なの?鹿目さん……」


まどか「…鹿目さんは、ダメ。まどかって呼んで」

ほむら「…まどか、無理はしないでね」


まどか「私は……大丈夫……だから……」


まどか「…続きは、帰ってきたら…ね?」


ほむら「……………うん」


QB「君たちが物わかりが良くて助かるよ。さあ、こっちだ…ついておいで」





53:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:33:12.36 ID:CDFTaaGu0

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------

ほむら「まどか!!そっちに使い魔が行きました!」

まどか「OK!!ほむらちゃん!!」バシュッ

ほむら「…こっちも最後の仕上げです!」カチッ



ドカーン…パラパラ………



まどか「…この奥に魔女がいるのかな?」

ほむら「…うん。気をつけて……」

まどか「…いくよ、ほむらちゃん」





54:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:34:13.94 ID:CDFTaaGu0

----------Ich mag keine Narren.



まどか「しまっ………!!」ガチャッ



---H.N. Elly--ハコの魔女。


ほむら「………!!」

ほむら「いけない!!今のまどかにこの魔女は……!!」



---全てをガラスの中に閉じ込める。



---閉じ込められ者はその心までも簡単に見透かされてしまう



ほむら「まどか!何も考えてはだめぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」





55:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:35:14.29 ID:CDFTaaGu0

まどか「……?」

まどか(…私、今、何をしているんだろう?)

ほむら「」

まどか(…ほむらちゃんが、何か叫んでる……)

ほむら「………!!!」


まどか(………テレビ?)


まどか(…ぐるぐる……メリーゴーランド……みたいだね……)


まどか(ねえ…あなたたちは私に何を見せようとしている…の?)



ほむら「そいつの幻惑を見ちゃだめ!!!!!!」





57:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:36:17.97 ID:CDFTaaGu0

まどか(怖い……怖いよ……助けて…マミさん…さやかちゃん……)

まどか(マミ……さん?)



マミ『………が……なら……じゃ…い』

まどか(マミさん!!)






マミ『ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!』







まどか「え……!?」


エリー「キャハハハ」





60:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:37:23.37 ID:CDFTaaGu0

ほむら「まどか!!!!ダメ!!見ないで……」


ほむら「お願い……まどか……」


マミ『あなたも…私も!!!』


まどか(杏子ちゃん!!!!……ああああああ、ほむらちゃんが………)


マミ『!!!!!』


まどか(あぁ……)



まどか(ああ……そうだった………マミさんは……私が…)









まどか「殺したんだ」





61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:38:27.07 ID:CDFTaaGu0

まどか『嫌だぁ~…もう嫌だよ、こんなの…』

ほむら『大丈夫だよ。二人で頑張ろ?一緒にワルプルギスの夜を倒そう?』

まどか『うん…』



まどか「うん…全部、思い出しちゃった……」


ほむら「まどか……お願い……何も思い出さなくていいの……」


エリー「キャハハハハア」


ほむら「ッ…消えてなくなれ!!!!!!!」カチャリ



エリー「キャハ?アアアアバババアハ…」




まどか「…映像が消えた……ほむらちゃん…倒しちゃったんだ」

ほむら「まどか!!」





62:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:39:33.50 ID:CDFTaaGu0

まどか「ごめんね…ほむらちゃん……」

 私は本当に悪い子でした。大切な友達や大好きな先輩のことを…忘れていました。

まどか「私が…弱い子だから……もう、こんなの嫌だよ……」

 マミさんのソウルジェムを打ち抜いた瞬間のことが段々と思い出されます。
 私が、マミさんを、殺したんだ…。


まどか「私が…私……」

ほむら「ダメ!!!まどか!!どこにも行こうとしないで………!!!」

 ほむらちゃんが私の身体にすがるように抱きつきます。私は、力なくか細いほむらちゃんの身体を支えました。
 こんなに弱い女の子が、私のことを守るために、ずっと一人で闘っていたんだって、今更になって思い出します。

まどか「ゴメンね…ほむらちゃん。ほむらちゃんは……全部、知っていて…」

まどか「それでいて……全部、忘れちゃっていた私のこと、守ろうとしてくれていたんだね…」

ほむら「大丈夫…私が……いるから……」



まどか「私が死んじゃえばよかったのに」





63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:40:38.68 ID:CDFTaaGu0

 私の言葉がすべて音になりきるよりも早く、ほむらちゃんの平手が私の頬を叩いていました。
 少しだけ、こうされることを私は覚悟していたけれども、やっぱり、平手で叩かれると思わず目の前が真っ白になりました。

まどか「……………」

ほむら「…………」


 ほむらちゃんが、見たことも無いような険しい顔で私のことを睨んでいます。
 普段はあんなに優しいほむらちゃんにこんな顔をさせてしまうなんて、私は友達失格です。


ほむら「一緒に…ワルプルギスの夜を倒すんでしょ…?」

まどか「うん…」


 涙を浮かべたほむらちゃんをそれ以上見ていたくなくて、私は心にも思っていないことを返事してしまいます。
 もう、私の心は何を言われても響かないくらいに、悲しみに満たされてしまっていたのです。


まどか「ワルプルギスの夜を倒す……それが私の最後の道しるべ…かな」

ほむら「私も…頑張るから……


 ごめんね…ほむらちゃん。私は、色々なものを背負って…生きていけない。





64:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:41:41.29 ID:CDFTaaGu0

----------------------------
-------------
------
-ワルプルギスの夜を撃退して-

 雨…冷たく。

 私たちの身体を打ち抜く雨は、私の知っている雨とは全然違って、身体の芯から熱を奪っていきます。


まどか「私たちも、もうおしまいだね」

 雨に打たれ、体温が消えていくにつれて、私の魂が少しずつ濁り、私が私でないものに変わっていくことが分かりました。


ほむら「グリーフシードは?」

 傷ついて、私の横に倒れて、苦しそうにしているほむらちゃんが、私の方を向いて尋ねてきます。
 私はほむらちゃんに視線を返すと、力なく首を横に振りました。
 すると、ほむらちゃんは、諦めたように目尻から涙をこぼしながら、私につぶやきます。


ほむら「そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、怪物になって…こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか?」





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:42:47.63 ID:CDFTaaGu0

 ほむらちゃんのグリーフシードが怪しく暗くなっていくのが見えます。
 ああ…ごめんね…ほむらちゃん。私が絶望させてしまっているんだね。


ほむら「嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?」

 ほむらちゃん…悲しいことを言わないで…嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったよ

まどか「……………」


 私は、もう、動かないと思っていた身体をなんとか動かして、ほむらちゃんの側へと近づきました。
 たった数センチの移動でさえ、身体中が今まで経験したことの無いような痛みに襲われます。
 それでも、私はもっとほむらちゃんの側に近づきたかったのです。

ほむら「まどか……?」

 そうやってなんとかほむらちゃんに近づくと、もう一度だけお願い…と神様につぶやいて、
 ほむらちゃんの顔の側まで、自分の顔を近づけ、力なくほむらちゃんにつぶやきます。





66:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:43:51.96 ID:CDFTaaGu0

まどか「ほむらちゃんと一緒なら、魔女になってもいいよ」





67:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:44:56.72 ID:CDFTaaGu0

 わたしは、もう、何もかも疲れ切ってしまっていたのです。


 魔法少女の悲しい運命にも、何一つ報われることの無いこの世界にも


 そして


 ほむらちゃんが何度も時間を繰り返して、こんな馬鹿な私を救おうとしていたことにも。




 こんな世界、なくなってしまったほうがいいのかも…



 そんな気持ちが浮かんできて、そして、消えなくなっていたのです





68:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:45:59.75 ID:CDFTaaGu0

 あれ…いつからなんでしょう。


 わたしって…こんなに難しいことを考えられるほど…頭良くなかったと思うんです。



 きっと…今までのわたしなら、ほむらちゃんにこうお願いすると思うんです。


 馬鹿な私を助けて


 って…でも、そんな気持ちにはなれなかったんです





69:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:47:03.75 ID:CDFTaaGu0

 うん、分かっています。きっと、それはほむらちゃんのせい。


 ほむらちゃんと離れたくないから。



 このまま一緒に…ずっと、二人でいたいから。




 ほむらちゃんのやさしさよりも…いま、二人で…





70:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:50:00.70 ID:CDFTaaGu0

 カチャっという金属音が聞こえ、わたしの意識が現実に引き戻されました。


まどか「……嘘」


 ほむらちゃんのソウルジェムにグリーフシードが当たった音でした。
 ソウルジェムが少しずつ輝きを取り戻し、きらびやかな光を取り戻しています。




「さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ」



 すっかり穢れが取り除かれ、ほむらちゃんのソウルジェムは美しく輝いています。
 その眩しい光が、私の絶望しきった顔を照らし出します。

 私は、自分の顔が引きつった笑顔を作ってしまいました。





71:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:51:41.34 ID:CDFTaaGu0

 なんで、ほむらちゃん


         …ソウルジェムを隠していたの?










72:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:53:04.64 ID:CDFTaaGu0

 私は、ソウルジェムが輝きを取り戻したことを確認すると、身体中の怪我を治療し、ゆっくりと立ち上がった。

 立ち上がり、足下を眺めると、目の前のことに対して、信じられないと表情を引きつらせたまどかが倒れている。



ほむら「…残念だわ。まどか」


まどか「…ほむらちゃん?」



ほむら「…あの時のまどかは、もう、どこにもいないのね」


 いくら、同じように時間を再現してみようとしても、少しずつ色々なことがずれてゆく。
 そこで起こる出来事も、そこにいる人々の気持ちも……そして、大好きなまどかの気持ちでさえ…ね。

ほむら「ごめんね、まどか。私ね、あなたとの約束を確認したくて、もう一度、あなたと約束したかった」





75:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:54:46.74 ID:CDFTaaGu0

 私は、あの時のまどかとの「約束」以来、ほどいてしまっている長い髪を軽くかきあげる。
 きっと、三つ編みをほどいて、眼鏡をしなかったから…あのときとは私の性格が変わってしまっていたのね。
 だから…きっと、うまく行かなかったのね。時々、あの頃とは違う様子をまどかは私に見せていたものね。


まどか「ほむらちゃん……どう……して?」

 私の「約束」したまどかは…こんなに弱々しい顔なんてしなかった。
 私を見て、「頼りたい」なんて表情を見せたりはしなかった。


ほむら「私ね…未来から来たんだよ?」

ほむら「まどかと約束して…あなたを守るために」



ほむら「でもね…私、疲れちゃったんだ」





76:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:56:25.23 ID:CDFTaaGu0

ほむら「あなたと約束して、何度も何度も、あなたを救うために、この時間をやり直していた」


ほむら「それでも、あなたを救うことが出来なくて、私の心はとっくにすり切れてしまっていたんだと思う」

ほむら「だから…あなたのやさしさにもう一度だけ触れたくて」


ほむら「きっと、あなたなら、この壊れてしまった私の心をまた勇気づけてくれると思って」


ほむら「だから、あなたと初めて約束した時間軸を再現しようとしてみたの」


まどか「ほむらちゃん……」


 すべて無駄だったけどね…と私は、まどかに聞こえないようにつぶやいた。 
 それは、思い通りにならなかった…まどかに対する筋違いな抗議。


ほむら「でも、私、わかったの。もう、あのときのまどかなんてどこにもいないんだって…だから、私はまた、やり直すわ…」


 そう…もう、この迷路にはまり込んだ私には、得られないものだったんだ。


 まどかとの幸福は。





77:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:57:32.89 ID:CDFTaaGu0

まどか「ほむらちゃん……」

 まどかが、もう限界を超えているであろう身体に鞭を打ち、私の方へと手を差し伸べてくる。

 私は、そのまどかの手を鋭く打ち払った。もう、私とあなたは同じ場所にはいない。


まどか「ほむらちゃん……大好き……」


 私の残酷な告白を聞いても、まどかはそういってくれるの?


 私の壊れた心は、あのときのまどかが望んだことを冷静に思い出す。
 盾の中から、冷たく、重々しい、あのときの凶器を取り出し、その銃口をまどかへと向けた。

まどか「お別れ…なん…だね?」

ほむら「ええ……私には「あなた」との約束があるから」

まどか「…私ね、ほむらちゃんに」

ほむら「ごめんね、もう、聞きたくない」


 重々しい撃鉄が響く音は、私の空っぽの心を激しくふるわせた。





79:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:00:06.63 ID:CDFTaaGu0

----------------------------
-------------
------
-ワルプルギスの夜を倒して概念世界-

ほむら「結局、私は、あなたを守れなかったのね」

まど神「違うよ…ほむらちゃん。今までのほむらちゃんの頑張りがあったから、今の私があるの」

まど神「今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの。かつてあった宇宙も、いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな」

まど神「だからね、全部わかったよ。いくつもの時間で、ほむらちゃんが、私のためにがんばってくれたこと、何もかも」


ほむら「…そう。それなら、私がどれだけ貴女に対して酷い裏切りをしたのかも知っているのね」

まど神「…ほむらちゃんは、ちゃんと私との約束を守って、ここまでたどり着いてくれたよ」

ほむら「貴女がそういって私を許してくれるだろうと思って裏切ったことを、貴女は知っているのに、貴女はそう言って、また私を許すつもりなのね?」


まど神「…それは」





81:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:01:06.00 ID:CDFTaaGu0

ほむら「初めの罪は、貴女に嘘をつかせた上に、あなたをこの手で殺したこと」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒したあとに、貴女がどうなるか知っていたのに」

ほむら「勇気の無い私は、あなたを無理矢理にでも止めることができなかった」

ほむら「そのときに、何もかも勝手に諦めたのは…私」




ほむら「あなたを手に掛けた人間は、この世界にただ独り、私だけよ」





まど神「ううん……あのときは…私のワガママのために、あなたを苦しませたから…」


ほむら「ふふ……あなたなら、そう言うんでしょうね」

ほむら「…でも、二回目は、私の計画よ」


まど神「…それは…………」





83:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:02:09.92 ID:CDFTaaGu0

ほむら「あなたを救うためと言いながら、あなたのやさしさに甘えたくて」

ほむら「故意にあなたを破滅へと導いたのよ」


ほむら「しかも、私が貴女をダメにしたのに」

ほむら「自分の思い通りにならない姿の貴女を殺したのは…私よ」


まど神「…知っているよ」


ほむら「ねえ…あのときの貴女は最期に何を言おうとしていたのかしら?」

ほむら「…言わせないように殺したのは、私だけど」

ほむら「ねえ…まどか。貴女を忘れてしまう前に、あのときの貴女の言葉を教えて」

まど神「それは………」


まど神「……………」


ほむら「………!!!!」





84:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:03:13.14 ID:CDFTaaGu0

ほむら「……ずるいよ、まどか」
 概念となったまどかから伝えられたその言葉は、あまりに私には辛いやさしさだった。

ほむら「ひっぱたいてくれればよかったのに」
 今更にこんなことを言うなんて卑怯よね。

まど神「…………やめて」


ほむら「怒り狂って欲しかったのに」
 でも……もう、私にはわかっちゃったんだ…


まど神「……ごめん。だからもう………やめて………」




ほむら「殺しても、よかったのに」
 これが最期にできるワガママなんだってこと。



まど神「…………!!」





85:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:04:14.77 ID:CDFTaaGu0

ほむら「まどか、貴女にはやさしさしかなかったんだね」スッ…


まど神「ほむ…ら……ちゃん?」
 そんなおびえた顔をしないで…私は、あなたを傷つけたりはしないわ


ほむら「でも、やさしさは愛じゃない」ググググ…
 私は無言で、まどかの首に手をかけ、目一杯の力を込める。頸動脈に触れて、まどかの鼓動が伝わってくると私の頭の奥にじんわりとしびれが広がっていく。


まど神「っつ……痛い………やめて…ほむらちゃん……首から…手を…」




ほむら「今の貴女には、あのときと同じような、私の貴女への歪んだ愛情も伝わっているのでしょう?」


ほむら「そんな私を振り切って……貴女は…全ての魔法少女の希望になるのでしょう?」

 決して、私だけのものにはならない、あなた。こんなに、愛しているのにね。



ほむら「それとも」





86:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:05:16.97 ID:CDFTaaGu0

ほむら「私にここでも殺される?…あのときのように」










87:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:06:27.84 ID:CDFTaaGu0

まど神「ッ……………………」ググググ

 私とは比べものにならない力でまどかは私の手をふりほどく。流石、最強の魔法少女の力ね…私が敵うはずないもの。


ほむら「…そう、それでいいのよ。まどか。」


ほむら「その力で、その腕で、そして、その愛で……私を死なせてちょうだい」

 やさしさはもういいの。あなたの愛が欲しい。まどかに乱暴に振り払われた腕から伝わる痛みが嬉しい。
 そのままこの腕をもぎ取られても、私が貴女にしたように首を締め上げてもいいわ。
 …やさしくない愛が欲しいの。


まど神「…ごめんね、ほむらちゃん。最後までワガママに付き合ってもらって……」


まど神「さようなら」グイッ





ほむら「え………んん………」





88:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:07:29.15 ID:CDFTaaGu0

 私は気づくとまどかに口づけをされていた。嫌だ…これが私の望んだ結末では無い。

 お願い…やめて……まどか。

 私の心の隙間を埋めるようにまどかのくちびるから彼女のやさしさが流れ込んでくる。

 やめて……私は、貴女のぬるま湯のようなやさしさにもううんざりなの。

 凍傷を起こしている私の心には貴女の温みが痛いの。

 嫌よ…貴女からの愛が欲しいの。惰性のような口づけはもう終わり。

 どうせなら獣のように私を屠って…その愛情に殉死してあげるから。お願い、まどか。


まどか「大好きだよ…ほむらちゃん。」


 魔法少女の姿ではないまどかのキスはとてもやさしかった
 けれども…やさしいキスなんて、もうやめて…辛くなるだけだから





89:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:08:31.33 ID:CDFTaaGu0

ほむら「………んん」

 涙を止めることが今の私にはできない。それはあまりに悔しいから、私はまどかの胸に顔を埋めて泣いた。
 私は…最期の最期まで愛されなかったのだ、そのやさしさに泳がされて。



まどか「…私のことを覚えておいてね、ほむらちゃん」



まど神「ほむらちゃんが居てくれれば、私は頑張れるから」


 今のまどかはすべてを理解している。私がした暴挙の意味も、そして私がまどかの願いを断れないことも。



ほむら「…いやだよ、まどか。行かないで……」

 貴女は…ずるいわ……いつだって、私にばかり辛い役を負わせるんだもの。

まど神「ごめんね…私もういかなくちゃ…」

 さようなら…まどか。あなたに逢えたことが私の幸せであり、不幸せの始まりだった。





91:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:09:37.15 ID:CDFTaaGu0

…………………………………………………
…………………………
…………

 まどかと別れた私は、たった一人でこの世界を生きていかなければならない。

 彼女のやさしさを全て拒否して、残酷な寵愛を選んだのだから。

 

 私なら彼女を忘れない。私なら彼女を愛し続ける。



 私は、そんな彼女の身勝手な信頼と愛に、応えなければならない。


 大丈夫。私はもうあなたを迷わず信じていられるから。

 あなたと世界をできるだけ長く…つなぎとめてあげる。

…………
…………………………
…………………………………………………





92:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 15:10:57.21 ID:CDFTaaGu0

 遠くから懐かしい声が聞こえてくる。


「ほむらちゃん、ゴメン!ちょっと遅くなっちゃった?」



 ああ…懐かしい……私は、あなたの期待通り…あなたを愛し続けていたわ。


 ……まどか。


「大丈夫、まだ約束の時間よりちょっと早いもの。私が早く来すぎただけよ?」




 これからは、きっと…二人で…。





ほむら「やさしさは愛じゃない」了





78:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:58:00.86 ID:iTdPi/QC0

泣いた(´;ω;`)





73:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/10/04(木) 14:53:23.44 ID:7MxSTxfd0

なにこれ悲しい






元スレ:ほむら「やさしさは愛じゃない」

http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349326430





  

【 関 連 記 事 】


コンセプトは分かるが・・・
設定に無理がある
[ 2012/10/17 09:50 ] [ 編集 ]
好きだからこそ怒る、愛されたいから怒られる、なんか家族愛にも似た愛だな…
[ 2012/10/19 00:19 ] [ 編集 ]
あぁ…前半はめがほむではなくて、普通のほむらなのね。
ここまで、設定を凝るなら、もっとじっくりやればいいのに
[ 2012/10/28 00:31 ] [ 編集 ]
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