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  兄「今日で世界が終わるらしい」妹「は?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
何度も予言されてきましたが、一向に当たる気配のない世界最後の日。ノストラダムスも
マヤ文明も全て外れ。終わりは来るのでしょうか。最後の日、思いきりドライブしたい乙。


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:48:00.53 ID:8wEc81MA0

妹「また何かの予言で地球が終わるって書かれてたの?どうせまた外れるよ」

兄「違う。今日は本当に終わるんだ」

妹「はいはい。……あれお父さんとお母さんは?」

兄「二人なら世界が終わる日くらい二人でいたいってどっかいった」

妹「お兄ちゃんその嘘いつまで続けるの?騙されてあげるから子供みたいなこと言うのやめて」

兄「嘘じゃないってのに……。そうだテレビ見てみろよ。本当だってわかるから」

妹「仕方ないな……」


『本日は放送予定を変更して最後の緊急生放送をお送りしています。この放送を見ている方がいるかわかりませんが、今この場にいるスタッフ一同最後の瞬間まで放送を続けていこうと思っております』






6:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:50:40.45 ID:8wEc81MA0

妹「…………」

兄「ほとんどの人間が最後に自分のしたいことしてるんだ。あのキャスターの人とかカメラマンの人は最後まで放送してたいんだな」

妹「お父さん達も私達を置いて二人で過ごしにいったの?」

兄「ああ」

妹「お兄ちゃんは?」

兄「ん?」

妹「お兄ちゃんはやりたいことないの?女さんとか一緒にいたい人いるでしょ」





7:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:51:48.33 ID:8wEc81MA0

兄「俺は妹といたいから家にいたんだ」

妹「私と……」

兄「妹はこれからどうする?誰かに会いに行くか?」

妹「えーと……学校に行こうかな。誰かいるかもしれないし学校で会った人にお別れの挨拶だけしようっと」

兄「学校にいるのクラスも学年も違う知らないやつだけってこともあるぞ。誰も居ない可能性だってあるし」

妹「知らない人だったら『始めましてさようなら』って言って誰もいなかったら教室に『今までお世話になりました』って言うよ」

兄「そうか。じゃあ俺も教室に挨拶しとくか。じゃあいくぞ」

妹「お兄ちゃん、学校行くんだから制服着なきゃ」

兄「別に今日くらいこのままでも……」

妹「学校行くんだから着るの!」

兄「はいはい」





8:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:52:20.13 ID:8wEc81MA0

妹「この制服も着るの最後か」

兄「そうだな、妹の制服姿も見納めか……」

妹「何なら記念に写真でも撮っとく?」

兄「写真にしたって結局見れないだろ」

妹「じゃあせめて今日じっくり見ときなよ」

兄「戸締りしていくか?」

妹「当たり前じゃん。窓の鍵はもう確認したよ」

兄「万が一母さん達帰ってきたら入れなくて困るかもな」

妹「お母さんだって子供じゃないんだからどうにかできるでしょ」

兄「そうだな」





9:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:52:59.93 ID:8wEc81MA0

妹「何か……変だね」

兄「そりゃそうだ。世界が終わるっていうから絶望してるやつもいれば最後に何かやらかそうとしてるやつもいる。普段どおりのやつは少数派だと思うぞ」

妹「なるほど」

兄「通り魔みたいなことやらかしてるやつもいるらしいから気を抜くなよ」

妹「お兄ちゃんこそ」

???「うわあああぁぁぁぁぁん」

兄「ん?」

妹「子供の声……かな」

兄「危ないやつに殴られでもしたのかもな。妹、巻き込まれないうちに学校行くぞ」





10:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:53:37.51 ID:8wEc81MA0

妹「……子供一人だけみたいだよ。迷子じゃない?ちょっと声かけてくる」

兄「あっ、妹!」


妹「君どうしたの?どっか痛い?」

幼女「うわあぁぁん!ママー!!」

妹「ママいなくなっちゃったの?」

幼女「うわああぁぁぁぁん」

妹「……困った」

兄「おい妹!危ないやつもいるって話したばっかなのにチョロチョロすんな!」

妹「ちゃんと周りは見てるよ。この子泣いてて何もわからないの。どうしようお兄ちゃん」





12:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:55:33.42 ID:8wEc81MA0

兄「おいチビ」

幼女「うわああああぁぁぁぁぁぁぁん!!!!こわいーーー!!!!」

妹「ちょっとお兄ちゃんこんな小さい子いじめないでよ」

兄「……俺、普通に話しかけただけなんだけど」

妹「大丈夫だよー。あのお兄ちゃん顔は怖いけど噛み付いたりしないよー」

幼女「えっく、えっく……ホント…………?」

兄「当たり前だ」

幼女「やっぱりコワいー!!!」

妹「お兄ちゃん!」

兄「俺のせいか……?」





14:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 14:58:01.42 ID:8wEc81MA0

妹「アイスおいしいねー」

幼女「ねー」

兄「コンビニも見事に店員いなかったな」

妹「お金はちゃんと置いてきたから問題ないでしょ。それで幼女ちゃんはどうして泣いてたの?ママいないの?」

幼女「ふえっ、ママ……」

妹「あっ、……お兄ちゃん!」

兄「今のは妹だろ」

幼女「グスッ、ママね、ようじょのことおいておそといっちゃったの」

妹「外?」





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:00:13.49 ID:8wEc81MA0

幼女「だからねママのことおいかけておそといったんだけど、ママこっちこないでって」

兄「だから一人で泣いてたのか」

幼女「ようじょわるいこだからママにきらいになられちゃったのかな」

妹「そんなことないよ。ママは……ちょっと疲れてて一人になりたかったんだよ。少しお休みすればまた幼女ちゃんのこと大好きなママになるよ」

幼女「ホント?」

妹「もちろん!だからママがお休みしてる間待ってて上げようね」

幼女「うん!」

兄「(ガキに適当なこと言って後で泣かれても知らないからな)」

妹「(今日だけごまかせればいいんだから)」

兄「(それでこのチビどうする?)」

妹「(やっぱ警察じゃない?)」





17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:01:19.61 ID:8wEc81MA0

幼女「おねーちゃんたちどうしたの?」

妹「ううん。幼女ちゃんアイス食べ終わったね。じゃあお姉ちゃん達とおまわりさんのところ行こうか」

幼女「おまわりさん?ようじょつかまっちゃうの!?」

妹「違うよ。幼女ちゃんのお母さんが見つかるまで幼女ちゃんと一緒にいてもらうんだよ」

幼女「おねーちゃんいっしょにいてくれないの」

妹「お姉ちゃんこれから行くところがあるから幼女ちゃん疲れちゃうよ」

幼女「や!お姉ちゃんといる!」

妹「うーん……」

兄「…………警察署に警官いるとも限らないしいなかったら連れてくってことにしとくか。チビが疲れたら俺がおぶってやるよ」

妹「そうだね。そうしよっか」





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:02:11.47 ID:8wEc81MA0

警官「迷子の保護か。わかったよ」

兄「すみませんお願いします。正直誰もいないかと思ってました」

警官「……自分の家族と過ごすために無断欠勤している人もいるよ。でも僕は最後の日だろうと少しでも困ってる人の役に立ちたくてね」

兄「へぇ」

警官「この子のことは責任を持って預かっておくから君達はもう帰っていいよ」

妹「ありがとうございます」

幼女「おねーちゃんいっちゃや!ようじょもいく!」

兄「はぁ……あんまり言うこと聞かないと頭から塩かけて食っちまうぞ!」

妹「そうそうさっきは噛み付かないって言ったけどこのお兄ちゃん本当は幼女ちゃんくらいの子供が大好物なんだよ!一緒にいたら今日の晩御飯は幼女ちゃんになるよ!」

幼女「コワいー!!!うわあああぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

警官「大丈夫大丈夫。おまわりさんといたら何が来ても守ってあげるからね」





21:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:02:52.31 ID:8wEc81MA0

兄「…………」

妹「お兄ちゃんナイス演技!」

兄「……俺ってそんな怖いか?」

妹「私は見慣れてるから怖くないよ」

兄「それ遠まわしに認めてるよな」

妹「……ノーコメントで」

兄「あのチビのおかげで結構時間食ったな。もう昼だ」

妹「今日が終わるまでまだ12時間近くあるんだから気にしない。学校でゆっくり回ったって2、3時間もあれば全部回れるでしょ。十分余裕はあるよ」

兄「それもそうか」

妹「学校ついたらどこから行く?職員室?教室?あえて体育館行く?」

兄「うーん……教室から行くか」

妹「よし決定。私の教室先でいい?」

兄「ああ」





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:04:00.75 ID:8wEc81MA0

妹「やっぱり誰もいないか」

兄「予想通りだな」

妹「まあいいや。今までお世話になりました」

兄「あ、本当に教室に挨拶するのか」

妹「え、しないの?」

兄「……わかったよ俺もやるよ。ただし誰もいなかったらだからな」

妹「私しか聞いてないんだし恥ずかしがらなくたっていいのに」





23:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:04:51.56 ID:8wEc81MA0

兄「あれ?」

図書委員「あ、兄君と……えーと……一年生の子?」

妹「始めまして。兄の妹の妹です」

図書「始めまして、兄君のクラスメイトの図書委員です」

兄「図書委員さんも学校来たんだな。というかその大量の本は……」

図「私、本が大好きなんです」

兄「まあ見た目からしてまさに文学少女って感じだしな」

図「だから最後の時まで本を読もうと決めたんです。今までに読んだこと無い本も何度も読んだ本も全部、最後の瞬間まで読もうって」

兄「だから図書室がある学校に来たわけか」





25:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:06:10.88 ID:8wEc81MA0

図「ええ。図書館に行こうかとも思ったんですが図書館の近くで事件があったらしく……」

妹「でもわざわざ教室に来なくても図書室で読めばよかったんじゃないですか?」

図「それは……教室での思い出も色々ありますから」

兄「そうか。本読むんならこれ以上時間取らせるのも悪いな。じゃあな」

図「あの、兄君最後に一つ聞いてもいいですか?」

兄「ん?」

図「兄君は……………………本は好きですか?」

兄「……嫌いじゃない」

図「そうですか。それが聞けたら満足です。ではさようなら」

兄「ああ」

妹「さようなら」





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:09:30.34 ID:8wEc81MA0

妹「図書委員さんってきっとお兄ちゃんのこと好きだったんだよ」

兄「さぁな。次はどこの教室行くんだ?」

妹「音楽室行こう」

兄「何でだ?」

妹「お兄ちゃん私の部活動忘れたの?」

兄「えーと……吹奏楽部だったか」

妹「正解!じゃあ行こう。その後お兄ちゃんの部室にも行く?」

兄「俺は別に……」

妹「行かないの?」

兄「ああ。体育館だけ覗いとくか」





28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:10:20.25 ID:8wEc81MA0

妹「運動部の部室にちょっと興味あったのに」

兄「あんまいいもんじゃないぞ。男臭いし、異臭はするし、工口本置きっぱになってるし、臭いし」

妹「とりあえずめちゃくちゃ臭いって事だけはわかった」

兄「ところで、音楽室から変な音してないか?」

妹「確かに。何だろうこれ……ギロ?ちょっと違うか」

兄「入る前に一応外から確認するか」

妹「そうだね」





29:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:11:45.64 ID:8wEc81MA0

音楽教師「うふふふふふふふふふふ」

妹「ひっ」

兄「うわっ」

音楽「あら?」

妹「せ、先生……」

音「妹さんじゃない。学校に来たのね」

妹「………………」

音「遠慮しないで入って来ていいのよ。楽器吹きに来たの?」

妹「……い、いえ」

音「どうしたのそんなに怯えて」

兄「あの先生その手に持ってるノコギリ……」

音「あぁこれ!安心して別に誰かを傷つけるためのものじゃないから」





30:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:13:22.18 ID:8wEc81MA0

兄「でも町中には最後だからって暴れまわってるやつらがたくさんいるんですよ」

音「確かにそんな人もいるわ。でも私のこれは本当に違うの」

妹「じゃあなんでノコギリなんか……」

音「あのねピアノを切ってみようと思って」

妹「はい?」

兄「え」

音「私一度でいいから大きなものを自分の手でばらばらにしてみたかったのよ。ピアノなんてまさに理想の獲物だわ!」

妹「はぁ……」

音「でもグランドピアノなんて高価なものばらばらにしたらもったいないでしょ。だからもう最後の今日実行してみようと思ってね」

兄「それでノコギリですか……」





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:14:02.70 ID:hBjkyBYl0

先生怖すぎ





32:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:14:41.55 ID:8wEc81MA0

音「そうよ。せっかくだから妹さんと兄君もやってみる?」

兄「いえ、俺達は遠慮しておきます」

妹「はい。他にも行きたいところもあるので」

音「そう。じゃあお互い最高の最後の一日にしましょうね」

兄「はい」

妹「あ、先生。今までお世話になりました」

音「……こっちこそ色々ありがとう。さようなら」

妹「失礼します」





34:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:15:40.98 ID:8wEc81MA0

兄「なんていうか音楽教師先生って意外と……あれなんだな」

妹「まさかピアノ分解しようとしてるとは思わなかったよ」

兄「大人しい感じの人って思ってたのに」

妹「イメージ崩れた?」

兄「わりと」

妹「部活のときとかは結構体育会系な発言とかはしてたよ」

兄「マジかよ」





35:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:16:11.50 ID:8wEc81MA0

妹「分解は体育会系とは違うか。あえて言うなら……工学系?」

兄「どっちかというと土木系じゃないか?ノコギリ使ってたし」

妹「えー、土木って道路とかそいうのじゃないの?それならまだ建築系のほうが近いよ」

兄「建築だと建物だろ。なんかどれもしっくりこないな」

妹「……あっそうだ破壊系って事でどう?」

兄「破壊系か……、まぁ今まで出た中では一番あってるんじゃないか」

妹「ところでさ、音楽室には先生しかいなかったけど体育館誰かいるかな」

兄「さぁな。友あたりなら来てるかもしれないな」





38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:18:19.47 ID:8wEc81MA0

妹「友さんか。友さんってさ一年生から人気結構あったんだよ」

兄「そうなのか?あの無愛想なやつが?」

妹「クールでかっこいいってさ」

兄「妹もあいつのこと好きだったか?」

妹「私は……お兄ちゃんの友達って認識しかなかったから。かっこいいとは思うけど」

兄「それ本人に言えば多分喜ぶぞ。あいつ妹に会いたくていつもウチに来てたから」

妹「そうなの?」

兄「ああ。事あるごとに俺の家に来たいって言ってたから。五回に一回くらいしか連れて行かなかったけど」

妹「そんなに断ってたんだ。でも結構来てたよね」

兄「つまり来た回数の五倍近く誘われたってことだ」





39:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:19:35.37 ID:8wEc81MA0

友「俺の話か?」

兄「うわっびっくりした」

妹「こんにちわ友さん」

友「よう。まさか兄に会えるとは思ってなかったぜ」

兄「俺も一人だったら学校に来ようと思わなかったな」

友「そうか。だったら妹さんに感謝だな」

兄「あのさ、友……」

友「ん?」





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:22:04.99 ID:8wEc81MA0

兄「……お前さ…………」

友「おう」

兄「……何で俺にがっちり抱きついてるんだ?」

友「何でってそりゃあ……」

兄「そこで頬を染めるな頼むから!」

妹「……あ、私空気を読んでしばらくどこかに行きましょうか」

友「ありがとう」

兄「待て妹!行くな!頼む!俺の側に居てくれ!」

友「……冗談だ」

兄「笑えねえよ。っていうか冗談って言うなら離してくれ」

友「いや、冗談っていうのは妹さんに離れていて欲しい部分だけだから」





41:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:22:55.34 ID:8wEc81MA0

兄「えっ、ちょマジか?お前そっち系?」

友「いや、ちゃんと女が好きだ」

兄「え」

友「それなのにお前と過ごした三年間気付くとお前のことばかり目で追っていた」

兄「え、何告白する流れ?」

妹「私やっぱり空気を読んだほうが……」

友「いやいてくれ。兄もちゃんと最後まで聞いてくれ」

兄「……わかったよ」

友「お前の側にいたい、お前には笑っていて欲しい、いつもそう思ってた」

兄「あの友……ちゃんと聞くから離して……」





43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:24:16.37 ID:8wEc81MA0

友「まあ、もう少しだから。初めてお前の家に行って妹さんを見たときこの感情が少し変わった」

妹「私?」

友「俺といる時の年相応な姿も悪くないが妹さんに対しての年上ぶるのも見ていて楽しかった」

妹「お兄ちゃん年上ぶってる?」

兄「自覚はないな」

友「妹さんも凄く幸せそうで……。俺、二人には幸せでいて欲しいんだ」

兄「……」

友「今日二人に会えてよかった。最後の一日だが最後まで二人で笑いあっていてほしい」

兄「あぁ、わかった」





46:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:25:55.46 ID:8wEc81MA0

友「間違っても暴れてるやつとかに殺されたりするんじゃないぞ」

兄「わかってるって。じゃあな」

友「おう」

妹「友さん、さようなら」


妹「……友さんお兄ちゃん狙いだったんだね」

兄「言うな。ガチでヤられるかと思ったんだぞ」

妹「私達に幸せでいてほしいって言ってたね」

兄「……後11時間で終わるけどな」





49:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:26:47.52 ID:8wEc81MA0

妹「その11時間を有意義に過ごせばいいんだよ。次は……どこ行く?」

兄「職員室行っていいか?」

妹「いいけど。誰か会いたい先生いるの?」

兄「科学教師先生に。色々相談乗ってもらったから礼言いたいんだ」

妹「ふーん。じゃあついてく」


兄「……いないか」

妹「運悪かったね。今日学校来てないのかもね」

兄「ま、仕方ないか」

校長「おや、兄君と妹さん」





50:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:27:27.22 ID:8wEc81MA0

妹「あ、校長先生。こんにちわ」

兄「ちわ」

校「こんにちわ。二人は相変わらず仲がいいですね」

兄「まあ唯一の兄妹ですから」

校「それにこんな日まで学校に来ているとは思いませんでしたよ」

妹「私が学校に来たいと言ったら兄が付き合ってくれたんです」

兄「一人で行くには危険だと思ったので」

校「兄君の判断は正しかったですね。悲しいことに町中では刃物を振り回して人を傷つけている人、女性を襲おうとしている人、人から物を奪っている人、…………いろんな人があふれています」





51:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:28:24.15 ID:8wEc81MA0

兄「はい」

校「二人はそんな風にならないでくださいね」

妹「もちろんです」

兄「ええ」

校「それは何より。あまり年寄りの話で時間をとらせては悪いですね。それではお元気で。さようなら」

妹「校長先生、今までお世話になりました。さようなら」

兄「ありがとうございました」





52:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:32:08.47 ID:8wEc81MA0

妹「……私さ」

兄「ん?」

妹「正直今まで校長先生って何考えてるかよくわからないって思ってた」

兄「俺もだ」

妹「でも私達の事しっかり覚えてたんだね。名前だけじゃなくいつも仲良しとかそんな事まで」

兄「もしかしたら全校生徒の事把握してるのかもな」

妹「もっと早くそのこと知ってたら校長先生ともっと話せたのかな」

兄「…………」

妹「…………今更どうしようもないか。お兄ちゃん後行きたい教室ある?」

兄「うーん……俺は平気。妹はどうだ?」





54:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:34:09.01 ID:8wEc81MA0

妹「私も後はほとんど行った事ない教室だし友達も来てなさそうだから大丈夫。あっ、そうだ」

兄「なんだ」

妹「妹友ちゃんの家寄っていい?」

兄「………………いいぞ」

妹「あれ?行きたくない?」

兄「いや、その……、あそこの家の犬いつも俺に吠えるんだよ」

妹「そうなの?私は一回も吠えられたことないな」

兄「犬の癖に男女差別か」

妹「大丈夫お兄ちゃんが吠えられたら私が守ってあげるから」

兄「別にびびってるわけじゃ……」





55:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:35:07.39 ID:8wEc81MA0

兄「家の前に来たのに吠えてこない……」

妹「動物は敏感って言うし何か感じてるんじゃない?」

兄「じゃあ今日は吠えられずにあの犬触れるのか!?」

妹「……お兄ちゃんもしかして触りたかったの?」

兄「あぁ、もちろん!吠えるし唸るし威嚇するしで今までなでられなかったけど大人しい今日なら思いっきり触れるな」

妹「…………じゃあお兄ちゃん触りにいけば?私は妹友ちゃんに会いに行くから。いつも裏庭にいるよ」

兄「わかった」





56:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:37:21.81 ID:8wEc81MA0

兄「……………………なんだよこれ」

犬の死体「」

兄「まさか……」


妹「…………」

兄「妹!」

妹「……お、にいちゃ……血、血が……いっぱい」

兄「妹!見るな!」

妹「妹友ちゃんのお母さんも……友弟君も真っ赤で動かないの」

兄「わかった。もういいから」

妹「妹友ちゃんが首つってて…………」

兄「もうやめろ!」





57:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:39:51.26 ID:8wEc81MA0

妹「妹友ちゃんが……殺したの?」

兄「……何も考えるな」

妹「妹友ちゃん友弟君のこと凄く可愛いって、大切だって……それなのに」

兄「……正常なやつは少ない。わかってただろ」


兄「……落ち着いたか?」

妹「うん……。ごめんね」

兄「いや、俺も一人にして悪かった」

妹「……このままここにいても仕方ないね。お家帰ってゆっくりしよ?時間はまだあるんだし」

兄「そうだな。そろそろ腹も減ったし飯食ってまったりするか」

妹「そういえば私今日一日アイスしか食べてない……」

兄「朝もばたばたしたからな。飯の前にコンビニでちょっとしたもの買うか」

妹「そうだね。何食べようかな」





61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:41:33.03 ID:8wEc81MA0

女「兄君やっとみつけた」

妹「え?女さん?」

女「ずっとさがしてたのに」

兄「悪い。学校のほうに行ってたんだ」

女「妹さんといっしょに」

兄「あぁ」

女「こんな日までいっしょなんだ。わたしはいっしょにいれる日なんてないのに」

妹「え?」

女「この女がいるからわたしといてくれないのね。ほんとうにじゃまな女」

妹「お、お兄ちゃん……」





62:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:42:13.31 ID:8wEc81MA0

女「でももういいの兄君はわたしだけのものになるんだから」

兄「妹、逃げろ」

妹「でも……」

兄「お前殺されるぞ」

妹「……お兄ちゃんも早く来てね!」

兄「あぁ。……さぁ女、妹はいないぞもう満足か?」

女「ダメ、ダメなのあいつがいなくても兄君はあいつしか見てない」

兄「どうしろってんだ……」

女「わたしだけを見てもらうほうほうわたしかんがえたの。ちょっといたいけどがまんしてね」

兄「……ナイフか、俺を刺すのか?」





64:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:42:54.90 ID:8wEc81MA0

女「あのね……おかあさんがあばれたの」

兄「うん?」

女「わたしのこともおとうさんのことも見えてないみたいに」

兄「…………」

女「でもねおとうさんがおかあさんをさしたら、おかあさんおとうさんにきづいたの」

兄「……で、それが自分を見てもらう方法だと」

女「だからあにくん、わたしだけをみて……いもうとさんをみないで」

兄「……刺せよ。それで満足だろ?」

女「わたしだけみてくれる?」

兄「あぁ………………………………俺はもとから女しか見てないけどな」

女「兄君、大好き」

兄「俺も……お前が好きだった」





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:44:18.68 ID:8wEc81MA0

妹「お兄ちゃん、いつまでも帰ってこないから迎えにきちゃった」

妹「え?危ないだろって?大丈夫だよ無事だったんだし」

妹「お兄ちゃん女さんのことうまくやり過ごせたんだね」

妹「でも凄く汚れちゃってる」

妹「ご飯の前にお風呂入る?」

妹「……お兄ちゃん疲れちゃったんだね」

妹「もうお布団入ろうか」

妹「まずはお家に帰らなきゃね」

妹「お兄ちゃん歩ける?」





66:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:44:49.90 ID:8wEc81MA0

妹「……仕方ないなぁ、私が引っ張っていってあげる」

妹「お兄ちゃん重い……」

妹「私の布団で一緒に寝ようか」

妹「お兄ちゃん最後だから言うけどね、私お兄ちゃんの事大好きなんだ」

妹「友さんとか先生から私達が仲いいって言われて嬉しかったな」

妹「図書委員さんとか女さんにはちょっと嫉妬しちゃったけどお兄ちゃんは私と一緒にいてくれるもんね」

妹「ところでお兄ちゃんどうして妹友ちゃんちの犬のこと知ってたの?」

妹「いつも吠えてくるって事は会ったの一回や二回じゃないよね?」

妹「なーんて妹友ちゃんが犬の散歩の時間お兄ちゃんの帰宅時間に合わせてるの知ってるよ」

妹「お兄ちゃんは私のものだけどそのくらいなら許してあげる。妹友ちゃんはお友達だし」

妹「……ねぇお兄ちゃん今日はいろんな人にあったね」

妹「でも結局お兄ちゃんは動かなくなっちゃった」

妹「お兄ちゃん明日は最後まで私といてね」

妹「お休みお兄ちゃん。…………また明日」





69:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:46:11.78 ID:8wEc81MA0

『世界の最後の日』初めてそう言われたのはいつだっただろう。
最初は冗談だと笑い飛ばした。
でも一歩家から出た途端それが真実だと思い知らされた。
嘆き泣き叫ぶ人、怒りくるって暴れる人、ひどいことをしている人、色んな人がいた。
お父さんもお母さんもおかしくなってしまっていた。
そんな中お兄ちゃんだけはいつも通りだった。
何事も無いように振る舞い平然としていた。
お兄ちゃんがまるで希望の光のように見え私はお兄ちゃんにすがりついた。
お兄ちゃんなら世界が終わるわけがないと言ってくれるそんな気がしていた。
それなのに私の希望は簡単に破れた。
世界は終わるこれは覆しようのない事実だったのだ。
私は深く深く絶望した。





70:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:46:46.60 ID:8wEc81MA0

私がどう思おうと世界に影響なんて与えられない。
その日の深夜0時世界は終わった。
次の日私は目を覚ました。
世界が終わったのなら私も死ぬはずなのに。
全て夢だったと安心した私は再び今日が世界の最後の日だといわれ愕然とした。
それから私は何度も何度も世界の終わりを体験した。
何度も繰り返すうちにいくつかのことに気付けた。
一つ、世界は絶対滅ぶ。
一つ、ループに気付いているのは私だけ。
一つ、周囲で起こる事は毎回違う。
一つ、私に襲い掛かってくる人はいない。
どう試してもこれらのことは変わらなかった。
ループが終わる方法もわからない。





72:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:47:44.27 ID:8wEc81MA0

始めの頃は精一杯抗っていたけどだんだんと考えることがいやになっていた。
今の私はなすがままに世界の滅亡を繰り返している。
誰が死んでも何が起きても決して抗わず。
きっと私は壊れているのだろう。
それでも世界は変わらず回っている。
ほら今日も世界の終わりがやってきた。

end





74:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:48:16.46 ID:6JPXa+TL0

1乙 よかった





79:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 16:02:34.38 ID:rpNvwMmV0

乙!!!!





73:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:48:02.60 ID:4dAQrrWt0

ループものか続けて





75:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 15:49:37.54 ID:2fD3L7tm0

続けてっていうかゲーム作って





88:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 16:52:10.47 ID:iPRHg9/6P

即興で続き書いて欲しい





89:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 16:59:47.26 ID:8wEc81MA0

続きではないけど幼女と警官のその後ちょっと書く





91:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 17:02:01.97 ID:8wEc81MA0

幼女「ねーねーおまわりさん、ママいつくる?」

警官「うーん、ちょっとわからないな」

幼女「……やっぱりママようじょのことすてちゃったの?ふぇぇ」

警官「あぁっ!な、泣かないで……。あっそうだ!奥にクッキーがあるけど食べるかい?」

幼女「くっきー!食べる!……あっでも、きょうもうあいすたべたからママにおこられる……」

警官「ママには内緒にしてあげるからすぐ取ってくるからちょっと待っててね」





93:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 17:08:52.70 ID:8wEc81MA0

警官「幼女ちゃんおま…………たせ?」

幼女生首「」

警官「よ、幼女ちゃん?……う、うそだ!うそだあぁぁぁぁぁ!!!!」

先輩警官「なんだうるせぇな」

警官「せ、先輩!俺が目を離したせいで幼女ちゃんが!!!」

先輩「あぁ、知ってる」

警官「くそっ!どうしてこんな……一体誰が……」





95:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 17:13:09.57 ID:8wEc81MA0

先輩「俺だよwww」

警官「…………え?」

先輩「だって今日で終わりだぜもうこんな機会ないだろwwww」

警官「嘘だ嘘だ嘘だ」

先輩「嘘じゃねえよ。ほら凶器」(血まみれの斧)

警官「だって先輩は正義感溢れてて誰にでも優しくて……」

先輩「表面上取り繕うなんて簡単なことだろ?……警官、俺今楽しくて楽しくて仕方ないんだ」

警官「そんな……」

先輩「お前もこの楽しさしれればよかったな。あばよ」(斧振り下ろし)

警官「」

警官(俺は何のために警察になったんだろう。力ないものを守りたかったから?俺にもっと力があれば……。幼女ちゃんごめんね)

警官&幼女end





96:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/03/17(日) 17:19:06.66 ID:MFJhYDqu0

なんて誰得な






元スレ:兄「今日で世界が終わるらしい」妹「は?」

http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363499280





  

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