Short Story
ニュース
VIP
アニメ・その他

  子勇者「お前を倒さないとママに会えない」ウルッ

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
子を思う母の愛情も母を思う子の気持ちも、どちらも大切なものだけど・・・ 最近の現実社会の
子や親の扱いをニュースで見てると悲しくなるね。管理人も親孝行しなきゃと思ったよ乙。


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/14(火) 23:50:40.35 ID:FNwdNktB0

母魔王「それは困ったものね」アラー

母魔王「一応私が魔王ではあるのだけれど」

母魔王「あなたみたいな子供が勇者として来るとは思わなかったわね」

母魔王「ちょっと、何で言わなかったの?」

側近「申し訳ありません。私の失策です」

母魔王「もう……」

子勇者「なに自分たちだけでぶつぶつ言ってるの?早く戦ってよ。じゃないと……」ウルッ

母魔王「ああ、わかったわ、わかったから勇者がみっともなく泣くのはやめなさい」






3:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/14(火) 23:57:18.08 ID:7RDkA4XZ0

母魔王「ところで、あなただけなの?」

子勇者「ふえ?」

母魔王「仲間とかは?僧侶とか、戦士とか」

子勇者「…ない」

母魔王「なんで?」

子勇者「そんなのお前と関係ないじゃん」

母魔王「子供だからって仲間になってくれなかったとか?」

子勇者「うっ」

母魔王「図星みたいね」





4:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:00:52.97 ID:2axu39Ev0

子勇者「そ、そんなの関係ない!ボクはお前と戦うために来たの。おしゃべりしに来たんじゃない」

母魔王「まぁ、落ち着きなさい。私はどこにも逃げないわよ。ちゃんと戦うわ」

子勇者「……」

母魔王「それで、あなた一人でここまで来たの」

子勇者「…うん」





6:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:05:02.56 ID:2axu39Ev0

母魔王「はじめから」

子勇者「…ずっと一人で」

母魔王「回復とかは?そもそもどうやって戦ったの?そんな小さな体で」

子勇者「ば、馬鹿にしないで!これでも一人だけで竜も倒せたんだから」

母魔王「まぁ、それはすごく偉いわね」ナデナデ





8:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:15:16.98 ID:2axu39Ev0

子勇者「な、撫でるな!」

母魔王「あら、いきなり剣振っちゃって。怪我する所だったじゃない」

子勇者「当たり前だよ。これからお前を倒さなきゃいけないから」

母魔王「まぁ、そうなのだけどね」

母魔王「ところでほんとにトラゴン一人倒したの、この子?」

側近「そのようで」

母魔王「どうやって?」

側近「普通に負けたそうです」

母魔王「普通に!?」





10:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:24:49.78 ID:2axu39Ev0

側近「はい、かなり強いようです。見た目と違って」

母魔王「見た目じゃ10才ぐらいみたいだけどね」

子勇者「そっちが来ないならこっちから行くよ!」

母魔王「まぁ、待ちなさいって」

子勇者「わわっ、弾かれた?!」





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:40:01.68 ID:2axu39Ev0

母魔王「こっちも魔王としての誇りがあるからね」

母魔王「勇者を相手にして言い訳を言うつもりはないけど」

母魔王「勇者として戦うには幼すぎるでしょ、あなたは」

子勇者「…」





17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:42:09.12 ID:2axu39Ev0

母魔王「人間の王は一体どういうつもりあなたみたいな子供を…」

子勇者「わかんないよ……そんなの…」

母魔王「…まぁ、子供に聞いてもしょうがないか」

子勇者「わかんないんだよー!!」

母魔王「わわっ、だからいきなりはやめなさいって」





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:44:57.11 ID:2axu39Ev0

子勇「真面目に戦ってよ!お前が魔王でしょ?」

母魔「まぁ、魔王なのだけどね…困ったわね」

子勇「…」

母魔「それじゃ、ほら、側近と戦って勝ったら戦ってあげる」

子勇「勝った」

側近「負けました」

母魔「弱いわよ、あなた!それでも私の右腕なの?」





20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:47:41.51 ID:2axu39Ev0

子勇「ほら、早くボクと戦ってよ!」

母魔「…やるしかないようね」

母魔「言っておくけど、私も一応魔王だからね」

母魔「勇者相手で手加減はしないわ」

子勇「っ!!」

母魔「さぁ、かかってきなさい、坊や」

子勇「…ぼ、ボクは負けないよ。ママに会うためにも」

子勇「お前を殺してママに会いに行くの!」





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:52:03.82 ID:2axu39Ev0

母魔「腕はなかなかのものね」

母魔「もしちゃんとパーティを組んで挑んでいたら負けてたかもしれない」

母魔「でも」メラゾーマ

子勇「うわっ!」

母魔「独りだけじゃあ流石に無理よ」モウイッチョ

子勇「あつっ!」

母魔「腕は認めるけど、サポートがなければただのちょっと強い子供にすぎない」





24:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:57:35.96 ID:2axu39Ev0

子勇「うっ、やくそう…」

母魔「食べる時間をあげるとでも思って?」

子勇「ひっ!」

母魔「!!」

母魔「……」

子勇「…ふえ?」

母魔「なにしてるの、やくそう食べるんでしょ?」

子勇「え?あ、そうだった」ムシャム…

子勇「苦い」ジワッ

母魔「」





25:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 00:58:37.74 ID:rKnK81ewO

こうしてターン制が生まれたのか





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:04:04.06 ID:2axu39Ev0

子勇「よし、回復した。また行くよ」

母魔「…あなた、まだやる気?」

子勇「当たり前だよ!ボクは勇者だから。魔王を倒すのが使命だから」

母魔「いっておくけど、今のあなたじゃ私に勝てない。少なくも独りでは」

子勇「……」

母魔「逃げなさい」

子勇「へ?」

子勇「!」





27:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:08:39.74 ID:2axu39Ev0

母魔「魔王からは逃げられないとかそんなことどうでも良いわ」

母魔「ちゃんとした仲間を組んで私に挑みなさい」

母魔「でないと、私はあなたと戦わない」

子勇「そんな…!そ、それでも魔王なの?」

母魔「…」





28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:11:30.39 ID:2axu39Ev0

子勇「ボクは、逃げないよ。逃げられないよ」

母魔「…」

子勇「誰も、ボクの仲間になんてなってくれない」

子勇「子供だから、頼れない勇者だから、誰も助けてくれない」

子勇「ボクは独りで魔王と戦わなければいけない勇者だよ」

母魔「あなた独りじゃ私に勝てないわ」





29:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:16:04.63 ID:2axu39Ev0

子勇「それでも…他に方法がないよ」

子勇「ボクは魔王と勝って、早くママの元に戻りたいよ」

子勇「お前を殺したら、ボクはやっとママの元にいけるんだよ」

子勇「だから、ボクと戦って」





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:19:08.63 ID:2axu39Ev0

母魔「…わかったわ、戦いましょう。あなたと一対一で」

母魔「魔王と勇者、互いを殺さなければならない存在」

母魔「例えそれが子供だとしても、私はあなたと全力で戦って」

母魔「あなたを殺して人間どもを駆逐する」

母魔「かかってきなさい、勇者!」

子勇「い、いくよ!」タッ





33:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:23:53.94 ID:2axu39Ev0

コイシガー

子勇「うわっ!」スッコロ

母魔「!」

子勇「…うっ」ウルッ

子勇「痛いよー」

母魔「」

子勇「もうやだよ、ママに会いたいよ。ふえーん」

母魔「(私、何もしてないのにすごく罪悪感が…)」アセアセ

母魔「もう、だから勇者が泣くんじゃないって言ったでしょ?」





34:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:27:25.43 ID:2axu39Ev0

母魔「ほら、こっちに顔見せなさい」

子勇「うぅっ」

母魔「見事に顔面から転んじゃって。なんでこんな所に小石落ちてるのよ」

母魔「今日ここ掃除した奴誰よ」

側近「メイドMです」

母魔「あの娘クビ。後軟膏持ってきて」

側近「はい」





36:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:31:13.41 ID:2axu39Ev0

母魔「ほら、顔こっち向けて」

子勇「痛い…」

母魔「傷跡残らないと良いのだけど……」

子勇「……あれ?」

母魔「他に怪我した所はない?」

子勇「う?うん……多分ない」

母魔「多分じゃないわよ。軟膏塗ってあげてるうちにさっさと探しなさい」

子勇「…なんで魔王なのにボクの傷に軟膏塗ってくれてるの?」





38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:37:30.54 ID:2axu39Ev0

母魔「ほら、服脱いで」

子勇「わっ、何するの」

母魔「じっとしてなさい」ドクガノコナ

子勇「うっ!それボクの道具…」

母魔「後で傷跡とか残ったら大変だから、ちゃんと治療しとかないと後悔するわよ」

子勇「や、やめて」ウゴケナイ

母魔「……あ」





39:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:40:50.08 ID:2axu39Ev0

子勇「み、みないで」

母魔「なにこれ…体に傷がない所がない…」

子勇「っ…!」

母魔「こんなになるまで独りで戦って来たというの?子供独りで?」

子勇「もう…やめて!」マヒが解けた





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:42:54.68 ID:2axu39Ev0

母魔「なっ!きゃっ!」

子勇「誰にも…見せたくなかったのに…」

子勇「こんな傷だらけの体、見せたくなかったのに」ジワッ

母魔「あなたは…いつから勇者になったの?」

子勇「もうお前と話しない。倒す!」

母魔「答えなさい!」





41:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:45:14.52 ID:2axu39Ev0

母魔「そんな酷い傷を負わせながら」

母魔「まだお母さんと一緒に居るべき年の子供に」

母魔「人間の王はあなたに一体なんてことをしたの!」

子勇「やーーっ!!」

母魔「うっ!」メラゾーマ

子勇「っ、こんなの!」

母魔「なっ、馬鹿な!メラゾーマなのよ?そんなに突っ込んだら肌が焼ける!」





43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:48:56.83 ID:2axu39Ev0

子勇「ていっ!」

母魔「うっ!あんなの見せられたらまともに対応できない…!」

子勇「倒す!魔王を倒すとママの所にいける」

子勇「だから早く倒れて!」

母魔「…これがあなた達が自分たちを守るために立たせた者なの?人間ども」





44:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:53:47.32 ID:2axu39Ev0

子勇「やーっ!やーっ!」

母魔「そのまだ小さな手に自分の背ぐらいはある剣を握らせて」

母魔「まだ白い肌をドラゴンの炎に焼かせながら」

母魔「自分たちを守らなければ母を返してあげないと脅迫でもしたって言うの?」

母魔「ただ人並よりちょっと強いというだけで?!」

子勇「ギガデイン」

母魔「っ!」





45:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 01:57:30.35 ID:2axu39Ev0

子勇「やった……魔王、倒したよ」

母魔「」

子勇「ママ…これで、ママに会いにいけるよ」

子勇「ママ、待って。ボク、帰るからね」

子勇「もうどれだけ会ってないのか分からないよ」

子勇「早く会いたいよ、ママ」



母魔「ごめんね」ラリホーマ

子勇「……」zz…ママー





47:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:09:07.57 ID:2axu39Ev0

母魔「この子が寝られる部屋を用意なさい」

側近「宜しいので?」

母魔「不満があるとでも言うの?」ギロリ

側近「滅相もございません」

母魔「後、この子がどうやって勇者になったのか、母とはどう離れてしまったのか」

母魔「この子に関しての全ての情報を調べてきなさい」

側近「ははっ」





50:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:13:52.18 ID:2axu39Ev0

ー回想ー

魔王の息子「ママー」

母魔「あら、どうしたの?子魔、その花冠」

子魔「えっとね、これね、メイドお姉ちゃんたちと一緒に作ったの」

母魔「そう、似合ってるわね」

子魔「それでね、これ、ママの」

母魔「ママに?」

子魔「うん、ボクが作ったの、花冠。ちょっと変だけど」





52:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:16:17.91 ID:2axu39Ev0

母魔「そんなことないわ。ママ子魔にプレゼントもらえてとても嬉しいわ」

子魔「ほんと?」

母魔「子魔が飾ってくれる?」

子魔「うん」

母魔「どう?」

子魔「すごく似あってるよ、ママ」

母魔「子魔とおそろいね」

子魔「うん♪」

ー回想終わりー

母魔「子魔……」





53:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:21:59.42 ID:2axu39Ev0

側近「魔王さま」

母魔「勇者は」

側近「はい、丁寧に運ばせました」

母魔「私が行くまで起きないようにしておきなさい」

側近「すでに指示しております。身勝手ながら、治療魔法に一見識を持ってる者を呼んでおきました。体の傷跡を治すことが出来るかはわかりませんが」

母魔「…ありがとう」





54:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:24:30.78 ID:2axu39Ev0

側近「魔王さまの側にいてもう五百年ですから」

母魔「…」

側近「あの勇者の姿を見て亡くなられたぼっちゃんのことを…」

母魔「側近」

側近「失礼…」

母魔「…いえ、たしかにあなたの言う通りよ、否定しない」

母魔「あの子を見ていたら、子魔のことを思い出してしまった」





57:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:29:07.27 ID:2axu39Ev0

母魔「可愛い子だった」

側近「坊ちゃんは生まれつきの強さと賢さをお持ちになっておられました」

側近「坊ちゃんが生きて居られたら、きっと歴代最強の魔王になられたでしょう」

母魔「…子魔はもう居ないわ」

母魔「私のせいだった」

側近「そのようなことは…」





58:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:32:14.67 ID:2axu39Ev0

母魔「私が人類滅亡などとくだらない計画に目を眩んでさえいなければ」

母魔「あの子があんなに虚しく病で死ぬ前に助けられたはずよ」

母魔「優しいあの子は私の邪魔にならないようと自分の病を隠していた」

母魔「気づいた時はもう何もかも遅かった」

母魔「魔王ともあろう者が自分の子独りを助けることが出来なかった」





60:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:35:08.66 ID:2axu39Ev0

側近「その後、魔王さまは達成寸前まで行っていた人類滅亡計画を咄嗟に中止なさいました」

側近「そして百年ぶりに人間はまるでゴキブリのように蘇ってきてまた我らを威脅しました」

母魔「そして送ってきた勇者という人間は、まだまだ小さい子供」

母魔「いったいどういうことなの」

側近「それなのですが」





61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:37:49.04 ID:2axu39Ev0

なんでID変わったの?どういうこと?

側近「水晶玉で、人間の国の様子を見たのですが」

母魔「何?」

側近「勇者の母となる者は、見るに国王の妃になったそうです」

母魔「…は?」

側近「今の人間の王はとても好色な男で、」

側近「美しい勇者の母を見て目が眩んだようです」





63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:42:46.41 ID:2axu39Ev0

側近「夫を若くして亡くした勇者の母を見て」

側近「人間の王は彼女を己の者にしようと画策したようです」

側近「そして邪魔になる息子は勇者と称して我らの元へ送り始末するつもりだったようで」

母魔「母は何もしなかったというの?」





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:45:10.09 ID:2axu39Ev0

側近「なにやらその母という人間も男の肌が恋しかったようで」

側近「しかも相手は王、目が眩んで子を見捨てるとしてもおかしくはないかと」

母魔「下衆どもが」

側近「人間も腐ったものです」

側近「先代の魔王たちも認めていた人間の良き所はまるで残っていません」





66:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:48:09.76 ID:2axu39Ev0

側近「如何いたしましょう。勇者は」

母魔「……」

側近「そのまま人間の国へ返すとしても、またここへ戻されるか、それとも…」

母魔「…まだ小さい子よ。なのに自分が捨てられたことも知らずに、ここまで来た」

側近「人間とは思えぬほどの強い精神を持った者です」





67:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:50:23.65 ID:2axu39Ev0

母魔「誰にも頼らず己の力のみでここまでやってきた。

母魔「あの子は勇者ではない。魔王の器よ」

側近「私もそう思います」

母魔「あの子を魔王に育てれば、きっと良い魔王になる」

側近「彼を洗脳しましょうか?」





69:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:53:04.57 ID:2axu39Ev0

母魔「いいえ、そのつもりはない」

側近「と言いますと?」

母魔「あの子を魔王にはしないわ」

側近「ならば」

母魔「…側近、あの子の母の姿、見せてみなさい」

側近「魔王さま、それは」

母魔「命令よ」





71:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:57:16.55 ID:2axu39Ev0

子勇の居る部屋

子勇「…うん、ママ…会いたいよ」

「勇者…起きなさい」

子勇「ママ…?」

「勇者」

母「勇者」

子勇「……ママ?」

母「勇者」

子勇「ママ……ママー!!」





72:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 02:59:26.79 ID:2axu39Ev0

子勇「ママー!あいたかったよー」

母「はい、ママも勇者に会いたかったわ。良く頑張ったわね」

子勇「…ママ?」

母「うん?どうしたの?」

子勇「どうして、ボクのこと勇者って呼ぶの?」

母「うん?あ、ああ、ごめん、皆勇者って呼ぶからついママもそう呼んじゃうのよね」アセアセ





73:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:02:06.49 ID:2axu39Ev0

子勇「やだー、ママはボクのこと子勇って呼ぶの。勇者って呼ぶのやー」

母「そ、そうね。ごめんなさい、ママが子勇のこと間違って呼んじゃって」

母「ママに怒ったのかしら」

子勇「!ううん、違うよ。怒ってないよ。ママ大好きだよ」

母「うん、ママも子勇のこと大好きだよ」

子勇「ママ」





76:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:06:31.25 ID:2axu39Ev0

母「ほら、起きなさい。ママがご飯作ったから」

子勇「ご飯!」ぐぅー

母「あらあら、お腹ペコペコみたいね」

子勇「うぅ…」コク

母「ほら、早く手洗ってきなさい。ママと一緒にご飯食べましょう」

子勇「うん」




母魔「…」





78:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:16:14.42 ID:2axu39Ev0

母「はい、今日は子勇が帰ってきたことを祝って大盤振る舞いよ」

子勇「わーっ、すごくおいしそー!」

母「ちゃんと手は洗ってきたわね?」

子勇「うん、いただきます」

母「召し上がれ」





79:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:19:37.00 ID:2axu39Ev0

母「もうそんなに早く食べなくても食べ物はどっかに行きませんよ?」

子勇「うっ!」詰まった

母「ほら、だから言ったじゃない」トントン

子勇「けほっ!けほっ!ふぅ、死ぬかと思った」

母「もう…そんなの美味しかったの」

子勇「うん!ママが作ってくれた料理、すごく美味しいよ!」

母「そう言ってくれると作った甲斐あるわね」





80:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:22:51.99 ID:2axu39Ev0

子勇「ママ」

母「何?」

子勇「どうしてボクとママ、お城の中に居るの?」

母「うん、それはね……そう、王さまにもらったのよ」

子勇「…王さま嫌い」

母「あら、どうして?」

子勇「だって、ママのこといやらしい目で見てたもん」





82:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:25:33.31 ID:2axu39Ev0

母「もうそんなこと言って…」

子勇「だってほんとだもん。城を出る時もママのこと合わせてくれなかったんだもん」

母「……うん、そうかもね。でも、もうそんなことはいいでしょ」

母「これからはママはどこにも消えない。子勇と一緒に、ずっとここで住むのよ?」

子勇「ずっと?」

母「ずっと、二人だけで」





84:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:28:10.93 ID:2axu39Ev0

子勇「昔みたいに?」

母「そう。子勇もそれがいいよね?」

母「このお城はね。王さまが魔王を倒した勇者にくれたお城なの」

母「ここでママとずっと一緒に住むのよ」

子勇「…嬉しい」

母「ママも嬉しいわ。こうしてあなたが無事に戻ってきてくれて、ほんとに良かった」

子勇「……」





86:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:31:37.25 ID:2axu39Ev0

母「お腹いっぱい食べた?」

子勇「うん、お腹いっぱい……ふああ」

母「また眠くなったの。さっきあんなに寝てお寝坊さんだね」

子勇「うぅ…だって眠いんだもん」

母「ふふっ、そうね、眠いんだもんね、仕方ないわね」





87:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:35:49.37 ID:2axu39Ev0

子勇「ね、ママ、一緒に寝よ?」

母「甘えん坊さんね。魔王も倒した勇者さまが、ママが一緒に寝てくれないと眠れない子と誰が想像するのかしら」

子勇「うぅ…今日のママは凄く意地悪だよ」

母「あらあら、ごめんね。ほんとはママも子勇とずっと一緒に寝たかったの」

子勇「ほんと?」パーッ

母「ほんとよ」ニコッ





89:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:39:15.47 ID:2axu39Ev0

子勇「お休みなさい」

母「ええ、お休みなさい、子勇」チュッ

子勇「わっ!」

母「うん?どうしたの?寝る前にいつもほっぺにチューしてたじゃない」

子勇「してない、そんなことしてないよ?」

母「あ、あら?そうだったっけ。じゃあ、これからは寝る前に子勇のほっぺにチューしちゃうね」

子勇「……うん」





91:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:41:42.77 ID:2axu39Ev0

子勇「」すぴー

母「…」

母魔「子魔…」

子勇「…ママーらいすき…」

母魔「……」ギューッ

側近「魔王さま」

母魔「声が大きいわ」

側近「失礼しました」





92:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:45:07.74 ID:2axu39Ev0

母魔「報告を」

側近「魔族の精鋭軍団を、全て集めました。いつでも人間どもの息の根を絶つことができます」

母魔「…やってしまいなさい」

母魔「淫行に乱れたバビロンを滅ぼしてしまいなさい」

母魔「その地が彼らの悲鳴と血を吸って、二度とあのような汚らわしい生き物どもがこの世に残らないようにしなさい」

側近「ははっ」





96:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:53:19.68 ID:2axu39Ev0

子勇「…ん……ママ?」

子勇「居ない」

子勇「ママはどこ?」

子勇「ママ、ボクを置いて行かないで」

子勇「ボクと一緒に居て」





98:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:55:56.42 ID:2axu39Ev0

人間の王都の城

王「ええいっ、使えない勇者め!こんな所まで魔族どもが入ってくるとは」

王の側近「陛下!ここは危険です、お逃げくださ…」

王「ふざけるなー!」





99:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 03:59:35.72 ID:2axu39Ev0

王「逃げろだと。俺にこの城を逃げろだと!」

王「この城には俺の全てが残ってるんだ」

王「財宝が!女が!俺の全てがここにある!」

王「それを失ってしまえば俺は何になるというのだ!」


母魔「ただの屍になってしまえばいいんじゃないかしら」

王「!」

ぐちゃり





103:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:04:51.55 ID:2axu39Ev0

王の側近「ひ、ひぃ!魔王!」

母魔「…この城に勇者の母親が居るはずよ。どこに居るか教えなさい」

王の側近「お、おおしえます!教えますから命だけは…!」

母魔「言え」

王の側近「そ、その女は王様が娶った数カ月後に飽きたと他の女たちと一緒に牢屋に…」





105:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:10:25.60 ID:2axu39Ev0

母魔「そう、わかった。もういっていいわ」

王の側近「あ、ありがとうございま…」グチャリ

母魔「逝ってよし…と」

母魔「本当に腐ってしまったようね、人間は。魔王の存在も忘れて自分たちの娯楽に酔っていた」

母魔「これが長く続いた人間と魔族の戦いの終焉とは、複雑なものよ」





107:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:13:36.88 ID:2axu39Ev0

側近「魔王さま、城の制圧が終わりました」

母魔「勇者、いえ、子勇の母親を確保しなさい。私直々に話すことがあるわ」

側近「御意」

母魔「その他は各自好きにさせなさい」

母魔「人間を食ってもよし。女を慰み者にしてもよし。自由行動よ」





109:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:16:17.79 ID:2axu39Ev0

子勇「ママー」

子勇「ママがどこにも居ない」

子勇「なんか、この城、どこかで見たような気がするよ」

子勇「まるで魔王が居たしろ……」

「勇者」

子勇「…!」





112:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:21:27.00 ID:2axu39Ev0

母「……」

母魔「あなたが子勇の母親ね」

母「…」

母魔「あなたは私が知っている母親の中でも最悪よ」

母魔「自分の欲のために子を死地に送り込み、王と堕落した」

母魔「でも、そんなあなたでも母ならまだ少しは人間らしさを保ってるでしょう」





113:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:24:46.17 ID:2axu39Ev0

母魔「あなたに最後のチャンスをあげる。子勇を連れてこの城を出て、人間の国を出なさい」

母魔「どこに行ってもいい。私の目にはいらない所で、子勇と一緒に以前ように幸せに住みなさい」

母魔「強い子を育てた貴女だからこそ、その罪を許してチャンスを与えるのよ」

母「……ふざけるな」





116:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:27:07.75 ID:2axu39Ev0

母「ふざけるな!あんなの私の子じゃない!いや、人間の子じゃない!」

母魔「…」

母「アレは生んだ時から気持ち悪いと思っていた。人間とは思えない強さ」

母「なのにいつも私の近くに居ようとした」

母「怖くて気持ち悪い。アレもお前たちみたいな化物よ」





121:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:30:10.00 ID:2axu39Ev0

母「死ね!皆死んでしまえ!貴様ら不気味な魔族どもに負ける人間じゃない」

母「いつかまたどこから勇者が現れて貴様らを倒して新しい人間の王国を作る」

母「その時は貴様ら私たち人間に命を乞ってるでしょうね」

母「でも助けてあげない。何故か分かる?」

母「貴様らのような気持ち悪いやつらはこの世から居なくなった方がいいからよ!」





122:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:32:11.94 ID:2axu39Ev0

母魔「…たしかに、ここでこのまま消え去るあなた達人間じゃないわね」

母魔「この戦いがここで終わるわけがない」

母魔「でもね、今はそんなことどうでもいいのよ」

母魔「私が何であの昔あなたたちを生かしたのか知ってる?」

母魔「私が母としての自分を忘れてあなたたちへの憎悪心で自分の息子を殺したからよ」





124:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:34:51.61 ID:2axu39Ev0

母魔「でも、今度は人間が魔王の私さえも反吐が出そうな真似をしてくれた」

母魔「母の胸を恋しがる子供に剣を握らせ私を殺そうと送って」

母魔「自分たちは享楽に溺れていた」

母魔「それが許せなかった。そんな生き物がこの世に居ていいはずがない」

母魔「でも、それじゃああの子が可哀想よ」





125:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:37:05.34 ID:2axu39Ev0

母魔「ましてや、あの子は人間の全てを救うためで戦ったわけでもない」

母魔「ただあなたをまた見るために」

母魔「あなたと一緒に居て幸せだったあの日々を取り戻そうとその小さな体で」

母魔「この世で一番強い者に挑んだ」

母魔「なのにあなたの口から出る言葉はそれだけ?気持ち悪い?」



母魔「ふざけるな!!」





127:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:39:51.60 ID:2axu39Ev0

母魔「貴様がそれでも人間か!母親か!」

母魔「同じ母として恥ずかしい!」

母魔「この世で私が見てきた人間の中で」

母魔「貴様のその姿が一番醜くで、気持ち悪い!」

母魔「この世から消え去ってしまえ!」





129:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:41:58.25 ID:2axu39Ev0

子勇「ママ」

母魔「!」

子勇「ママ」

母魔「子勇、どうしてここに…!」

母「子勇」

子勇「…ママが、二人?」





132:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:44:17.05 ID:2axu39Ev0

母「子、子勇、助けて!ママよ!ママを助けなさい!」

子勇「…ママ?」

母魔「」

子勇「…」

母「何してるの?ママがこの卑劣な魔族に殺されそうになってるじゃない!」

母「早く助けなさい!あなたは『勇者』でしょ!」

子勇「…!」





133:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:44:46.74 ID:ItSfo8Uj0

うわぁ…





134:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:45:13.94 ID:tmAqs+sj0

うわぁー





135:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:47:00.79 ID:2axu39Ev0

子勇「ママ…」

母魔「…」

子勇「そう、ボクは勇者」

子勇「魔王を倒すのがボクの使命」

母魔「子勇…」

母「そう、そうよ!だからあの魔王を早く倒してしまいなさい!」





137:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:49:44.76 ID:2axu39Ev0

子勇「でもね」

子勇「もう疲れたの」

子勇「ボク、子供なんだよ」

子勇「結局、誰も助けられない」

子勇「人たちを、魔王から救えないよ」





138:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:53:51.74 ID:2axu39Ev0

母「そんなのどうでも良いわ!」

母「ママだけでも良い!」

母「ママ一人でも助けなさい!」

子勇「……分かった」

子勇「…直ぐに、助けてあげる」





140:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 04:57:25.51 ID:2axu39Ev0

子勇「魔王」

母魔「子勇、あなたのママは外道よ。こんなの人間とも言えないほど腐ってる」

子勇「それでも…ボクのママだよ」

母魔「…わかったわ」

子勇「ありがとう。おかげで…久しぶりに、ううん、生まれて初めて幸せだったよ」





143:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:00:03.12 ID:2axu39Ev0

母「ゆう……しゃ…」ペチャ

子勇「ママ、ボクは、勇者じゃないよ」

子勇「ボクは、一度も『勇者』だったことなんてなかったよ」

子勇「ボクはただ、ママの『子勇』で居たかった」





145:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:03:53.49 ID:2axu39Ev0

子勇「好きだったよ、ママ」

母「……」

母魔「どうして…」

子勇「ボクがママに出来ることはこれぐらいしかないから」

子勇「せめて自分の手で終わらせるぐらいしか出来ないから」

子勇「知ってたよ」

子勇「実はママは最初からボクなんて愛してなかったって」





147:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:06:21.95 ID:2axu39Ev0

子勇「でも魔王を倒したらね、きっとママも振り向いてくれるだろうと思ったの」

子勇「ボクが想ってきたママに会えると思ってたの」

子勇「でも、駄目だった」

子勇「だから、ありがとう、魔王」

子勇「最後にボクが欲しかったママを見せてくれて、ありがとう」





149:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:08:28.78 ID:2axu39Ev0

母魔「やめなさい」

子勇「…」

母魔「死なないで」

子勇「ボクはもう休みたいよ」

子勇「もう、ママも居ないから」

子勇「もう頑張る必要もないよ」





151:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:10:38.22 ID:2axu39Ev0

母魔「もうたくさんよ」

母魔「あなたのこんな姿を見ようとここまでやったわけじゃないのに…」

母魔「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」

母魔「なんで自分だけ晴れた気持ちで消えようとするの?」

母魔「ずるいじゃない」





156:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:13:02.52 ID:2axu39Ev0

母魔「私にも償わせて」

母魔「私に償わせて」

母魔「あなたの幸せも」

母魔「あの子の幸せも守れないというのなら」

母魔「私は何のためにここまでやらなければいけなかったの?」

母魔「私がどうすればよかったの」

母魔「ね、『子勇』」





160:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:18:35.70 ID:2axu39Ev0

子勇「…」

子勇「魔王」

母魔「……」ブルブル

子勇「泣いてる?」

母魔「……」ギューッ

子勇「…泣かないで」

子勇「ボクは……ボクはどうすればいいか分からないよ」

子勇「ボクは子供だから、こんな時どうすれば良いのか……あ」





161:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:20:42.90 ID:2axu39Ev0

母魔「子魔…」

母魔「ごめんね」

母魔「ママが…馬鹿で…出来損ないのママで……」

母魔「守れなかった」

母魔「何も…誰も守れなかった」

チュッ





164:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:24:25.81 ID:2axu39Ev0

母魔「あ」

子勇「泣かないで」

母魔「子…勇」

子勇「ボクね、勇者じゃない」

子勇「ママに愛された子でもない」

子勇「だけど、ボクのせいで誰かが泣くのは見たくない」

子勇「コレ以上、誰かが不幸せになるのは嫌」

子勇「だから……もう泣かないで 『ママ』」





165:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:26:27.17 ID:2axu39Ev0

その後

人間は世界から消し去った。

もちろんそれが種が絶えたというわけではないだろう。

人間はとてもしつこく生きる生き物だから、

きっと今頃また新しい勇者がどこかで生まれているかもしれない





168:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:28:52.94 ID:2axu39Ev0

でも、今はそんなことはどうでもいい。

だってこの物語は、魔王と勇者、剣と魔法の物語ではないから。

少なくとも、今この場で繰り広げられている物語は


母「子勇」チュッ

子勇「ママ」チュッ


母と子との幸せな日々、ただそれだけのお話だから。





172:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:31:18.47 ID:2axu39Ev0

はい、終わり!

いやー、眠かったよ。苦しかったよ。なんとかまとめたよー

初めての書き込み、初めての2chというものを使ってみたのだけど、どうでしたかね?

エロ要望だった方々には申し訳ない。自分はそういうのは柄ではないんです。

今回はこれでご満足してください。





173:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:32:32.34 ID:g0vlTpqxO

すごくよかった





176:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:34:02.30 ID:6RplJTCu0


良かった





177:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:34:18.40 ID:2axu39Ev0

SSまとめサイトとかで色々読んできて、なんか書きたいという気持ちが沸いて書いてみたものです。

試験勉強もあったのに何やってたんだろ、自分(笑)

ここまで寝ないで読んでくれた方々ありがとうございます。

もう寝ますよ。もし、起きたお昼頃にも残っていたら……(ヾノ・∀・`)ナイナイ





181:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:38:22.67 ID:dQsNlV500

乙~
よく頑張った面白かった





183:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:39:46.80 ID:uVmB5Rlz0

起きてて良かった乙
気持ち良く寝れるな





184:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/15(水) 05:44:32.96 ID:Td7a6yk60

乙!








  

【 関 連 記 事 】


これ、少し続きがあったよね。
[ 2012/09/14 23:03 ] [ 編集 ]
なにそれ読みたい!

評価Aでも良い気がしますわ
泣けた

確かに人ってこんなんだわな

2ちゃんにいるような人間って基本的にさ、一般人みたいに思考停止してないんだよね
ある意味外れてる、麻痺していないから物事に対して疑問が持てる
もしそうだとしたら、それは人の心を欲したり考えようとしている魔物なのかもしれない

それが少数派だとしても、魔物にも心はあるんじゃないかと考えれる人は居るんだよね
外見がどんだけ醜くても、生きてるって知っているんだ
[ 2012/10/04 07:01 ] [ 編集 ]
http://elephant.2chblog.jp/archives/51862950.html
↑ここで続き読めるよ。
[ 2012/10/06 15:11 ] [ 編集 ]
上のサイトのコメント欄、ひでーな…
チョンだろうがなんだろうが、自分で考えて自分で創りだした素晴らしい作品なら、国籍がどうであろうと賞賛に価するだろう。

何はともあれ、良い作品だった。
作者さん、まとめの中の人、そんで続き教えてくれた上の人、ありがとう。
[ 2012/11/20 00:17 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


お知らせ


【お知らせ】

  • まとめ依頼募集中!
  • 自薦、他薦は問いません!
  • 教えてくれたらとっても嬉しいなって。
  • また何か不都合な点等ありましたらお知らせいただければ幸いです。





まおゆーお気に入り
   このエントリーをはてなブックマークに追加 ← 良ければ追加をお願いしますm(_ _)m

twitter.jpg    RSS.jpg
スポンサードリンク
カテゴリ
逆アクセスランキング
リンク

SS系リンク


VIP系リンク


ニュース系リンク


アンテナ系リンク


アニメ・ゲーム系リンク

その他リンク

ブログ内記事検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: