262:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 00:44:06.67 ID:3jYynL800
門番「魔界には我々人間の補給地点が幾つかあります」
門番「そこ以外での食料や備品の補充は現地調達になるのでお気をつけください」
勇者「G級クエストってところだね」
僧侶「意味が分からん」
門番「それと魔界の中は魔物の強さもこちらとは比較になりませんので」
勇者「わかりました それでは行って来ます」
バタン
神官「魔界は現在 魔王を中心に四つの勢力に別れているらしいです」
神官「一つ目が私たちも出会ったことがある吸血鬼たちが所属する淫魔族」
僧侶「奴らか」
神官「二つ目がボストロールなどがいる鬼族」
侍「ふむふむ」
神官「三つ目が最大の規模を誇る妖魔族」
神官「そして最後の1つが最強の種族と目される竜族らしいです」
勇者「ふ~ん」
263:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 00:51:41.56 ID:3jYynL800
勇者「俺たちは俺たちのペースで気長にやればいいでしょ」
のヮの
勇者「僧侶さん僧侶さん! 魔界に着てから始めてののヮのですよ!!」
僧侶「あれはドラゴンのヮのだ!!」
勇者「相変わらず違いが……わかる!? だってあれ明らかに大きいもん!!」
侍「強敵でござるな!!」チャキ
神官「私頑張ります!!」
僧侶「サイズが大きくてもいつもののヮのだったな」
勇者「強くもなく弱くもなく 魔界入門みたいな感じだった」
神官「そうですね」
???「……なるほど」
266:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:00:34.84 ID:3jYynL800
侍「何奴!?」
???「流石 余の気配に気付くものもおるか」
勇者「魔族……ッ!?」
僧侶「でも……」
神官(明らかに今までの魔族とは桁が違う……)
竜主「余は竜主 四大貴族の一角 竜族の長だ」ゴゴゴゴゴ
勇者(大ボスが出てきたけど……)
僧侶(小さい)
竜主「お主ら今失礼なことを考えなかったか?」
神官「そ そんなことナイデスヨー」
侍「そうでござるよ!! 小さいだとか可愛いだとかそんなことは一切」
竜主「そうか……そんなに死にたいのか」ゴゴゴゴゴ
勇者「馬鹿! 怒らしてどうするの!?」
侍「拙者一生の不覚! これはもう切腹するしか……」
僧侶「構えろ! 来るぞ!!」
268:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:06:45.20 ID:3jYynL800
竜主「余の攻撃だな」ゴォオオオオオ
りゅうしゅはしゃくねつのほのおをはきだした ぜんいんにへいきん200のダメージ
勇者「強いよ……」ゲホッ
僧侶「誰かの火とは大違いだな」
神官「もう一度でも食らったら…園」
侍「ならば先手必勝!!」ジャキッ
さむらいのサンダガ りゅうしゅに5のダメージ
神官「では! 風系中級呪文」
しんかんのじゅもん りゅうしゅに10のダメージ
僧侶「いくぞ! ベホイミ!!」
そうりょのベホイミ りゅうしゅに5のダメージ
竜主「弱いな だが……ふむ」
271:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:13:30.57 ID:3jYynL800
竜主「そなたらに折り入って頼みがある」
僧侶「頼みだぁ!?」
竜主「今魔界は未曾有の脅威にさらされている」
竜主「既に鬼族と妖魔族は奴の手に落ちてしまった」ギリッ
竜主「このままでは魔王様が奴の手に落ちるのも時間の問題……」
勇者「その奴って……」
竜主「淫魔族の王 淫魔王と呼ばれる女だ」
竜主「奴の魅了の魔術は相手を誘惑して自分の下僕にする術」
神官「確か大神官様を襲った吸血鬼も……」
竜主「奴は魔界のみならず将来的には人間界にまで勢力を広げるつもりでいる」
僧侶「だからアタシたちにも手伝えって?」
竜主「そうだ 既に何組かの勇者には協力の約束を取り次いでいる」
273:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:22:51.12 ID:3jYynL800
竜主「頼む!!」ペコリ
僧侶「アタシたちが協力してなにか得はあるのかよ」
竜主「余らは淫魔王さえ倒されれば降伏するつもりでいる」
勇者「それが本当なら魅力的だけど……」
竜主「今は信じてくれとしかいえない……」
勇者「まあ取り合えず信じる方向で」
僧侶「なっ!? お前正気か!!」
勇者「だって必死みたいだし」
僧侶「お前らも黙ってないで止めろ!!」
神官「私たちは勇者様の決めたことなら正しいと思ってますから」
侍「そうでござるな」
僧侶「……チッ」
竜主「ありがとう 特に魔物使いであるそなたが手伝ってくれるのなら百人力だ!!」ギュッ
勇者「そうかな?」
275:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:27:25.32 ID:3jYynL800
竜主「淫魔王の魅了の力は強力だが 魔物使いは魔族のステータス異常を起こす術に対する抵抗がある」
竜主「あなたならばもしや……」
勇者「そんなに言われると照れ――痛い!?」
僧侶「鼻の下を伸ばしてデレデレしてんじゃねーよ」チッ
勇者「デレデレなんてしてないよ!!」ヒリヒリ
僧侶「いいや! してたね!!」
竜主「とにかく 作戦決行の時はこいつに知らせる」
ドラ「ギャース」
勇者「小さい竜?」
竜主「ベビードラゴンだ それでは頼んだぞ」バサバサ
神官「飛んでいっちゃいましたね」
勇者「取り合えずお前もよろしくな」ナデナデ
ドラ「ギャース」バサバサ
277:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:42:00.48 ID:3jYynL800
勇者「取り合えず竜主さんの話は隅に置いておいて」
僧侶「アタシたちはこれから 竜主ともマトモに戦えるように強くならないといけないんだよな」
神官「まだまだ先は長いですね」
侍「そうでござるな」
人間軍キャンプ
司令「いやはや 良くぞウチのキャンプを見つけましたな」
勇者「割と目立つ位置にあったので でも大丈夫なんですか?」
司令「ここは魔族には入れない見れない結界で囲ってありますから」
神官「なるほど 便利なんですね」
司令「一応最前線ですからね 他にも物資の補給やクエストを受けることが出来ます」
僧侶「クエスト?」
司令「色々な任務ですね 主に複数のPTで挑んでもらうことになります」
幼「」ジーッ
勇者「わっ!? 幼ちゃんじゃん!! 元気にしてた!?」
281:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:48:25.16 ID:3jYynL800
幼「取りあえずは」
勇者「わーい」キュッキュッ
幼「勇者も無事でなにより」
神官「誰ですか?」
僧侶「勇者の幼馴染らしい」
侍「どちらかというと兄弟みたいな感じでござるな」
勇者「ツインテールも作ったところで……」
戦士「また下賎な連中が増えているな勇者!!」
僧侶「下賎なのはこいつらだ アタシを入れるな」
賢者「下賎な者に下賎といって何が悪いんですか」
武道家「そうだそうだ!!」
勇者「あっちの人たちも増えてるし」
幼「面倒」
285:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 01:54:46.49 ID:3jYynL800
幼「もし良かったら これから一緒にクエスト」
勇者「クエスト一緒に行きたいの?」
幼「」コクリ
戦士「駄目ですぞ 昨日今日入った連中と一緒に行くなど……」
幼「私が守るから大丈夫」
僧侶「そりゃ楽できていいな」アハハ
戦士「それなら……キサマら! くれぐれも足を引っ張るなよ!!」
司令「今回のクエストだが 最近活発に活動している吸血鬼がいる砦の1つを壊してもらう」
司令「過酷な任務になると思うが 諸君らの健闘を祈る!!」
勇者「砦攻めにPTが俺たちと幼の所だけって」
戦士「本当は我々だけで十分なのだ」
僧侶「それにしてもだ 吸血鬼が最近活発に活動しているなら」ボソボソ
神官「竜主さんの話もあながち嘘ではないかもしれませんね」ボソボソ
287:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 02:03:54.19 ID:3jYynL800
天使「はい! いきなりのポイント清算タイムです!!」
勇者「本当にいきなりだね」
天使「このまま行くと勇者は戻ってこられないかもしれないので」
勇者「縁起でもないこと言わないで」
天使「まあ幼ちゃんがいるなら大丈夫でしょ多分」
口から毒を出す特技
口からやけつく息を出す特技
ベビードラゴンを仲間に
最寄のベースキャンプに帰れる特技
勇者「あれ? 最後だけ凄いマトモ」
天使「ただし一日一回しか使えないんですよ」
325:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 08:54:50.91 ID:3jYynL800
勇者「砦についたはいいけど」
戦士「吸血鬼が30程にボストロールが二体か」
僧侶「この人数で倒せる数じゃねーだろ どーすんだよ」
幼「いつも通り……」
賢者「幼様が必殺魔法の詠唱をするから それまで我々で足止めだ」
幼「」ブツブツブツ
神官「凄い魔力を感じます……」
武道家「敵に気付かれた 行くぞ!!」ダッ
賢者「全体防御上昇呪文!!」カッ
僧侶「行くぞ! ベホイミ!!」ドスッ
328:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:01:16.09 ID:3jYynL800
戦士「私と武道家がボストロールを抑えるから後は頼む!!」
賢者「了解しました!! ここは私を倒さないと通れないと思ってください 結界呪文!!」カッ
神官「私も微力ながらお手伝いします! 全体攻撃力上昇呪文!!」カッ
侍「いつもこのような戦いを続けているのでござるか!?」ガッ
武道家「当たり前だ いつもは我らだけでやるからこれよりもキツイぞ!!」
勇者「いやでも凄いよ 詠唱が終わるまでこうやって足止めでしょ」
賢者「あのお方なら一撃で終わらせる それを信じているから出来るんです」
戦士「お陰で私たちの実力もかなり上がるしな」
幼「完成 みんな離れて……」
勇者「おk!!」
全体滅殺呪文!!
331:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:07:49.55 ID:3jYynL800
僧侶「一撃で砦ごと粉砕か 凄いな」
幼「私 天地雷鳴士だから」
勇者「俺なんかとは大違いだね」
幼「そんなことない 勇者には勇者のいい所がある」
幼「そうでもなければ魔界までは来られない」
神官「そうですよ 勇者様がいたからこそ 私たちはここにいるんですから」
勇者「ありがとうみんな……」
勇者「そうだ! キャンプまで戻れる特技を覚えたからみんなで戻ろう!!」
戦士「なに!? 移動呪文は伝説の呪文だぞ」
幼「使えるなら素直に驚き」
勇者「じゃあ行くよ ベースキャンプに戻る特技!!」ビューン
335:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:12:42.62 ID:3jYynL800
勇者「天使さん天使さん!! 1つ聞いていい?」
天使「どうしたんですかいきなり」
勇者「キャンプに戻る特技を使ったら俺1人だけ戻って来ちゃったんだけど」
天使「当たり前ですよ それ単体1人対象の呪文なんですから」
勇者「意味ないよ!! みんなで戻りたかったんだけど!!」
天使「呪うなら自分の未熟さを呪ってください」
僧侶「てめえ勇者!! よくも置いていってくれたな!!」
勇者「ひぃっ!?」ガクガクガク
神官「落ち着いてください僧侶様!」
侍「そうでござる! これ以上は勇者殿が死んでしまうでござるよ!!」
戦士「凄いのか凄くないのかわからんPTだな」
幼「らしいといえばらしいPT」クスッ
337:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:20:07.14 ID:JMNU3f2Q0
一人だけかよwww
338:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:25:30.95 ID:3jYynL800
司令「勇者くん1ついいかね」
勇者「どうしたんですか司令さん」
司令「君の連れているモンスターが少しね」
勇者「ああ プヨりたいんですか どうぞ」サッ
スラ「」プヨプヨ
司令「いやそうではなくてね……」
勇者「なるほど モフりたいと どうぞ」サッ
オオカミ「ワン!!」モフモフ
司令「いやそうではなく……」
勇者「なるほどなるほど バサしたいと」サッ
ドラ「ギャー」バサバサ
司令「いやもういいよ」ハァ
僧侶「なんだかんだであいつ強いよな」
神官「そうですね」
340:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 09:37:52.01 ID:3jYynL800
司令「勇者くん 改めて頼みたいことがあるのだがいいかね?」
勇者「どうしたんですか?」
司令「ここに来たPTには初めに大体やってもらっているクエストなんだが」
司令「ある人を探してきて欲しいんだ」
勇者「ある人って?」
司令「恐らく魔王に最も近いお方で既に1年近くここに帰ってきていない」
勇者「それって死んでるんじゃ……」
司令「あの人が死ぬなんてまずありえない だから探してきて欲しいんだ」
司令「とはいえ 3日ほど探して見つからなかったら帰ってきてもいいんだけどね」
勇者「はいわかりました ところで特徴的なものはなにかあるんですか?」
司令「一目見ればわかるよ」
347:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:02:49.72 ID:3jYynL800
勇者「そういうクエストを受けてきました」
僧侶「見ればわかる奴を探して来いね 3日適当に探せばいいだろ」
神官「でも実力だけなら一番魔王に近いんですよね」
侍「……」
勇者「侍ちゃんどうかした? さっきから黙ってるけど」
侍「それは恐らく拙者の知り合いでござるよ」
勇者「そうなの!? ってかもしかして辺境街から出た勇者?」
侍「そうでござるよ」
神官「それなら侍さんの匂いをオオカミちゃんに嗅がせれば楽なんじゃないですか」
オオカミ「ワンッ」
侍「出来れば会うのは止めておいた方がいいと思うのでござるが」
勇者「どうして」
侍「色々と常軌を逸している二人なので」
349:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:15:27.28 ID:3jYynL800
鬼「なんだ奴は!? 鬼頭領様の懐刀である俺が!?」
???「四大貴族全員アタシがぶっ潰してやろうと思ったのに 鬼と妖魔の二人がいなくなったから」
???「ついでにぶっ壊してやろうと思ったのによ」ズンズン
鬼「止めろ! 俺を殺したら残りの鬼族の連中が……」
???「お嬢様 鬼族を滅ぼして来ました」ザッ
???「ご苦労 メイド」
メイド「いえいえ」
鬼「鬼族を滅ぼしたって……そこの女はともかく お前は魔族じゃないのかよ!!」
メイド「えぇ 私は魔族ですよ それがどうかしましたか?」
???「それを言われりゃ アタシだって人間と魔族の血が混ざったハーフだよ」ギャハハハハ
???「まあアタシの目的は魔王で アンタらは偶々アタシの目の前にいた可哀想な羊だけどな」
鬼「なんだお前は!?」
総統「総統だよ馬鹿野郎!!」ブォン
354:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:27:20.91 ID:3jYynL800
侍「あの街で人間と魔族の血が長年に混ざって生まれた異常種らしいでござる」
侍「どこまでも一直線にしか進まないお方で 恐らく魔王城まで一直線に向かっていると思うでござるよ」
勇者「もし出会っちゃったら?」
侍「邪魔した瞬間に 恐らく襲われるでござるよ なによりも自分の邪魔をされるのが嫌いなので」
勇者「じゃあこの3日は適当にレベル上げの方向で!!」
僧侶「まあいいだろ」
神官「1年かけて魔界の奥に向かったとしたら 3日では追いつけないでしょうしね」
勇者「探索を始めたはいいけど 早速怪しい洞窟を発見した」
僧侶「怪しすぎて逆に入れないんだが」
オオカミ「ワンワン!!」グルグル
神官「オオカミちゃんが警戒してますけど」
勇者「前に幼ちゃんたちと戦ったときに思ったんだけどさ」
勇者「俺たちってまだまだ全然弱いじゃん」
僧侶「いや みんなお前ほど弱くないけどな」
勇者「」
355:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:33:19.67 ID:3jYynL800
勇者「とにかく 少しぐらいの危険を経て強さを求めるのもありなんじゃないかって」
侍「確かに 戦士殿たちは詠唱補助のために大勢の敵と毎回戦っているでござるからな」
僧侶「まあいいんじゃないか 割と毎回ギリギリの戦いをしてるんだからよ」
神官「私たちは勇者さんについていきますよ」
勇者「ありがとう じゃあ行こうか」ダッ
のヮの
勇者「のヮのがいたよ 僧侶さん僧侶さん!!」
僧侶「アタシもあのタイプののヮのは知らないな」
侍「どうやら後ろにある宝を守っているようでござるな」
神官「怪しさ全開ですね」
勇者「でも所詮はのヮの! みんな行くよ!!」
のヮのマジンガがあらわれた!!
356:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:36:49.22 ID:E12mxBGE0
マジンガ様キター
358:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:43:29.54 ID:3jYynL800
のヮのマジンガの二回こうげき ゆうしゃに200のダメージ!!
勇者「痛い!? ってか普通に強いよ!!」
侍「勇者殿!! 三段花!!」
さむらいのこうげき のヮのマジンガに50のダメージ
神官「まずは勇者様の回復をしないと!! 中級回復呪文!!」パァア
ゆうしゃは100ポイントたいりょくがかいふくした
神官「中級の回復呪文で回復しないなんて……」
僧侶「食らえ! ザメハ!!」ズドン!!
そうりょのこうげき のヮのマジンガに40のダメージ
スラ「」プヨーーー!!
オオカミ「アオーンッ」
ドラ「ギャースッ」
三体同時攻撃 のヮのマジンガに50のダメージ
勇者「ヤバイ 全然ダメージを与えている気がしない!!」
361:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:50:34.67 ID:3jYynL800
のヮのミ
のヮのマジンガがもう一体あらわれた
勇者「しかも増えた!? みんな取り合えず撤退!!」
僧侶「わかってるよ!!」ダッ
ミのヮの彡
神官「距離が離れると追撃して来ないみたいですね」
僧侶「今のアタシたちのレベルじゃ到底勝てないってことだな」
侍「悔しいでござるが」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「ワォーン」
ドラ「ギャー」バサバサ
勇者「じゃあ取り合えずあののヮのに勝つのを目標に頑張ってみようか」
363:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 10:58:09.73 ID:3jYynL800
僧侶「アタシは槍術の特訓だな」
侍「それならば拙者と一緒にやるでござるよ」
僧侶「相手がいた方がやりやすいか いいぜ」
勇者「じゃあ神官ちゃんは俺と……」
神官「私は心当たりがあるので……」デハ
勇者「」
勇者「じゃあ俺たちは俺たちで修行を開始しようか」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「アオーン」モフモフ
ドラ「ギャース」バサバサ
364:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:00:37.89 ID:luSJ03eE0
スライムといっしょに俺も冒険したい
366:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:04:15.82 ID:5Z/DDOD2O
てかあの踊りやろうぜ
368:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:12:36.04 ID:3jYynL800
僧侶「ハッ! ヤァッ!!」ズンズン
侍「ふむ 僧侶殿は基礎能力は独学にしてはかなり高いでござるよ」
僧侶「そりゃどうも」
侍「しかしこの先 特技も呪文もない状態で進むのは難しいでござるよ」
僧侶「ベホイミやザメハが使えるが?」ハテ
侍「あれは気合を入れた普通の攻撃ではござらんか」
僧侶「呪文はぶっちゃけアタシには適正がないし 特技もなあ」
侍「それでは拙者が使っている吸血流抜刀術を覚えてみるでござる?」
僧侶「お前がいつもやってんのか でもあれは剣でしか出来ないんじゃないのか」
侍「その気になれば槍でも出来るでござるよ 多分」
僧侶「おい」
侍「なんせ一太刀で無数の斬激を発生させる特技でござるから」
侍「三段花は三つ その上に四つ五つとあるでござるよ」
僧侶「まあいいか 取り合えずコツ教えろや」
侍「人に物を頼む態度ではござらんな」
373:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:20:18.49 ID:3jYynL800
神官「お願いします!!」ペコリッ
賢者「神官は回復と補助を主とする職 私に聞きにきたのは正解ですね」
神官「賢者さんは様々な呪文に精通しているんですよね」
賢者「魔法使いと僧侶を極めたものですので」
神官「私に教えをください!!」
賢者「別に断る理由もないですしいいですよ」
神官「ありがとうございます!!」パァア
幼「勇者たちも頑張ってる」
武道家「特訓とか燃えるよな?」
戦士「それはお主だけではないのか」ハァ
378:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:32:55.21 ID:3jYynL800
僧侶「集合時間とかは特に決めなかったが」
侍「拙者たちもそれなりに充実した時間を過ごせたでござるからな」
神官「みなさーん!!」フリフリ
侍「神官殿もそれなりに厳しい特訓をしたのでござるか?」
神官「はい 1ヵ月賢者様の所で修行しながら幼さんのサポートを」エヘヘ
神官「お二人も?」
僧侶「まあな」
侍「中々僧侶殿が特訓を止めてくれなくて困ったでござるが」
僧侶「おい」
勇者「みんなもう集まってるね」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
神官「勇者さんもずっと特訓を?」
勇者「うん これなら負ける気はしない」キリッ
381:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:43:40.27 ID:3jYynL800
のヮの
勇者「よし! のヮのが出たぞ!!」
侍「まずは拙者でござるね!! 四化粧!!」ズバッ
さむらいのこうげき のヮのマジンガに150のダメージ
僧侶「見せてやるぜ僧侶流槍殺法!!」
勇者「なにそれ?」
侍「吸血流抜刀術を自分なりに改良したのでござるよ」
僧侶「四四累々!!」
そうりょのこうげき のヮのマジンガに130のダメージ
のヮのマジンガのこうげき 勇者に200のダメージ
勇者「だからなんで標的が俺ばかりなの!?」
神官「任せてください! 上級回復呪文!!」
ゆうしゃのたいりょくが300かいふくした
勇者「よし! 次は俺だな!!」
384:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:44:42.70 ID:luSJ03eE0
勇者の活躍期待
387:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:46:00.43 ID:w0alcfY40
今度は口から何を出す気なんだ
389:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 11:48:39.21 ID:3jYynL800
一ヶ月前
勇者「天使 俺ってこれ以上ステ振りしてもあんまり強くならないよね」
天使「まあそうですね 魔物使いは元から自分で戦うタイプでもないですし」
勇者「だったら今のポイントで覚えられる特技でなにかないの?」
天使「即戦力になりそうな能力は……ないこともないですね」
勇者「あるの?」
天使「でもかなり修練を重ねないとマトモに使えるようにはなりませんよ」
勇者「それでいいよ!!」
勇者「そしてその特訓の結果 進化した俺の能力!!」カッ
勇者「口から回復薬を吐きながら踊りを踊って……」
勇者「オーレ!!」ダンッ
僧侶「オーレじゃなくて真面目にやれ!!」ゴンッ
418:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:07:56.39 ID:3jYynL800
勇者「真面目にやってるよ! 今のは全体回復を行いながら三匹の攻撃力を上げる効果が……」
僧侶「お前がやると途端に戦いの空気じゃなくなるんだよ!!」
勇者「酷いよ 理不尽だ!!」ジタバタ
スラ「」プヨーーー
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
三体どうじこうげき のヮのマジンガに300のダメージ のヮのマジンガをたおした
勇者「倒したよ!!」
僧侶「まあいいか 宝箱物色するぞー」
侍「こういう場所であるからな なにか強力なアイテムが眠っている可能性があるでござる」
ガチャ
神官「……槍ですか?」
僧侶「まあいっか アタシが貰っておくよ」
422:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:14:32.01 ID:3jYynL800
ところ代わって魔王城
側近「竜主様 お久しぶりです」
竜主「魔王様は?」
側近「こちらです……」
ギィィィ
魔王「竜主!!」ダキッ
竜主「魔王様 最近はどうですか?」
魔王「最近はみんな遊んでくれなくてひまー」プクー
竜主「それは申し訳ありません 私どもも忙しいので」
魔王「それなら仕方ないけど……」
竜主「珍しいおみやげを持ってきていますので 側近に渡しておきます」
魔王「ありがとな竜主!!」パァ
427:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:33:39.79 ID:3jYynL800
バタン
竜主「まさか今代の魔王が成長しない内に内乱とは」
側近「才能はあると思うんですけど 何分子供なので」
竜主「余は近日中に淫魔王に仕掛ける もし余が負けたら……」
側近「魔王様が悲しむので止めてください」
竜主「わかった覚えておく」バサバサ
ドラ「ギャース」クルクル
勇者「いつの間にかドラの首に手紙が括り付けてあった」
僧侶「遂に淫魔王に殴りこみかける準備が出来たんだろ」
神官「私たちも強くなったし大丈夫ですよね」
侍「それは行って見なければわからないでござるよ」
428:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:39:38.84 ID:3jYynL800
ザワザワ
勇者「結構人がいるね」
僧侶「まあ魔界四大勢力の1つに殴りこみだからな」
幼「勇者」
勇者「幼ちゃんも呼ばれたの?」
幼「」コクリ
賢者「僧侶さん お久しぶりですね」
神官「お久しぶりです賢者様」
ワイワイ
勇者「ねえねえ 神官ちゃんって賢者さんのこと好きなのかな? 仲良いみたいだし」
僧侶「」
侍「」
幼「」
勇者「あれ? なんでそんな目で俺を見てるの?」
僧侶「いや 自業自得だが可哀想だなと思ってな」
430:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:46:32.04 ID:3jYynL800
竜主「良くぞ集まってくれた人間諸君 淫魔王の屋敷に乗り込む前に簡単な作戦を説明する」
竜主「余たちは屋敷へ突入後 淫魔王の部屋まで勇者様を連れて行く」
戦士「どうしてあの男を? それならば我々の方が適任だ!!」
竜主「淫魔王の恐ろしい所は 四大貴族で一番弱いのにその魅了の力だけならどんな相手でも従わせられることだ」
竜主「だから少しでも抵抗がある人間を前線に送りたい」
侍「適当な人材を送り込んで同士討ち などとなっては笑い事にもならんでござるからな」
僧侶「じゃあその作戦でいいだろ」
幼「」コクリ
戦士「幼様がそういうなら……」
竜主「それでは行くぞ!!」
437:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 13:59:48.15 ID:3jYynL800
勇者「他の人たちは屋敷前にいた吸血鬼たちの足止めになったね」
僧侶「残りはアタシたちと」
幼「私たち」
竜主「それに余か」
戦士「突入するぞ!!」バンッ
吸血鬼「ウェルカム 裏切り者と敵諸君!!」パチパチ
勇者「吸血鬼!?」
吸血鬼「屋敷の中は俺たち親衛隊が守らせてもらってる」
吸血鬼「幾ら四大貴族の長でも簡単には通さないぜ」ケラケラ
神官「大神官様の……仇!!」バッ
勇者「神官ちゃん!?」
竜主「勇者様! 勇者様とその仲間は先に行ってください」
勇者「でも!!」
竜主「ここは余たちがなんとかしますので……」
勇者「わかったよ」
443:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:16:16.46 ID:3jYynL800
神官「タァッ!!」ガシッゲシッ
吸血鬼「神官の格好をしながら接近戦か」
神官「武道家さんにも戦い方を習いましたので」ハァッ
吸血鬼「だが所詮は付け焼刃 俺には勝てないぜ」ガッ
神官「キャッ!?」
吸血鬼「1人で俺に勝てるなんて考えたのが運のツキだったな」シュッ
僧侶「勝手に1人にしてんじゃねーよ!!」ザクッ
侍「そうでござるよ!!」
神官「僧侶様に侍さん! 先に行ったんじゃ……」
僧侶「勝手に1人で突っ走ってんじゃねーよ」デコピン
神官「いたっ!?」
僧侶「アタシたちは仲間なんだからもう少し頼れ」
神官「仲間……」
侍「まあ小生たちを寄越したのは勇者殿なのだが」
444:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:22:23.83 ID:3jYynL800
勇者「あのさ 1つ提案があるんだけど」
僧侶「なんだよいきなり」
勇者「僧侶さんと侍ちゃんは神官ちゃんの手伝いに行ってくれないかな」
僧侶「おいおい お前一番弱いんだぞ」
勇者「わかってるけどさ 神官ちゃんは今1人でしょ 1人じゃ勝てないよきっと」
侍「それは勇者殿も同じでは」
勇者「俺はまだみんながいるからさ」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
勇者「俺たちでも時間稼ぎは出来るよ」ガクガク
僧侶「わかったよ 侍行こうぜ」
侍「勇者殿御武運を……」ダッ
神官「勇者様……」
446:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:28:08.97 ID:3jYynL800
僧侶「そういうこった 三対一が卑怯なんていわないよな」
吸血鬼「当たり前だ! それでこそ心躍る!!」バッ
侍「四化粧!!」ジャキ
吸血鬼「遅い!!」ガンッ
僧侶「背後ががら空きだ! 四四累々!!」ズドン
吸血鬼「ぐふっ!? まだまだ!!」
神官「回し蹴り!!」ドゴッ
侍「四化粧!!」ジャキ
僧侶「四四累々!!」ズドン
吸血鬼「ガハッ!?」
神官「これで終わりです!! 上級浄化呪文!!」
吸血鬼「がぁあああああああああ!?」
きゅうけつきをたおした
449:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:30:13.62 ID:I1Xk+wu20
吸血鬼一方的にボコられてるとか
450:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:31:01.23 ID:xQvv0iBI0
人数増えた途端にこれだよ!
451:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:31:26.08 ID:3jYynL800
僧侶「なんだ 納得は出来たか」
神官「はい 皆さんありがとうございました」ハァハァ
侍「お礼なら勇者殿に言うでござるよ」
吸血鬼「かはは……げほっ!?」
僧侶「こいつ! まだ生きてるのか!?」
吸血鬼「おまえたちは……選択を……誤った……」
侍「どういう意味でござるか!?」
吸血鬼「淫魔王様は……俺でも勝てないお方……まして1人など……」ガクリ
僧侶「そうだ! 勇者の奴が危ない!!」
侍「急ぐでござるよ!!」
神官「はい!!」
454:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:36:32.89 ID:3jYynL800
少し前
勇者「ここに淫魔王が……って明らかにいそうなオーラ漂ってるよね」
スラ「」プヨプヨ
勇者「どうしてみんなを行かせたかって? まあ格好つけたかっただけだよ」
勇者「それに……ここから竜主さんに会った時以上の圧力を感じる」
オオカミ「ワォン」モフモフ
勇者「そうだね みんながいてくれればなんとか……行くよ」ガチャ
淫魔王「良くぞここに来られたわね とまあ褒めてあげるわ人間」
勇者(俺には抵抗がある? この匂いだけで意識が持っていかれそうに)
淫魔王「私の魅了の力を浴びて意識を保っていられるなんて……そこの魔物たちも」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
勇者「あなたが……淫魔王?」
淫魔王「いかにも」
455:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:41:50.91 ID:3jYynL800
淫魔王「でも残念だったわね 見学だけで終了」
淫魔王「私はそんなに強くないけど 戦わずして長になれたから」
勇者「ぐぁっ!?」ガッ
淫魔王「こんな風に一方的に嬲ることも出来るの」ペロリ
スラ「ピギー」プヨーーー!!
淫魔王「邪魔よスライム風情が」バシッ
スラ「ピギッ!?」プヨン
淫魔王「死になさい」バッ
淫魔王「……ねえ なんの真似?」
勇者「スラを傷つけさせるわけにはいかないよ」
淫魔王「全く理解不能 どうして庇うの それは魔物」
淫魔王「魔物使いにとって魔物は戦うための道具でしょ」
勇者「違うよ ここにいるみんなは俺の仲間だ」
457:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:50:52.99 ID:luSJ03eE0
勇者まじいけめん
458:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 14:51:22.43 ID:3jYynL800
淫魔王「仲間 仲間ね……アタシね これでも四大貴族の中で一番長生きなの」
淫魔王「1000年前 人間と仲良くしていた頃から生きているわ」
勇者「1000歳を超えたババア?」
淫魔王「黙りなさい 確かに条約は一方的に魔族が破った 魔族が悪いと思うわよ」
淫魔王「その後 人間が人間界に残った魔族になにをしたか知ってる?」
勇者「……」
淫魔王「姿が人間に近いアタシたちにしてきた仕打ちは許されないわ」
淫魔王「今更どの面下げて仲良くしようなんていわれても アタシたちは到底容認しない」
勇者「あぁうん 気持ちがわからないでもないけどね」
勇者「でも俺はまた人間も魔族も手を取り合えるって思ってる」ザッ
淫魔王「アンタ 高々魔物を庇って死ぬ気?」
勇者「仲間を守って死ぬなら本望だよ それにもう直ぐ別の仲間が助けに来るって信じてるから」
淫魔王「じゃあ死になさい お気楽男」
465:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:02:26.38 ID:3jYynL800
淫魔王「――――ッ!!」
勇者「―――」ボロボロ
スラ『マスターがなにを言っているかわからないけど』
オオカミ『あのお方はいつも我々を守ってくれた』
ドラ『誰よりも弱いのにそれを受け入れ種族が違う私たちを……』
スラ『弱いのを受け入れるのも強さ』
オオカミ『そして我々はあのお方を守れるぐらいに強くなりたい』
ドラ『あの人だけは絶対に死なせちゃいけないんだ』
力が欲しいか?
淫魔王「なんだい? 今度は主人を守るためにお前らが相手を?」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
ピカーーーーッ
473:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:09:13.28 ID:3jYynL800
淫魔王「なんだこれは……ありえないあっちゃいけない……」ガクガク
スラLv2「ピギーーーッ」ブヨブヨ
オオカミLv2「ウォオオオオオオオオン!!」モフモフ
ドラLv2「グゥルオオオオオオオオオオオ」バサバサ
淫魔王「魔物共が全員成長しただと!?」
淫魔王(確かに魔物は成長するが いきなりこんなサイズになったりはしない)
スラLv2「」ブヨーン
すらいむの全体上級回復呪文 ぜんいんがかいふくした
淫魔王「上級回復呪文!? いやそれがなんだ! 所詮は魔物!! 魔族のアタシに!!」
ドラLv2「」コォォォォォォ
淫魔王「あれはマズイ!?」
どらごんはしゃくねつのいきをはきだした いんまおうに1000のダメージ
淫魔王「がはっ!? なんだあの力は……確実に魔物の域を超えている」
淫魔王「ここは逃げさせてもらう!!」バサバサ
オオカミLv2「ウォオオオオオン」ダッ
480:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:16:22.98 ID:3jYynL800
淫魔王「速い!?」バッ
おおかみのにかいこうげき いんまおうに1500のダメージ いんまおうをたおした
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」ペロペロ
ドラ「」バサバサ
勇者「」
天使「大丈夫ですよ まだこの人は死んでは駄目な人です 私が死なせません」パァ
僧侶「勇者 大丈夫か!?」ガチャ
勇者「あーうん」ポリポリ
侍「淫魔王はどこに行ったでござる!?」ジャキ
勇者「なんか起きたらいなかったんだけど 逃げたんじゃない?」
神官「……逃げた? まあ良かったです勇者さんが無事で」ホッ
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「ワン」モフモフ
ドラ「」バサバサ
484:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:21:41.82 ID:3jYynL800
竜主「そうか 淫魔王はいなくなっていたか……」
勇者「これからどうするんですか?」
竜主「淫魔王には逃げられたとしても 奴の軍は壊滅状態」
竜主「しばらくは大丈夫だ 油断は出来んがな」
勇者「そっか じゃあ俺たちは帰ります」
僧侶「まあ今日ぐらいはパァッと盛り上がりたいな」
幼「賛成」
侍「宴の宴会芸には定評のある拙者でござるよ」
神官「切腹芸は止めてくださいね」
アハハハハハ
竜主「」
淫魔王「まだ生きてる なんだ最後の最後に情けをかけられたのか」ボロボロ
淫魔王「まあこの程度でアタシは考えを変えはしないけどね」
竜主「ようやく見つけたぞ」
485:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:24:29.91 ID:3jYynL800
淫魔王「もう抵抗はしないから武器を降ろしなよ 魅了の力を使う体力もないからさ」ハァ
竜主「いやに達観してるな まるで憑き物が落ちたみたいだぞ」
淫魔王「……そうかもね 若いっていいなって少しだけ思ったのさ」
竜主「……」
淫魔王「これから魔王様の成長を見られないのも心残りではあるね」
淫魔王「そんで最後に1つだけ聞かせてくれよ」
竜主「なんだ?」
淫魔王「どうして鬼族と妖魔族の長を殺した!!」
竜主「」
486:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:26:51.24 ID:w5wKtsNE0
雲行きが怪しくなってきたな
487:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:27:00.44 ID:72u/RcEo0
そういうことか
491:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:32:46.45 ID:3jYynL800
淫魔王「アンタが謀反を考えてたのにも薄々は気付いてたよ」
淫魔王「なんせ竜族は自分一番の種族だからね」
竜主「まあそうだな 昔から魔族の中でも余の竜族が一番だと思ってる」
竜主「あの二人を殺すのは簡単だった なんせ淫魔王が謀反を働いていると言ったら簡単に信じたからな」
淫魔王「確かに 一番古株のアタシを好んでなかったのは知ってるさ」
淫魔王「でもな!! 人間に裏切られたアタシが同族の魔族を裏切るわけないだろ!!」ギリッ
竜主「はいはい 都合の良いことにそなたが人間界を襲ってくれたお陰で」
竜主「阿呆な人間も簡単に動いてくれたしな」
淫魔王「くそったれ……」ギリギリ
竜主「これから余は魔王も殺しに行く 残念だったな淫魔王」
淫魔王(あの男 名前だけでも聞いておけばよかったな)
492:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:33:49.03 ID:gQul3cdz0
急展開
493:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:35:08.42 ID:RSWeWEKp0
腹黒幼女ですか
494:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:36:31.43 ID:72u/RcEo0
ひでぇ
495:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:37:35.48 ID:3jYynL800
魔王城
側近「魔王様! お逃げください!!」
魔王「嫌だ! 我も側近と一緒に戦う!!」
側近「なりません!!」
ドゴン!!
竜主「ここにいましたか魔王陛下」
魔王「竜主! これは一体どういうことだ!?」
竜主「謀反ですよ 我々竜族が最も強いと証明するための」
側近「あなたはそんなことのために!?」
竜主「そんなこと? それが余には何より重要なのだ」
側近「ですが! あなたたち竜族がそれでも他の種族が力を合わせれば!!」
竜主「知っているか? 遥か昔 初代魔王の時代 初代魔王の参謀として仕えた男の話」
竜主「彼は錬金術師として今の魔物を創り出したらしい そしてその術を本にして封印したとか」
498:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:43:54.62 ID:3jYynL800
竜主「その原本がここにある 中身を解読するのは余でも難しかったが」
竜主「お陰で1つの術を復活させることに成功した」バッ
側近「ひぃっ!?」
魔王「化物……」ガクガクガク
竜主「魔配合 魔族同士を合体させることにより より強い魔族を生み出す外法」
竜主「妖魔のように術を操る術を持ち……」イタイヨー
竜主「鬼のように強い肉体を持ち」タスケテー
竜主「淫魔のような魅了と不死の肉体を持つ」アァー
竜主「四大貴族すべての肉体を宿したこの余こそが魔を統べる王に相応しい」
側近「狂ってます!!」
竜主「余が魔王になれば余が基準だ」フン
魔王「竜主 お前は余の友ではなかったのか」
竜主「そんなのはイヤイヤ言っていたに決まっているでしょう」
魔王「そうか……そんな理由で私の部下を殺したのか!!」
500:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:48:26.12 ID:3jYynL800
竜主「魔王の力は代々 我々四大貴族の長に受け継がれてきた」
竜主「それが今代になって”母の間”から出てきた餓鬼が魔王?」
竜主「笑わせるでない!!」
魔王「……」
竜主「諦めて死んでください 魔王様」ギィ
魔王「あーっはははははは!! 私には仲間も友もいないのか!!」
竜主「いきなりどうしました?」
魔王「ならば私はもう思い残すことはない」
竜主「……?」
魔王「力で支配をしたいのなら 力で思い知らせてやろう」バギボキ
側近「魔王様の体が大きく……」
竜主「なんだその技は! 死ね!!」バッ
507:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 15:58:56.93 ID:3jYynL800
キャンプ
司令「昨日 突如として西の方角に魔王城が現れた」
司令「今まで影も形も見えなかったものがいきなりだ」
勇者(これって淫魔王が逃げたからかな)ボソボソ
僧侶(可能性はあるな)ボソボソ
司令「だからこそ 明日総攻撃を仕掛ける!!」
司令「心残りがあるものは今日休んでおくように以上!!」
勇者「明日が最終決戦か……」
神官「でも魔王城に行くまでに何日もかかりそうですけど」
侍「だがここを出発したら休む暇などないでござろう」
勇者「うん ちょっと散歩に行って来るね」ダッ
神官「ちょっと勇者さん!! 行っちゃった……」
僧侶「」
516:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:07:03.77 ID:3jYynL800
神官「はいそれでは……」ガシッ
侍「でござるな」ガシッ
僧侶「なんだ いきなり腕を掴んで」
神官「僧侶様は勇者様に想いを伝えないんですか?」
僧侶「はぁっ!? なんだいきなり!!」
侍「見ててこちらが心配になるぐらい分かり易いでござるよ」ハァ
僧侶「アタシは……そんなんじゃねーよ」ボソボソ
神官「僧侶様 前私に”ウジウジしてるのがお前の仕事かよ”って言ったじゃないですか!!」
僧侶「そんな昔のことを……」
侍「僧侶殿は切腹するほどウジウジ悩むなと拙者の頭を何度も……」
僧侶「それは確実に私怨だろ!!」
520:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:11:29.97 ID:3jYynL800
僧侶「アタシだって勇者のことは嫌いじゃないけどさ」
神官「」ジトーッ
僧侶「好きだよ! あいつのことが好き!!」モウッ
僧侶「でもよ アタシみたいなガサツな女 好きになんてならねーだろ」
侍「案外お似合いだと思うのだが」
僧侶「そういうお前らだって好きじゃないのかよ!!」
神官「私はどちらかというと憧れの人って感じで」エヘヘ
僧侶「それも十分おかしいだろ」
侍「拙者は兄のような存在だと思っているでござるから」
僧侶「あんなのが兄でいいのかよ」
神官「あんなのに惚れたのは誰ですかー」
侍「誰でござるかー」
僧侶「うっせー!!」ダッ
神官「逃げちゃいましたね」
侍「どこに行ったかは明白でござるが」
523:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:15:50.14 ID:3jYynL800
スラ「」プヨプヨ
勇者「心配してくれてるんだ ありがとう」
勇者「魔王城……なにか胸騒ぎがするんだよな」
僧侶「おい勇者!!」ハァハァ
勇者「どうしたの? 息切らして」
僧侶「一回しか言わないから良く聞けよ!!」ガシッ
勇者「ちょっと苦しい!!」ジタバタ
僧侶「アタシはお前のことが好きだ!!」
勇者「……はい?」
僧侶「もう言わない」プイッ
勇者「俺のことが好きだって聞こえた気がするけど どこが?」ハテ
勇者「俺なんてみんなに守られてばかりで格好悪いだけの勇者でしょ」
532:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:24:34.80 ID:3jYynL800
僧侶「最初お前を見たときはオドオドしてるだけの奴だったろ」
勇者「そうだね いきなり勇者になったから」
僧侶「でも旅をしていく内に色々わかって 武の国でアタシのために戦ってくれた時は嬉しかった」
勇者「……」
僧侶「痛いのに 相手も強いのにそれでもアタシの為に戦って勝って」
僧侶「本当に感謝してんだ 勇者には」
勇者「……」
僧侶「いつもボケてるけどやる時にはやってくれる そんなアンタが好きなんだよはい終わり!!」パンッ
僧侶「もう寝るぞ!!」
勇者「僧侶さんは確かにガサツで暴力的で 駄目駄目だけど」
勇者「いつもキツイことを言いながら俺たち仲間のことを考えてくれる」
勇者「そんな僧侶さんが俺も好きだよ」
534:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:26:55.02 ID:udrNuVrF0
こんな勇者が初期パラなんて…
533:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:26:34.65 ID:2RTg6eWv0
でも外見ガチムチなんでしょう?
537:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:32:10.45 ID:3jYynL800
僧侶「付き合ってもアタシはこの性格を変える気はないぞ
勇者「俺もいい加減な性格は一生変わらないかな」
僧侶「もう逃げたいなんて言っても一生逃がさないからな」
勇者「こんな何もしない奴嫌だって逃げるなら今の内だよ」
僧侶「超束縛するぞ」
勇者「望むところかな」
僧侶「勇者!!」ダキッ
勇者「はいはい 魔王に絶対勝とうね」
神官「お幸せになってくださいねー」
侍「いい話でござるな」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
540:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:37:20.59 ID:3jYynL800
天使「勇者! 遊んでる場合じゃないんですよー!!」
勇者「実に久しぶりな状況」
僧侶「うわっ!? なんだこの光の塊」
勇者「僧侶さん 天使のことが見えるの?」
天使「一時的に存在を上げているんです それよりも! 魔王城が大変なことになっているんです!!」
勇者「大変なことって?」
天使「とにかく! 今すぐ魔王城に向かってください!!」
勇者「向かってくださいって言われても……」
天使「なんの為に最近はポイントを使っていなかったと思っているんですか」フッフッフ
勇者「なんで?」
天使「魔王城まで一足飛びでいける特技入手のためです!!」
勇者「そんなのがあるの?」
天使「あるんです! とにかく手遅れになる前に魔王城に向かってください!!」
549:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:45:40.36 ID:3jYynL800
魔王城
勇者「今度はみんなで来られたけど」
神官「大きいですねー 武の国の城の2倍ぐらいはありませんか?」
侍「そこまでデカくはないではござらんか」
勇者「……」
僧侶「どうしたんだ勇者」ギュッ
勇者「なんでもないよ」
僧侶「嘘付け話せ」ギリギリ
勇者「痛い痛い!! 話します話します!!」
勇者「なんか変な感覚だけど 魔王城が少し懐かしく見えて」
僧侶「こんな禍々しい城が懐かしいってお前……」
勇者「だから言いたくなかったの! 早く入ろう!!」
556:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 16:49:45.43 ID:3jYynL800
神官「凄い濃い魔力です 恐らく魔王は上にいますね」コホッ
侍「魔法に精通してない拙者でもわかるのだから 相当でござるな」
勇者「」ジー
僧侶「どうした? そこは地下へ行く階段だろ」
側近「そうですね 魔王様は最上階にいます」
僧侶「魔族!?」
側近「魔族ですが私は案内役です」
侍「それを信じろと?」
側近「この魔力を見て魔王様が小細工をするようなタイプに見えますか?」
神官「」
側近「では行きましょう」
勇者「」
572:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:08:04.33 ID:3jYynL800
魔王「竜主のお陰で私は話し合いではなく力でしか物事を解決することが無理だと学んだ」
魔王「仲間も友も その腹に隠しているものは他人にはわからぬ ならばそんなものはいらぬ」
勇者「あれが魔王?」
魔王「さあ私の武が正しいと証明されるがいい」
まおうがあらわれた
侍「まずは先手必勝!! 五麻団子!!」
さむらいのこうげき まおうに20のダメージ
僧侶「僧侶流槍殺法!! 五九楽浄土!!」ズドン!!
そうりょのこうげき まおうに15のダメージ
神官「守りを固めます!! 全体防御呪文!!」
しんかんのまほう ぜんいんのしゅびりょくがあがった
魔王「弱い それで私に挑もうというのか 全体滅殺呪文」
まおうのこうげき ぜんいんに300のダメージ
575:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:18:37.27 ID:3jYynL800
神官「最強クラスの魔法を詠唱もなしに……」
僧侶「最後の最後にこんなのありかよ……」
侍「一撃で皆瀕死とは……」
勇者「まだ諦めちゃ駄目だ!!」
スラLv2「ピギーーーッ」ブヨブヨ
オオカミLv2「ウォオオオオオオオオン!!」モフモフ
ドラLv2「グゥルオオオオオオオオオオオ」バサバサ
僧侶「そうだな 良く考えたらアタシキスもしてねーや」ググッ
神官「私なんてまだ恋愛もしていないんですよ」ググッ
侍「そうでござるな」ググッ
魔王「愚かな」バッ
581:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:28:13.19 ID:3jYynL800
僧侶「」
神官「」
侍「」
スラ「」
オオカミ「」
ドラ「」
魔王「なぜ弱いのに足掻くのだ」
勇者「なんでだろうな」
魔王「いい加減にしろ」ゲシッ
勇者「ガハッ!? 甘い……僧侶さんの蹴りに比べればまだまだ」
魔王「弱いのならば強いものに任せればいいだろう なぜ出てくる」
勇者「大切なものを守りたい その気持ちは弱い人も強い人も代わらないだろ」
勇者「魔王にはそんな人はいなかったのかよ」
魔王「…………」
584:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:35:01.71 ID:3jYynL800
淫魔王「全く魔王は本当に甘ったれだね」
魔王「いいでしょ淫魔王!!」スリスリ
淫魔王「でもね アンタも魔王なんだからいつかはアタシたちを守らなくちゃいけないんだよ」
魔王「うん! だったら私が淫魔王を守るね!!」
淫魔王「あははっ! 期待しておくよ」
魔王「……私にはそんな人はいない」
勇者「今の間はなんだよ!!」ゴッ
魔王「痛いぞ!! 魔王を殴るとは何事だ!!」ガッ
勇者「五月蝿い!! ザメハを舐めるな!!」
594:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:43:32.08 ID:3jYynL800
ギャースカギャースカ
僧侶「なんか まるで兄弟喧嘩みたいだな」
神官「同感です」
側近「魔王様は生まれてからずっと その生まれから疎まれて来ましたから」
側近「あんなに楽しそうな魔王様を見たのは初めてです」
魔王「私の大切な人はもういない!!」ガッ
勇者「あそこの人とかいるだろ!! それに俺だって!!」
勇者「あれ? 俺だって? げほっ!?」
魔王「隙を見せるな」ゴッ
勇者「痛い!? 殴るな馬鹿!!」ガッ
596:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:50:07.74 ID:3jYynL800
魔王「なんだお前は 私と殴り合って息があるとは……」ハァハァ
勇者「一応勇者だよ 弱いけどね」
魔王「そうか……私の負けでいい」
勇者「簡単に諦めていいの?」
魔王「私を倒したいのかなんだ もういいよもうどうでもいい」
勇者「じゃあ俺たちはもう友達だな」
魔王「……?」
勇者「いや友達が欲しかったんじゃないの?」ハテ
魔王「本当に 私の負けでいいよ」ヘタリ
???「良かったですね魔王」
601:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 17:57:08.04 ID:3jYynL800
総統「なんだこりゃ 来てみれば全部終わってるってよ」ザッザッ
メイド「まるで悪役のセリフですお嬢様」ハァ
侍「総統殿!?」
総統「侍じゃん 元気してた?」
勇者「ってことは あの二人が辺境街の勇者か……」
メイド「私はあくまでお付ですけど」
総統「アタシは戦いたいんだ そこの魔王と」
勇者「駄目だ もう魔王は戦わせない」
魔王「お前……」
総統「知るか あたしは強い奴と戦いたいの そっちの事情なんてしらねーよ」
天使「ちょっと待つですよ!!」フワフワ
604:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:01:30.83 ID:3jYynL800
天使「こんな所で争っている場合じゃありません!!」
総統「なんだこの玉」
天使「そんなことよりも!! 地下にある”あれ”を倒さないと平和にはなりません!!」
勇者「あれって?」
天使「魔王城地下 母の間に君臨する魔物を創り出す魔物のことです!!」
僧侶「裏ボスか」
天使「そもそも魔族と和解しても魔物は暴れ続けますからね!!」
神官「その魔物を倒さないと無限に魔物は沸き続けると」
侍「それは厄介でござるな」
総統「おい玉 そいつは強いのか?」
天使「もちろん! すべての魔物の母ですから!!」
メイド「お嬢様 帰りたいです」
総統「駄目だ! そいつぶっ倒しに行くぞ!!」
606:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:05:03.78 ID:3jYynL800
勇者「地下への入り口は……さっき俺が何かを感じてた階段からか」
僧侶「おい魔王」
魔王「なんだ?」ギュー
僧侶「アタシの勇者にくっつくな!!」ガー
魔王「いーやー!!」ギュー
勇者「もうちょっと緊張感を持とう」
僧侶「だってこいつが!!」
魔王「べーっだ!!」ベー
僧侶「この野郎!!」
神官「先行き不安ですね」
側近「その通りですね」
618:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:20:20.94 ID:3jYynL800
勇者「この扉の先に最後の敵が……」
魔王「勇者残念ながら私と側近はここまでだ」
僧侶「どうした?」
側近「私たち魔族はその扉の先にいけないのです」
侍「拙者はどうすれば?」
総統「人間の血が混ざってるから大丈夫だろ 駄目なら気合で入れ」
メイド「無茶苦茶ですね」
勇者「じゃあ開けるよ……」ガチャ
バタン
勇者「俺たちの戦いはここまでだ! さあ帰ろう!!」
僧侶「開けて閉めるんじゃねーよ!! 行くぞ!!」
勇者「無理無理無理!! あれは絶対に無理だって!!」
ガチャ
623:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:26:06.40 ID:3jYynL800
母魔物「」ズーン
僧侶「デカイな」
神官「軽く魔王城ぐらいはあるんじゃないですか?」
侍「どこが頭か全然分からないでござる」
総統「なんだかワクワクしてこないか?」ワクワク
メイド「そんな空気読めない馬鹿はお嬢様だけです」
勇者「だから言ったじゃん」
総統「よし! やるか!!」ブォン
そうとうのこうげき ははまものに100のダメージ
メイド「仕方ありませんね 精霊木魔法」
めいどのこうげき ははまものに90のダメージ
母魔物「……」
ははまものはようすをみている
624:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:32:13.34 ID:3jYynL800
勇者「全然ダメージを与えてる気がしない」
総統「それよりもだ! どうして反撃しねーんだよ!!」ガンガン
メイド「これは様子がおかしいですね」
僧侶「魔物を生み出すだけの魔物だから動けねーんじゃねーの」
神官「ありえますね」
侍「どうするでござるか?」
スラ「」プヨプヨ
総統「このまま一気に終わらせるに決まってんだろ」ブォン
総統「アタシの鬼王の金棒に魔力を込めて……」
そうとうのこうげき ははまものに500のダメージ ははまものをたおした
天使「ようやく長かった戦いも終わりましたね!!」
勇者「地下に入れない設定はどうした」
625:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:33:49.44 ID:luSJ03eE0
あっさりいったなwwww
628:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:39:05.99 ID:3jYynL800
天使「母魔物を倒してくれたお陰で 私もこちらで実体化出来ます」ペカー
勇者「ヤバイ 普通に美しい」
僧侶「」ゲシッ
勇者「痛いよ!!」ピョンピョン
天使「よくぞやってくれましたね 勇者とその下僕共」
僧侶「おい」
神官「下僕って」アハハ
侍「口が悪いでござるな」
天使「頑張ったあなたたちに褒美を与えたいと思います」
勇者「褒美ってそんな……」
僧侶「もらえるもんは貰っとけよ」
天使「はい では死んでください 光全体下級呪文」
てんしのこうげき ぜんいんに400のダメージ
630:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:39:46.61 ID:o90OhtaB0
まさかの展開
631:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:39:51.46 ID:eOhWr3Kh0
な、なんやて!?
634:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:47:45.04 ID:72u/RcEo0
ふぇ?なにこれ
635:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:47:59.12 ID:3jYynL800
勇者「ちょっといきなりどういうこと天使!!」
総統「天使だと!?」
僧侶「知ってるのか?」
総統「ウチの村長が天使共には注意しろって言っていたが」
天使「それがわかってたから辺境街には入らなかったんですよ」
天使「あの女狐は危険ですからねー」
勇者「えっとあの……」
天使「まあつまり 我々は地上侵略に来た悪い天使なんです」
僧侶「地上侵略!?」
天使「元は2000年前に私たちが侵略の為に天の門を作ったのが始まりでした」
天使「その門は初代魔王とその参謀である錬金術師が作った母魔物によって封じられていたんですけど」
勇者「ということは!? もしかして俺たちに母魔物を倒させるのが目的!?」
天使「そうです 封印が解かれないように魔物を作り出し 天界にも魔物を送ってた忌々しいものですから」
637:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:52:53.18 ID:72u/RcEo0
なんてこったい
636:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:47:59.59 ID:rwnnBFVB0
もう誰も信じないー
639:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 18:56:32.21 ID:3jYynL800
天使「あなた達をここに連れてくるのにも苦労したんですよー」
天使「邪魔な四大貴族を消すために竜主をけし掛けて同士討ちさせたり」
天使「職の神殿を潰してあなた達が強くなるように仕向けたり」
天使「死なないように幼を誘導したり」
天使「勇者を勇者として旅立たせたり」
天使「魂だけではマトモに活動できなかったので苦労したんですよー」
勇者「そうだよ! どうして旅をさせて母魔物を倒すのが俺じゃなくちゃいけなかったんだよ!!」
天使「……ハァ 私だってあなたみたいな弱い奴を使いたくなかったです」
天使「でもあそこの扉を開けられるのはあなただけだったので仕方なく」
勇者「……俺だけ?」
天使「おかしいとは思わなかったんですか 魔物使いの熟練度が最初から全開だったり魔物を成長させたり」
勇者「それは……」
天使「それはもういいんですけどね それでは天界地上侵略行動隊長 四大天使であるミカエルちゃんが華麗に滅ぼしちゃいますよー」
646:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:06:31.33 ID:3jYynL800
???「させません!!」ガキッ
天使「おっと……何奴ですか?」
勇者「魔王……に似てるけど誰?」
???「天使 あなたはもう帰りなさい あまり時間もないでしょう」
天使「このままやられっぱなしは嫌ですよー 光中級呪文!!」
てんしのこうげき ???に20のダメージ
天使「あれ? あまり効いてない?」
???「私はあなたたち天使を滅ぼすために生まれた存在なので 魔物砲」
???のこうげき てんしに100のダメージ
天使「きゃっほい!? うぅ……このままだとマズイですね」
天使「ここは引きますよ!!」バッ
勇者「ありがとう 君は……」
???「あれです」ビシッ
勇者「あれって母魔物?」
母魔物「あれの本体が私です」
651:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:14:42.14 ID:3jYynL800
母魔物「危機に備えて私の分身である魔王も作りましたが 無駄でしたね」ハァ
勇者「えっと……」
母魔物「後一週間で天界の連中が攻めてきます」
みんな「「!?」」
母魔物「私の結界で一時的に天の門を封じていますが それも1週間が限度です」
僧侶「あんなのが沢山出てくるのか」
母魔物「えっと 僧侶に神官に侍はちょっと来てください」
神官「なんですか――キャッ!?」
母魔物「ごっくん」
勇者「三人が食べられたーーー!?」
母魔物「四大天使に対抗する四大貴族が倒された今 あれらには無理矢理そのレベルまで上がってもらいます」
総統「おい その天使ってのは強いのか」
母魔物「当然です」
総統「よし! メイド行くぞ!!」
メイド「それでは一週間後に」
657:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:25:33.80 ID:3jYynL800
母魔物「それではあなたですけど……」
勇者「はい」
母魔物「あなたはどうして戦うんですか?」
勇者「……へ?」
母魔物「僧侶はみんなといたいから戦います 神官はみんなを守りたいからでしょう」
母魔物「侍は正義のために ならばあなたはどうして?」
勇者「どうしてもなにも 俺はみんなを守るために……」
母魔物「……ハァ どうやら天使に影響を受けすぎたようですね」
母魔物「これからあなたの過去を旅しましょう」ピタリ
勇者「旅するって……あれ?」クラリ
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
659:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:30:56.19 ID:3jYynL800
友「男! あれ見ろよ!!」
男「なにあれ 蛇の化物?」
友「どこからか来た謎の生物!!」
男「どうでもいいよ」
友「妹ちゃんは興味深々みたいだけど」
妹「わー」キラキラ
男「」ズコー
勇者『男は……俺? それで妹は君の姿に見えるんだけど』
母魔物『…………』
662:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:37:30.26 ID:3jYynL800
男「今度はオオカミの化物だって?」
友「そうそう」
男「あんまり関わるとロクなことにならないぞ」
友「そういうなよ」
妹「」キラキラ
友「おい 大丈夫かよ 妹ちゃんが亡くなったからって自暴自棄になるな!!」
男「違うんだ 妹は殺された」
友「殺された? 謎の大災害のせいだろ」
男「見たんだ 羽の生えた人間を……そいつが妹を殺すのを」
663:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:40:58.27 ID:3jYynL800
男「力が欲しい力が欲しい……」ガリガリ
友「おい男」
男「作るんだ あの死体を元に新しい生物を……」
男「見ろよ友 ついに出来たぞ」
妹「……」
友「おい男 その子って……」
男「あの死体と妹の死体を下に創り出した人造生命だ」
友「いい加減にしろよ その子は妹ちゃんじゃないだろ」
男「……なあ お前最近魔王とか呼ばれてるんだろ」
友「それがどうしたんだよ」
男「お前の不思議な力で作ってもらいたいものがあるんだ」
667:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:52:00.00 ID:72u/RcEo0
錬金術師かよ
664:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:43:47.75 ID:yrxhsg5G0
勇者の前世が錬金術師とはな
668:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:53:30.39 ID:3jYynL800
友「まさか大陸丸々1つ作れって言われるとは思わなかった」
男「でもこれで天の門を封印する手筈は整った」
友「俺も出来る限り守護するけど……」
男「俺はここで妹と一緒に暮らすよ 大丈夫絶対に守るから」
1000年経ち 2000年経ち 自分の使命も忘れた頃
???「男 男 私があなたを救ってあげましょう」
男「……すくう?」
???「もう一度人生をやり直すんですよ」ニヤリ
妹『こうして男である錬金術師は天使の策略で新しい生命として生れ落ちたんです』
勇者『それが俺なの?』
妹『記憶の戻りが悪いのは仕方ありません 恐らくすべて思い出すのは不可能ですしね』
男「おいお前」
勇者『えっと俺?』
671:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 19:59:30.72 ID:3jYynL800
男「お前には命を賭けて守りたい人はいるか?」
勇者『……いるよ』
男「だったら守れ 俺みたいに中途半端に忘れるんじゃないぞ」
勇者『でも俺はアンタ自身じゃ……』
男「自分は自分だろ 自分の人生を他人と比べんな」
勇者『わかった』
男「だな お前にはこいつをやるよ」ポイッ
勇者『……本?』
男「俺の研究成果のすべてを込めた錬金術の本だ 持ってけ」
勇者『ありがとう』
男「じゃあね 他人」
妹「それで 答えは出ましたか?」
勇者「うん 俺は僧侶さんや仲間を守るために戦う」
妹「それでいいんです 無理に背負う必要はないんですから」
673:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 20:04:25.80 ID:3jYynL800
妹「これからどうするんですか?」
勇者「1週間 やりたいことがあるから」
妹「それでは1週間後に」
僧侶「なんだよここ……」
竜王「魔界にある火山だ」
僧侶「なんだチビ」
竜王「チビじゃない!! アタシは初代四大貴族の1人である竜王だ!!」
僧侶「チビはチビだろ」
竜王「お前を鍛えてやるからな!!」ガー
僧侶「いらねーよ」
竜王「お前の持ってる槍 竜王の槍を使いこなせるようになれ」
僧侶「……」
竜王「つーかお前がそれを使いこなせれば魔王にだって苦戦しなかったんだからな」
僧侶「おい 使い方教えろ」
675:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 20:12:26.24 ID:3jYynL800
神官「ここは……」
淫王「淫魔の森です」
神官「あなたは……」
淫王「淫魔の王です 初代魔王を殺した張本人でもあります」
神官「なっ!?」チャッ
淫王「昔の話です そもそも神官に癖に復讐に身を費やしたあなたが文句を言えるんですか?」
神官「」
淫王「その靴を履きなさい 淫王の靴です」
神官「履いてどうするんですか?」
淫王「これからあなたにレッスンを課します」
淫王「見事乗り越えなければあなたの大切な仲間も守れませんよ」
神官「」
767:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 23:35:19.85 ID:3jYynL800
侍「ここはどこでござるか?」
鬼王「賽の河原だよ」
侍「そなたは……」
鬼王「今回のアンタの敵だよ」
侍「敵とは……」
鬼王「アンタは魔族より人間の血の方が濃く出ている」
鬼王「まあ人間の中にいる間に完全に魔族の血が隠れている状態だ」
侍「……」
鬼王「それを起こしてくれって頼まれてるからね 容赦はしないよ」
775:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 23:44:15.29 ID:3jYynL800
勇者「」ブツブツブツ
淫魔王「ここはどこだい?」
魔王「淫魔王!!」ダキッ
淫魔王「魔王様……?」
勇者「竜主の死体を残しておいてくれて助かったよ もう直ぐで再生出来なくなるところだったし」
淫魔王「アンタが私を復活させてくれたのか」
勇者「アンタじゃなくて勇者 魔王の友達だよ」
淫魔王「ハッ 馬鹿だと思ってたけど魔王の友達? ならアタシの友達でもあるわけか よろしく!!」
勇者「よろしく」ギュー
魔王「勇者ありがとな!!」
勇者「いいよ全然」
781:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/12(日) 23:54:11.66 ID:3jYynL800
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
勇者「慰めてくれるの? 大丈夫だからさ」ハァ
勇者「力を手に入れたと思ったけど 相変わらず俺自身の力は代わらずか」
スラ「」プヨプヨ
勇者「わかってる いざって時はみんなに任せるよ」
オオカミ「」モフモフ
勇者「その時は頼むよ」
ドラ「」バサバサ
勇者「……」
784:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 00:03:38.20 ID:uftLUZ4M0
一週間後
武王「お前たち! 今日は絶対に勝つぞー!!」
オォォオオオオオオオオ!!
勇者「うわぁ 凄い人が集まってる」
村長「当たり前じゃ 妾が今日のために色々と根回ししておったからな」
勇者「村長さん……」
村長「それに魔族の方はお主が纏めるのを手伝ったのであろう?」
淫魔王「アンタたち気合を入れていくよ!!」
ウォオオオオオオオオ!!
勇者「まあね」
妹「皆さん 集まってください 簡単に今回の作戦について説明しますので」
786:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 00:11:46.47 ID:uftLUZ4M0
妹「天使の連中は門を通るといっても その強大な存在は神によって作られています」
妹「つまり敵の大ボスである神を倒せば他の天使は消えて必然的に私たちの勝利です」
武王「その為に魔王城に送り出すのは」
総統「アタシたちと……」
幼「私のPTと」
勇者「俺たちか」
武王「勇者くん 君の仲間が見えないようだが」
勇者「なんていうか まだ修行から帰ってきてないです」
武王「間に合うのかね?」
勇者「……多分」
妹「いない連中の心配をしても仕方ありません それでは全員配置についてください」
3
2
1
795:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 00:15:48.00 ID:uftLUZ4M0
天使軍「「キャハハハハハハハハ」」
兵士A「あれが天使?」
兵士B「美しい……」
武王「お前たち! 見惚れてないで攻撃だ!!」
妹「道が開けたら魔王城まで真っ直ぐ突撃です」
勇者「わかってる ドラも頼むよ」
ドラLv2「グゥルルルルルル」
総統「随分とアタシ好みの作戦だな」
メイド「こんな状況で楽しめる馬鹿はお嬢様だけかと」
幼「勝つ」
戦士「行きましょうぞ」
妹「では皆さん! 突撃してください!!」
806:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 00:50:20.77 ID:uftLUZ4M0
魔王城
勇者「よし! とりあず魔王城の中に入ることは出来た」
天使「はい これで終わりですよー」
勇者「天使……まだこんなにいるのか」
天使「あなた達はここで終わりです」
幼「勝手に終わりにされては困る」
総統「その通りだぜ」
勇者「二人とも」
幼「ここは私たちが食い止める 勇者は早く先へ」
総統「そういうこった アタシは暴れられれば四大天使相手でいいからな」
勇者「ありがとう!!」
総統「ちょっと待て! こいつも持ってけ」ポイッ
809:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 00:54:44.49 ID:uftLUZ4M0
勇者「これは……」
総統「どんな物でも斬れる魔王の短刀だ それなら神の心臓でも切れるだろ」
勇者「ありがとう! じゃあ先に行ってるね!!」ダッ
天使「行かせませんよ!!」
総統「おっと ここはアタシが相手だ!!」ブォン
勇者「魔王の間と同じ場所に神がいるわけか」
勇者「今度こそ ホントのホントに最後の戦いか」
妹「思い出に耽ってないで早く開けなさい」ゲシッ
勇者「はい」ガチャ
妹『それとは別にチビ共 念話で内緒話があります』
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
813:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:05:27.97 ID:uftLUZ4M0
勇者「アンタが神か」
神「いかにも」
勇者「今更だけど軍を引かせるってわけには」
神「いかんな 私たち2000年の悲願だ」
勇者「なるほど 神なんて言ってるけど中身は俺たち人間と代わらずか」
勇者「なら容赦もなにもいらない!! 全員Lvアップだ!!」
スラLv3「ピギーーーッ」ブヨブヨ
オオカミLv3「ウォオオオオオオオオン!!」モフモフ
ドラLv3「グゥルオオオオオオオオオオオ」バサバサ
妹Lv3「これが私たちの真の姿です 行きます!!」ダッ
いもうとのこうげき かみに80ポイントのダメージ
スラLv3「ピギーーーッ」ブヨーーーッ!!
すらいむのこうげき かみに60のダメージ
814:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:07:57.00 ID:Eqyb570t0
妹www
815:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:08:16.27 ID:3miRw4aM0
いけ!チェーンソーだ!
816:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:10:01.67 ID:uftLUZ4M0
オオカミLv3「ウォオオオオオオオオン!!」
おおかみの二回こうげき かみに100のダメージ
ドラLv3「グゥルオオオオオオオオオオオ」バサバサ
どらごんのこうげき 神に90のダメージ
勇者「やったか!?」
妹「それはフラグです」
神「光最上級呪文」
かみのこうげき ぜんいんに500のダメージ
勇者「ゲホッ 相変わらず強すぎる……」
神「光最上級呪文」
勇者「なっ!? 回復がおいつかな――」
かみのこうげき しかしこうげきはひかりのかべにふせがれた
神「何奴!?」
僧侶「そいつの仲間だよ」
神官「ですね」
侍「ござる」
821:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:14:49.06 ID:uftLUZ4M0
僧侶「ってかアタシたちを置いて先に行くな」ゴッ
勇者「痛い!? みんなが遅刻したのが問題なんでしょ!!」
神官「ギリギリまで積めていたので」
侍「仕方がないでござるよ」
神「何人増えようが私には関係ない」パァァ
侍「それはどうでござるかな 1人の主には分からぬと思うが」
神官「仲間というものはいいものですよ」
侍「では!! 十蓮華!!」
さむらいのこうげき かみに120のだめーじ
僧侶「ここはアタシたちの土地だ! 簡単にはやらせねーぜ! ベホマ!!」
そうりょのこうげき かみに100のダメージ
神官「1人で戦っているような人に私たちが負けるはずありません 全体最上級回復呪文!!」
しんかんのまほう ぜんいんのたいりょくがかいふくした
822:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:19:09.14 ID:uftLUZ4M0
僧侶「勇者 最後はお前に繋げてやるから決めて来いよ」
勇者「えっと それでいいの?」
神官「勇者さんは私たちのリーダーなんですから」
侍「最後の決め手ぐらい任せるでござる」
勇者「わかった! みんな!! ガンガンいこうぜ!!」
みんな「「おう!!」」
神(なんだこいつらは……)
僧侶「――――ッ!!」
神(1人1人の力は矮小なのに……)
神官「――――ッ!!」
神(揃った途端に何倍にも力が跳ね上がった)
侍「――――ッ!!」
神(私たちにはない力を持っているとでもいうのか?)
妹「――――ッ!!」
神「ありえぬ!!」ゴォォォォォ
826:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:23:09.29 ID:uftLUZ4M0
妹「神の最強呪文が来ます」
僧侶「ってことはチャンスだな」
神官「大技の後には隙が出来ます」
侍「拙者たちが止めるので勇者殿は止めを……」
スラ「」プヨプヨ
オオカミ「」モフモフ
ドラ「」バサバサ
勇者「わかった 行くぞみんな!!」
神「光極大呪文!!」カッ
妹「させません!!」
僧侶「アタシの槍でも食らってろ!!」
神官「私の蹴り技で!!」
侍「繋げる!!」
827:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:26:48.57 ID:uftLUZ4M0
ゴォオオオオオ!!
スラ「ピギーーー!!」
オオカミ「ウォオオオオオン」
ドラ「グゥルルルルル」
神「勝った!!」
勇者「俺たちのな……」
神「馬鹿な!? あの攻撃の中を進んできたというのか!?」
勇者「みんなが道を作ってくれた その道がなければ俺みたいな奴はここまで来られなかったさ」
勇者「だからこれでキッチリ決める!!」
神「おのれ!!」ブォン
勇者「これで終わりだ!!」
ブスリ
829:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:30:20.20 ID:uftLUZ4M0
神「くっ……」バタリ
僧侶「やったのか?」
神官「やりましたね!!」
侍「ようやくでござるか」
妹「待ちなさい! まだ終わってません!!」
神「」グググ
勇者「しぶといね アンタも」
神「私が負けるなどありえない ならば!!」グォォォォ
僧侶「外の天使共が吸収されていく……」
妹「チッ 魔配合の技術を……」
真神「この新たなる力で貴様らを滅ぼしてやろう」ズーン
神官「強い さっきまでとは全然違う」ガクガクガク
侍「万事休すでござるな」
勇者「」
830:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:34:24.27 ID:uftLUZ4M0
勇者「」ブツブツブツ
僧侶「勇者 なにを!?」
勇者「実は勝った後に奴がなんらかの手を打って来ることは予想できていたんだ」
神官「それじゃあ!!」
勇者「うん あいつに勝てる方法がある」
侍「勇者殿……」
僧侶「流石アタシの旦那だな!!」
妹「……」
勇者「門の中にあいつを押し返す 俺の命を使って」
僧侶「なっ!? どういうことだ!!」
勇者「ああなった神は天使の命を吸収した言わば不死身の存在」
勇者「門の中に押し返すしか方法はない」
僧侶「そうじゃなくて! お前の命を使うって意味だよ!!」
832:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:39:03.90 ID:uftLUZ4M0
勇者「ずっと考えたんだ なにか他に方法はないかって」
勇者「でもあれだけの力を持った神に勝つんだ 命を張る代償ぐらいないと勝てないって」
僧侶「だからってなにもお前が!!」
勇者「俺にしか出来ない仕事だからさ 最後ぐらい格好付けさせてよ」
僧侶「勇者!!」
神官「勇者さん!!」
侍「勇者殿!!」
妹「馬鹿ですかあなたは」ゴッ
勇者「痛い!?」
妹「自分の命を賭けるなんて勇者のやることではありません 馬鹿のすることです」
勇者「でも……」
妹「命を賭けるのは私たちで十分です」
スラ「」プヨーーー!!
オオカミ「ウォオオオオオン」
ドラ「グゥルルルルルルル」
834:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:44:32.31 ID:uftLUZ4M0
真神「なんだこいつらは!?」
妹「私たちが押し返します! 早く私たちをパワーアップさせなさい!!」
勇者「出来ないよ!! 俺には仲間を犠牲にすることなんて……」
妹「馬鹿! 犠牲ではありません 私たちはあなたに賭けているんです!!」
スラ『マスターなら平和な世の中を作ってくれる』
オオカミ『我々魔物や魔族 そして人間が手を取り合える世界を』
ドラ『その為に私たちは進むんだ』
妹「死ぬなら前のめりに! 勝つなら勝って平和を作りなさい!!」
妹「それが死んだ先人に対しての報いです!!」
勇者「……ありがとう!!」カッ
妹「一気に押し返しますよ!! 気合を入れなさい!!」
スラ「」プヨーーー
オオカミ「」モフモフ!!
ドラ「」バサバサ!!
真神「私がこんな連中に――ぐぁああああああ!?」
837:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:47:56.73 ID:uftLUZ4M0
数日後
武王「一時はどうなることかと思ったが」
魔王「無事に勝てて良かったな!!」
淫魔王「今日は無礼講だ お前ら飲めーーー!!」
第二王「よっ! 姉様!!」ゴクゴク
幼「……フラれた」グスン
総統「まあドンマイ 生きてりゃいいことあるよ」ポンポン
メイド「どうぞ」スッ
側近「これはどうもありがとうございます」
淫魔王「ところで今回の主役たちはどこに行ったんだ?」
武王「それなら心配ないでしょう 彼らなら……」
839:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:51:18.13 ID:uftLUZ4M0
勇者「」ザッザッ
僧侶「こんな目出度い日にどこに行くんだよ」
勇者「えっと……散歩に……」ビクッ
僧侶「真面目に答えろ」
神官「そうですよ! 私たち仲間ですよね!!」
侍「まあなんとなく答えはわかっているでござるが」
勇者「妹たち 最後は門の中に神を押し返して消えただろ」
勇者「でもまだ天界と呼ばれる世界で生きてると思うんだ」
僧侶「だから助けに行きたいって?」
勇者「うん」
僧侶「よし! 今から一発だけ殴るぞ!!」
勇者「えっ――ガハッ!?」ドシン
僧侶「痛かったか?」
勇者「それよりも宣言されて殴られたのが始めてだったのに驚いてます」ヒリヒリ
842:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:56:05.66 ID:uftLUZ4M0
僧侶「1人で行く気かよ」
勇者「俺の力だと1人分の駄賃しか出せないんで」
勇者「門は完全に封印しちゃったし」
僧侶「仕方ないな こんな面倒な奴愛しちまったアタシが悪いんだし」
勇者「そりゃあ……」
神官「謝らないでくださいね 絶対に戻ってくるんですから」
侍「そうでござるよ それまでは拙者たちが平和な世の中を作るために頑張るでござる
僧侶「それに謝るなら帰ってきてから結婚するのが遅くなったことに謝れ」
勇者「……ありがとう」
僧侶「浮気は絶対にするなよ」
勇者「しないよ する余裕ないよ」
神官「風邪を引かないでくださいね」
勇者「天界って風邪引ける場所なのかな」
侍「困ったらいつでも拙者たちのことを思い出してくだされ」
勇者「俺のイマジネーションで頑張る」
843:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 01:59:38.06 ID:uftLUZ4M0
勇者「じゃあいってきます」
僧侶「いってらっしゃい」フリフリ
神官「また元気な姿で戻ってきてくださいねー!!」
侍「待っているでござるよー!!」
勇者「待ってろよみんな! 今迎えに行くからな!!」バッ
カッ
神官「行っちゃいましたね」
僧侶「……」
侍「僧侶殿 今なら泣いてもいいでござるよ」
僧侶「二人とも ちょっと胸借りるぞ」
神官「はいはい」
侍「どうぞ」
僧侶「」ヒグッエグッ
844:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:04:31.09 ID:uftLUZ4M0
………………
娘「それでその糞勇者は帰ってきたんですか?」
女「あれ? あなたにはそういう感想だったの?」
娘「それでどうだったんですか!!」ユサユサ
女「あなたのお父さんに聞いてみれば?」
娘「おとうさーん!!」ダキッ
男「なんだいきなり!?」
娘「勇者は幸せになれたんですか!?」
男「……そうだな 自分の意思で幸せだっていえるよ なあ僧侶」
女「そうですね 勇者」
845:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:05:07.78 ID:uftLUZ4M0
勇者「勇者ポイントシステム?」天使「そですよ」
終わり
850:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:06:40.95 ID:uftLUZ4M0
天界編とか書きたかったけど 時間がないのでこれで終わりです
最後の方はダラダラしちゃったけど 最後まで読んでくれた人ありがとうございました
851:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:07:17.95 ID:TN7x5DWJO
乙
854:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:07:50.40 ID:28dnzN7G0
乙
864:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 02:50:37.13 ID:2SLHX6Kk0
神にはチェーンソー絶対
866:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 03:28:31.59 ID:cx4EG2svO
おつ!!
よかったよ!!
868:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 04:52:08.99 ID:H0RHGobCO
良かった
869:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/13(月) 05:14:59.09 ID:YfkJ9ocu0
良かったよおつかれさまー
【 関 連 記 事 】
非常にもったいない