Short Story
ニュース
VIP
アニメ・その他

  スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 [ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

  P「うちって961プロより黒くないか?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
凄くタメになったといいますか。小規模?プロダクションとはいえ、労働している訳ですから
その権利は守られないとダメですよね。特にPは過剰な業務に耐えて良くやってます乙!


1: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:25:39.46 ID:iROaYIFC0

律子「確かに社長は黒井社長にも負けないくらい色は黒いですね。」

P「いや、そこじゃない。それもそうなんだが……」

律子「何が言いたいんですか?」

P「ももクロのマネージャーの昨年冬のボーナス額知っているか?」

律子「スターダストの川上さんですか?1500万でしたっけ?」

P「東スポソースだから信憑性はアレだが……」

律子「ももクロの去年の売上、スターダストという大手事務所……」

P「あのマネージメントの実績を考えればありえなくはない。」






2: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:26:30.07 ID:iROaYIFC0

律子「でも川上さん取締役ですし……」

P「モー娘。の和田マネージャーも、過去に年収一億とか言われてなかったか?」

律子「よそはよそ、噂は噂ですよ。」

P「ちょっと律子、ホワイトボード見てみろ。」

律子「予定表を?」

P「びっしりだな。」

律子「ありがたいことですね。」

P「最後に全員集まったのっていつだ?」

律子「……あれ?」

P「律子、ウチの昨年度今年度の売上わかるか?」

律子「全体のはっきりした数字はちょっと……」





4: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:27:53.95 ID:iROaYIFC0

ガチャ

小鳥「ただいま戻りましたー。」

律子「小鳥さん、ウチの売上把握していますか?」

小鳥「え?なんですか、藪からスティックに。」

P「ルー語はいいので。」

小鳥「与えられた予算は把握していますけど、売上や利益は社長が……」

P「給料の計算は?」

小鳥「売上と給料の計算だけは社長がやっているんです。」

P「律子、先月何日休んだ?」

律子「えーと、三日ですね。」

P「給料いくらだった?」

律子「な、なななな?」





5: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:30:22.02 ID:iROaYIFC0

P「俺は額面で13万ほどだ。残業代などの手当てはついたことないな。」

律子「わ、私は額面で15万円ほど……手当ては私もついたことないです。」

小鳥「どうしたんです?なんの話です?」

P「律子、俺の給料知って俺と結婚したいと思えるか?」

律子「ええええええええええ!?」

小鳥「キャー!それってまさか!」

P「そうじゃない!いや、そうでもあるんだが!」

小鳥「キャー!テンパりながら認めちゃってる!」

律子「あ、ああああああああの……」





6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 00:30:39.16 ID:2ZEeU/040

やっす





7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 00:31:40.65 ID:pZCl+qoG0

安いな...





8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 00:32:09.65 ID:tRuvIUI1o

ブラックどころかアウトだろそれ…





9: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:33:13.05 ID:iROaYIFC0

P「いや、その女の人って結婚に現実的だろ?」

律子「ふぇ?……まあ、そう……ですかね?」

P「律子は俺の仕事の内容、拘束時間とか把握しているだろ。」

律子「ええ、まあ。働き過ぎなのも知っています。」

P「その上で月給13万円。結婚してやっていけると思うか?」

律子「……う、うーん。」

P「だ、だよな……」

小鳥(た、確かに……焦ってる私でもちょっと……)

P「ウチの稼ぎ頭はやよいだよな。」

律子「そうですね、冠番組持っていますからね。」

P「先月のやよい覚えているか?」





10: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:34:18.82 ID:iROaYIFC0

先月の事務所

やよい「うー……今月もピンチですー……」

―――

P「いくら弟妹が多いとはいえ……」

律子「やよい一人で養えるくらい稼いでいるはずですよね……」

「「「……」」」

春香「話は聞かせてもらいました!」ババーン!

P「わっ、春香!」

春香「プロデューサーさんは765プロがブラック企業だと言いたいんですね?」

P「いや、なんかおかしくないかなー……って思ってな。」

律子「でも、確かに言われてみれば……」





12: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:35:24.28 ID:iROaYIFC0

P「春香、その聞きにくい事なんだが……」

春香「私たちは年齢×五千円でお給料頂いてますよ?」

P「えっ!?なんだそれ!?」

春香「社長が未成年に大金を渡すと親御さんも心配するからって……」

P「親御さんもそれで納得したのか?」

春香「だって……こういうものなのかな?って両親も……」

律子「プロデューサー、ちょっと情報を集めませんか?」

P「情報を?」





16: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:36:26.95 ID:iROaYIFC0

律子「私もこの業界はこういうものなんじゃないか、と思い込んでいました。」

小鳥「私も他の業界というものは知りません。」

律子「周りの同じ立場の人たちから話を聞いてみないことには、まだなんとも……」

P「そうだな……」

小鳥「私、ちょっと概算になりますけどウチの売上計算してみます。」

律子「春香、悪いけど他の事務所のアイドルに話聞いてみてもらえるかしら?」

春香「下世話すぎて聞きにくいですけど……なんとかやってみます。」

P「よし、そうしよう。出来ればその後みんなが集まっているときに話したいな。」

律子「スケジュールをなんとかしましょう。場所は……社外の方がいいですね?」

P「ああ、日程が決まり次第手配しよう。よろしく頼む。」





17: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:37:33.23 ID:iROaYIFC0

―――某スタジオ

春香「……と、言うわけなんだけど。どう思う?」

冬馬「あ、ありえねえ……」

北斗「ちょっとそれは……」

翔太「ドン引きだね。」

春香「え?そんなに!?」

翔太「そもそも765プロって契約どうなっているの?」

春香「正社員……扱いって契約書を見直したら書いてあったよ?」

北斗「へー、珍しいね。」

冬馬「俺らもそうだけど、この業界は殆ど個人事業主として業務請負が多いだろ。」

春香「のワの?」





20: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:38:38.20 ID:iROaYIFC0

北斗「仕事を事務所から斡旋してもらって、その仕事をこなす。」

翔太「そしてその報酬を事務所から受け取る形だね。」

冬馬「961プロはマネージメント料としてギャラの2/3を取ってたな……」

翔太「今の315プロダクションは折半だね。」

北斗「その代り、仕事がないと報酬もゼロってことさ。」

春香「私たち、仕事が無い時も同じ計算で貰っていたけれど……」

冬馬「そこはいいところじゃねえか?」

北斗「正社員扱いのタレントも基本給が安くて……」

翔太「仕事をしたら歩合として支払われる形がほとんどだと思うよ。」

春香「う、うーん……」

冬馬「稼いだギャラの歩合は数か月後には計算されているぞ。」

春香「ううーん……」





22: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:39:19.85 ID:iROaYIFC0

―――某喫茶店

まなみ「え!?765プロさんって残業代もつかないんですか!?」

P「876プロではどうだったんですか?」

まなみ「普通に基本給の他に残業代、休日出勤代、交通費、住宅手当……」

P「じゅ、住宅手当!?」

まなみ「大企業だと貰える会社は業界関係なく多いですよ?」

P「……」

まなみ「876プロは福利厚生がしっかりしてますけど……」

P「けど?」

まなみ「その分、仕事こなさないと……私みたいにクビに……」

P「あ、なんかすいませんでした……」





23: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:40:08.51 ID:iROaYIFC0

―――都内某所

律子「正直、今まで待遇の面は気にしてこなかったわね……」

律子「あら、ここなにかしら?」

律子「連合なんでも労働相談室……?」

律子「なにか話が聞けるかしら……?」

ガチャ

律子「すいませーん。」

相談員「はい、どうぞ。今日はどのような内容ですか?」

律子「労働相談室って……」

相談員「本日はこういった場を設けさせていただいていますが……」

相談員「普段は電話やインターネットで労働問題についての相談を受け付けております。」

相談員「労働問題に関することでしたらなんでもお話し下さい。」

律子「えーと……なにからどう話していいか……」





24: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:41:08.34 ID:iROaYIFC0

………………

相談員「……えーと、何と言いますか。」

相談員「芸能事務所とは言え、労働基準法に基づいて給与や休暇は与えられなければなりません。」

相談員「タレントの方々は労働基準法では個人事業主にあたる働き方が多いですが。」

相談員「貴女の会社では正社員として所属させているようですね。」

相談員「それで貴女はプロデューサーと言うことですが、管理監督者にあたるのですか?」

律子「管理監督者?」

相談員「ポイントは4つあります。」





25: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:41:41.86 ID:iROaYIFC0

相談員「一つは経営者と一体的な立場で重要な職務にあること。」

律子「小さい会社だからそのようなそうでないような……」

相談員「二つ目は重要な責任と権限があること。」

律子「んー……」

相談員「自らの裁量で行使できる事が少なかったり、上司の決裁を仰がなくてはならなかったり。」

律子「社長の決裁は毎度貰っているわね……」

相談員「三つ目は勤務時間も自由裁量であること。」

律子「自由裁量……?仕事こなすために出ずっぱりなだけですね……」

相談員「四つ目は賃金は相応の待遇であること。」

相談員「給与やボーナスはもちろん、役員手当なども優遇されていなければなりません。」

律子「こ、これは……」

相談員「その他にはですね……」





26: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:42:38.98 ID:iROaYIFC0

―――

律子「ありがとうございました。」

相談員「電話でもメールでも相談は受け付けております。いつでも連絡ください。」

ガチャ

律子「こ、この私が頭がパンクしそうになるとは……」

律子「社会保険労務士についても教えてくれたけど……」

律子「……ちょっと自分でも色々調べてみましょう。」





28: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:43:23.48 ID:iROaYIFC0

―――都内某会議室

P「全員集まったな、今日みんなを呼んだのは他でもない。」

亜美「兄ちゃんに真面目な顔は似合わないYO→。」

P「悪かったな……で、話は事務所の待遇についてだ。」

伊織「……」

真美「鯛グー?鯛が美味しくてグー?」

貴音「真美、強引すぎますよ……お給料や労働時間などについてです。」

律子「今まで給料計算やその他総務関係は社長がやってきたのだけれど……」

小鳥「みんなの頑張りに対して、報酬が少なすぎるんじゃないか……って。」

美希「ミキはちゃんと社長からお小遣い貰ってるよ?」

雪歩「アイドルとしてレッスンやお仕事させていただいて……」

真「年齢×五千円もお小遣い貰えているんだから……」

やよい「ウチも助かってます!」

春香「あのー……みんな、その事なんだけど……」





29: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:44:15.60 ID:iROaYIFC0

―――

「「「ええええええええ!?」」」

響「ギャラは事務所と半分半分!?」

千早「なんか……少しおかしいのかな?とは思ったのだけれど……」

あずさ「小さな事務所だし、仕方ないのかなー?って。」

貴音「すいません、私こういう事に疎いもので……」

真美「お姫ちんは色々疎いのが多すぎなような……」

亜美「で、兄ちゃんはいくら貰ってんの→?」

P「……額面で月13万円だ。」





31: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:45:17.76 ID:iROaYIFC0

真「え?プロデューサー毎日のように夜遅くまで仕事して……」

雪歩「ちょっとそれは……」

美希「ミキ、ハニーとの結婚考え直すの。」

響「……美希がドン引きしてるってよっぽどだぞ。」

あずさ「あなたは運命の人じゃなかったようですね……」

千早「あずささん……こう見えてリアリストなんですね……」

春香「プ、プロデューサーさん!だ、大丈夫ですよ!」

貴音「あなた様……捨てる神あれば拾う神ありですよ。」

やよい「プロデューサー、泣かないでください……」イイコイイコ

律子「私も似たようなものだわ……」





35: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:47:14.79 ID:iROaYIFC0

響「でも沖縄じゃそんなものってにぃにから聞いたことあるぞ?」

雪歩「地方と東京じゃ物価が違うから……」

響「あー……確かにこっちは色々モノが高いさー……」

P「みんな、すまなかった。俺が無知で世間知らずなばかりに……」

律子「私も労働相談という形で話を聞いて、色々調べてわかったわ……」

春香「私も好きなアイドルやれてお小遣いまで貰っているって感覚で……」

貴音「それで、あなた様はこれからどうしたいのですか?」

P「そう、それで今後どうするかを相談したくてだな……」





36: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:47:45.76 ID:iROaYIFC0

伊織「あっきれた!ばっかじゃないの?」

律子「伊織……」

伊織「正直私は家と事務所の関係があるから……自分だけこの額なんだと思ってた。」

伊織「他人がいくら貰っているかなんて、下衆な勘繰りは趣味じゃないしね。」

伊織「でも……あんたら全員こんな待遇だと今初めて知ったわ。」

伊織「闘争よ!労使交渉で働きに見合った報酬を勝ち取るのよ!」

美希「でこちゃん怖いの……」





38: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:48:25.17 ID:iROaYIFC0

律子「労働組合についてと団体交渉について、少しは調べたんだけど……」

伊織「そうね、組合を作って代表者を立てて社長と交渉ね。」

雪歩「伊織ちゃんのところはどうなっているの?」

伊織「水瀬グループは企業内労組、全国一般に加盟しない労働組合があるわ。」

律子「全国一般……私が相談に行った連合等の事ね?」

伊織「通称だけど連合、全労連、全労協のみっつが大きいところね。」

伊織「その下に産業別の全国一般組織がある感じね。」





39: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:49:10.05 ID:iROaYIFC0

伊織「個人事業主が入る組織もあるわ。」

伊織「有名なところでは日本音楽家ユニオンがあるわね。」

千早「水瀬さん、それ興味あるわ。」

伊織「日本音楽家ユニオンは作曲家から街のバンドマンまで参加できるわ。」

伊織「テレビの出演料の取り決め等、音楽家の地位向上を目的としているの。」

千早「ハリウッドではそれが当たり前と聞いた事があるのだけれど。」

伊織「さすがね、ハリウッドでは出演者から監督までそれぞれの組合に入っているわね。」

伊織「まあ、日本の労働組合は海外とは違う特殊な方向に進んでいるのだけれど……」

伊織「それは置いておくわね。労組は経営陣にとっても悪いだけじゃないの。」





40: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:50:16.04 ID:iROaYIFC0

伊織「社員一人一人と労使関係について交渉なんてとても手間だわ。」

伊織「団体交渉と言うことでまとめて交渉した方が、色々と楽なのよ。」

伊織「労働者と経営者は対等である。労働者を大事にしない企業に発展はない、お祖父様の言葉で理念よ。」

やよい「伊織ちゃんのおじいちゃん……」

P「水瀬グループ最大の功労者……」

伊織「私も……父も兄もその言葉と意味をお祖父様に叩き込まれたわ。」

響「でもなんか労働組合ってなんにでも反対活動してるだけのイメージがあるぞ?」





42: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:51:18.85 ID:iROaYIFC0

伊織「連合や労連といった組織は、成り立ちの経緯から民主党社民党共産党との繋がりが深いから、そういう活動が目立つわね。」

伊織「とは言え、自民党系労組と呼ばれる保守系の労働組合も昔からあるわ。」

伊織「有名なところでは全日本教職員連盟がそうね。」

伊織「連合内部でもUAゼンセンや電力総連は保守系の立場を取っているわ。」

伊織「ま、経緯があるのはわかるけど、私はそういった活動には否定的ね。」

美希「なんだか眠くなってきちゃったの……あふぅ。」

真「それにしてもずいぶんと詳しんだね、伊織は。」

伊織「水瀬の帝王学の一環よ。人を使う立場にあるものとして、労使問題はついてまわるから。」

伊織「よその問題から学び取って、予め回避するよう先手を打った方が賢いわ。」

律子「無駄に会社のエネルギーを使う必要はない……と。」

伊織「水瀬の理念はね。」





44: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:52:01.73 ID:iROaYIFC0

P「しかし、ブラック企業のニュースばかり目に入る世の中だが……」

貴音「伊織の家の様な会社ばかりであればいいのでしょうが……」

伊織「十人十色、経営者も人それぞれ。私には人材の使い捨ては理解できないけど。」

伊織「さて、ずいぶんと話がずれたわね。」

伊織「待遇面で……私だけなら、なにも思わなかったわ。」

伊織「嫌味のようだけど、お金に困っているわけではないし。」

伊織「アイドルをしている経緯も……わ、わがままを通している負い目もあったから。」

伊織「でも、みんなが……やよいが苦しむのは許せない。」





46: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:53:17.14 ID:iROaYIFC0

やよい「伊織ちゃん……私は……」

千早「同感ね。」

やよい「千早さん……」

千早「私も歌が歌えればそれでよかった。でも高槻さんの頑張りが正当な評価を為されていなかったなんて……」

P「俺の仕事に対する評価がこれだというならそれは仕方ない。」

P「だが、お前たちの仕事の評価はそんなものではないと俺は思う。」

律子「でも私たちの仕事は楽曲などのプロデュースや仕事のマネージメントで、給与の算定など労働関係の計画や方針には触れることが出来なかったの。」

小鳥「そういう権限を持っているのは765プロでは社長のみなの。」





49: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:55:04.86 ID:iROaYIFC0

やよい「あのー……」

雪歩「やよいちゃん……」

やよい「私……よくわからないんですけど……」

亜美「大丈夫、やよいっち!亜美にもさっぱり!」

真美「ミキミキなんてもう寝てるもんね!」

美希 zzz

春香「やよい……本当はやよいはもっとお給料貰っていいはずなんだよ。」

伊織「やよい、私に任せて。」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「あなたの力で得られるはずだったものを、ちゃんと貰うだけよ。」





51: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:56:31.62 ID:iROaYIFC0

P「で、どうすればいいんだ?」

伊織「さっき言った通り、いわゆる上部団体の政治活動等は私は否定的だわ。」

伊織「この会社の、従業員で企業内組合を結成しましょう。」

律子「少し調べてきたんだけど……」

律子「特にどこかに提出する書類というのはないのね。」

伊織「そうね、法人格を得ないならね。結成したら会社に通達して交渉に入るのだけれど……」

伊織「これも机上で学んだ知識でしか知らないわ。」

律子「まずは仲間づくり、少人数から……とあったのだけれど……」

小鳥「全員……いますね……」

伊織「一応聞くわ、ここに居る人間で私たちの待遇の改善のために一緒に立ち上がってくれる人は?」





54: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 00:57:38.86 ID:iROaYIFC0

千早「高槻さんのためになるなら私はやるわ。」ノ

春香「さすがに現実を知っちゃうと……ね。」ノ

貴音「響も家族の食事代等、色々かかるのでしょう?」ノ

響「そうだな、ハム蔵やいぬ美を養わなければならないからな。」ノ

真「ボク自身はいいんだけど……プロデューサーがちょっと……」ノ

雪歩「ウチの社員の人たちの仕事量とかと比べても……」ノ

亜美「なんだかわかんないけど→」ノ

真美「みんな乗るなら乗るしかないっしょ!」ノ

あずさ「わ、私も……あの……もう少し……その……」ノ

やよい「わ、私は伊織ちゃんの事信じます!」ノ

伊織「あとは……」





57: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:00:33.10 ID:iROaYIFC0

ムクリ

美希「んーzzzミキもでこちゃんは信じてるから、別にいいの……」パタッ

真美「ま、また寝ちゃったよ……」

伊織「っていうかでこちゃん言うな!」

P「全員……か」

律子「会社に気付かれる前……以前に全員が仲間になりましたね」

伊織「結成前に会社での不満や要求をまとめるんだけど……」

千早「そんなの決まっているわ!(高槻さんへの)不当な評価よ!」





58: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:01:27.15 ID:iROaYIFC0

真「正直仕事については……」

春香「内容に不満とかはないんだよねー」

千早「もう少し歌の仕事を……と言う気持ちはありますが」

あずさ「律子さんやプロデューサーが、時間等考えて仕事取ってくれていますから」

P「お前たちの労働時間に関しては、業界の慣例と言うか……」

律子「クライアント側でも、若年のタレントを深夜遅くまで拘束は嫌がりますからね」

P「映画等の撮影ロケーションが絡む時ぐらいだな……」

伊織「アイドルに関しての要求は、仕事に対する正当な対価……ね」





59: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:02:00.44 ID:iROaYIFC0

響「あとはプロデューサー達もだぞ」

あずさ「こんなに残業して頑張っているのですから……」

雪歩「ウチでも残業代はちゃんと出してますぅ……」

伊織「プロデューサー達の会社との契約内容がわからないとなんとも言えないわ」

P「すまん、本当に無頓着で……」

律子「やりたい仕事をさせてもらえるだけで舞い上がっていたから……」

伊織「じゃ、内容の確認と正常化ね」

伊織「その前に、会社役員などの立場だと労働組合法で組合員にはなれないのだけれど……」





60: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:02:30.80 ID:iROaYIFC0

労組法第2条

 この法律で「労働組合」とは、労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体をいう。但し、左の各号の1に該当するものは、この限りではない。

役員、雇入解雇昇進又は異動に関して直接の権限を持つ監督的地位にある労働者、使用者の労働関係についての計画と方針とに関する機密の事項に接し、そのためにその職務上の義務と責任とが当該労働組合の組合員としての誠意と責任とにてい触する監督的地位にある労働者その他使用者の利益を代表する者の参加を許すもの

団体の運営のための経費の支出につき使用者の経理上の援助を受けるもの。但し、労働者が労働時間中に時間又は賃金を失うことなく使用者と協議し、又は交渉することを使用者が許すことを妨げるものではなく、且つ、厚生資金又は経済上の不幸若しくは災厄を防止し、若しくは救済するための支出に実際に用いられる福利その他の基金に対する使用者の寄付及び最小限の広さの事務所の供与を除くものとする。

共済事業その他福利事業のみを目的とするもの

主として政治運動又は社会運動を目的とするもの





62: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:03:28.54 ID:iROaYIFC0

伊織「話を聞いている限り、人事権は持ってないと判断できると思うわ」

小鳥「会社の決算などの情報も社長のみが知りえる立場よ」

伊織「このことからプロデューサーたちの組合加盟は認められると考えられるわ」

伊織「次は規約作りね」

律子「労組法第5条第2項に定める法廷記載事項9項目を盛り込んだ規約を作る……ね」

伊織「書面作成はあとからまとめてやりましょう」

律子「役員の選出……とあるけれど」

伊織「組合員の直接無記名投票で決定されなければならないわ」

P「ちょうど全員いるが……」

小鳥「紙や筆記具ならありますよ」





63: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:05:16.29 ID:iROaYIFC0

春香「役員って?何人?」

亜美「生徒会役員ってかっちょいいよね→」

真美「いおりんって学校で生徒会役員もやっているんでしょ?」

律子「えーっと、役員については……」

執行委員長、副執行委員長、書記長、会計、執行委員、会計監査

伊織「これだけしか人数がいないのよ、だから…」

執行委員長1名 副執行委員長1名 書記長1名 会計監査2名

伊織「三役と会計監査でいいんじゃないかしら?」

律子「立候補をとる?」

響「ここまできたら伊織しかいないと思うぞ」

真「そうだね……」

貴音「これがりぃだあというものなのでしょうか……」





64: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:06:08.28 ID:iROaYIFC0

春香「伊織と律子さんとプロデューサーさんじゃダメなの?」

雪歩「あ、あの……じゃあ……」

執行委員長 水瀬伊織

副執行委員長 P

書記長 秋月律子

会計監査 音無小鳥

真「会計監査二人?」

伊織「みんなから組合費を徴収して活動するのよ、不明な使途があったら困るわ。」

律子「だから監査役は複数人……ね」





65: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:07:36.88 ID:iROaYIFC0

やよい「伊織ちゃん達はそんな事しないよ!」

伊織「みんなのお金を預かるとはそういう事よ」

千早「あ、あの……私がやるわ」

春香「千早ちゃんが?」

千早「私も高槻さんやみんなの為になる事がしたいの」

千早「私が今歌えるのは……みんなのおかげだもの……」

あずさ「……じゃあ決をとりましょうか?これでいい人ー?」

ノノノノノノノノノ





66: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:10:09.90 ID:iROaYIFC0

あずさ「役員の人以外全員挙手で決定……でいいわね?」

伊織「あとは事務所の場所ね…新堂!」

新堂「はっ、こちらに」

P「うわぁ!ビックリした!」

伊織「事情は把握したわね?」

新堂「はい、皆様の組合の事務所として水瀬の持ちビルの一室を手配しております」

P「事務所?」

伊織「組合の活動は仕事とは別、活動する場所も基本的に別よ」





67: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:11:16.86 ID:iROaYIFC0

新堂「水瀬の労働組合は会社が提供と言う形で、ビルの一室を使っております」

律子「会社が最低限の場所を提供するのを妨げるものではない…だっけ?」

伊織「そうね、もちろん活動する時間も勤務外が基本よ」

新堂「水瀬グループでは申し出があった場合、許可しておりますが世間ではかなり特異なのです」

伊織「さて、何度も言うけど私はやよいが……みんなが正当な評価を受けていないことを許せないの」

伊織「別に765プロを潰そうとか対決姿勢をとるつもりはないわ」

伊織「ウチのように労使協調でお互い歩み寄ることが重要だと思っている」

伊織「……御用組合がどうのって批判もあるけれどね」

伊織「それは置いておいて、あんたたちの頑張りを無駄にはさせない」

伊織「全てを……任せて頂戴」





68: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:12:30.04 ID:iROaYIFC0

―――

伊織「それにしても……まさか労働者側の立場で知識が役に立つなんてね」

新堂「世の中わからないものですな」

伊織「今回はお祖父様とお父様に感謝しないとね」

新堂「車はどちらに回しましょうか?」

伊織「やれる準備はしておきたいわね……」

新堂「かしこまりました」





71: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:13:37.81 ID:iROaYIFC0

―――数日後

律子「さて、今日はなんとか私と伊織のスケジュールを空けたわけなんだけど……」

伊織「私とあんたで組合の結成通知……公然化を行うわ」

律子「えーと……社長に組合の役員名と当面の要求事項を伝えるのね?」

伊織「そうよ、状況次第だけどある程度話が出来ればいいわね」

律子「……じゃあ、行くわよ?」

コンコン

律子「社長、よろしいですか?」

高木「うむ、入りたまえ」

律子「失礼します」

高木「水瀬君も一緒か、どうしたんだね?改まって」





72: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:16:01.13 ID:iROaYIFC0

伊織「高木順二郎社長、私たちはここに765プロダクション労働組合の結成を宣言するわ」

高木「……!?な、なにぃ?」

律子「執行部体制と規約はこちらの書面の通りになります」

高木「ぜ、全員だと……!?」

律子「はい」

高木「こ、この恩知らずが!私が今まで面倒を見てきたというのを仇で返すか!」

伊織「社長……なにも私たちは会社を取り潰してやろうってわけじゃないわ」

伊織「ただ、みんなに正当な報酬を支払って欲しいだけよ」





74: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:17:11.50 ID:iROaYIFC0

高木(……よりによって水瀬君か、あいつのことだ……娘にも色々叩き込んでいるだろう)

高木「な、なんの事かね?」

伊織「時間があるなら交渉の場についていただきたいのだけれど?」

律子「社長の予定は私どもも把握していませんので」

高木(くっ……このままだといかんな)

高木「あいにく所用があってね……○月○日に改めて場を設けようではないか」

伊織「わかったわ」

律子「○曜日……こちらも都合がつきそうです」

高木「で、では後日、すまんが私は席を外すよ」

バタン

律子「これでいいの?」

伊織「多分どっかで準備なりするでしょうね、でもいいのよ」





77: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:18:04.35 ID:iROaYIFC0

―――

高木「石川社長はいるかい?」

石川「あら、高木社長。直接訪ねてくるなんて珍しいわね、何の用?」

高木「実はな……」

・・・・・・

石川「あなた、いくらなんでもそれは酷すぎるわ」

高木「そ、そうだろうか?」

石川「私から言えることはなにもないわ、帰って頂戴」

高木「あ、いやその……」

バタン

高木「……こうなったら」





80: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:19:50.15 ID:iROaYIFC0

―――

黒井「で、私のところに来たというわけか」

高木「う、うむ。お前に相談というのはなんなんだがな……」

黒井「私からも言えることはなにもない」

高木「く、黒井!」

黒井「私は事務所を大きくするために色々な手を使った」

高木「よく知っているよ」

黒井「だからこそ会社がひっくり返されることの無い様、最低限のラインは守ってきた」

高木「またまた御冗談を」

黒井「冗談で言うか!貴様、最低時給くらいは守らんでどうする!」





84: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:21:22.49 ID:iROaYIFC0

高木「いやーあのー……」

黒井「ウチでも所属アイドル以外の従業員は、最低時給に残業代深夜手当等は支払っている」

高木「ぐ、ぐぬぅ……」

黒井「……所属アイドルとは業務請負契約で、マネージメント料2/3を取っているが」

黒井「その分私が泥をかぶって仕事を取って回している」

黒井「……私がこのまま労基に垂れ込めば、さすがに悪質すぎて貴様は終わりだな」

高木「そ、そんな……」

黒井「それもまた一興だが……こんな仲でも縁は縁だ、聞かなかったことにしておいてやる」





85: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:22:12.76 ID:iROaYIFC0

高木「……」

黒井「765プロが潰れた暁には、ウチで奴らの面倒を見てやってもいいぞ?ハーハッハッハッ!」

黒井「とは言え……」

高木「!?」

黒井「悪縁も縁、このまま貴様が潰れてもつまらん」

黒井「多少くらいならアドバイスしてやらんでもない」

高木「ほ、本当か?」

黒井「ふん、まず交渉ではだな……」





87: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:23:08.66 ID:iROaYIFC0

―――団体交渉当日

律子「それでは……本日は交渉の場を設けてくださり、誠にありがとうございます」

高木「あ、ああ……」

伊織「さっそくだけど本題に入らせてもらうわ、まずは……」

律子(伊織はどう切り出すのかしら?)





88: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:23:50.98 ID:iROaYIFC0

雇用契約の確認

労基法違反状態の賃金について

労基法違反状態の労働時間について





91: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:24:27.58 ID:iROaYIFC0

伊織「アイドル含む各従業員の雇用契約の確認をさせてもらうわ」

高木「ああ、それなら……全員正社員雇用だ、素晴らしいだろう?」

伊織「それでは勤怠管理はどうなっているのかしら?」

高木「そ、それはフレックスタイムだよフレックス、ハハハ」

伊織「ふーん……じゃあフレックスタイムについての労使協定はなされているのかしら?」

高木「ハハ…は?」





92: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:25:43.94 ID:iROaYIFC0

伊織「それに満18歳未満はフレックスタイムを適用することは出来ないわ」

律子「勤務時間を割り振り出来るだけで、月の所定労働時間を超えた分の超過分未払いは違法ですね」

伊織「とりあえず確認だから次に行くわ、給与の算出方法は?」

高木「アイドルは基本給を抑えて、仕事に応じて歩合給をだな……」

伊織「ただの一度も貰ったことがないわね」

高木「だから仕事に応じてと言っているだろうが、君ィ……」





95: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:26:46.89 ID:iROaYIFC0

律子「私たちはどうなっているんです?」

高木「君たちにはちゃんと基本給を払っているだろう?」

律子「東京都の最低賃金は869円(H25/10/19現在)私は最低賃金をクリアしていますが……」

伊織「月の労働時間を160時間の法定労働時間で計算した場合……ね、つまり……」

律子「プロデューサーはアウトですね」

高木「ぐ、ぐぬぬ」

伊織「それに殆ど休みなし、家にも帰れないほど残業させているわね」

高木「残業を強制した覚えはないのだがね」

伊織「している事は把握しているのね……ま、次よ」





100: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:28:31.62 ID:iROaYIFC0

律子「先ほどアイドルについては仕事に応じて歩合……と仰られましたが?」

高木「そうだ!仕事を頑張ったらだな……」

律子「ここ、1年以上予定表は真っ黒に埋まっておりますが?」

伊織「これで稼ぎが悪いとか言われても頭に来るわね、財務諸表を見せてくれるかしら?」

高木「……!?」

伊織「会社が経営の危機ならば仕方ないもの、私たちも無理は言わないわ」

律子「決算等経営の部分は私も小鳥さんもノータッチですから」

高木(水瀬君と律子君にごまかしは効かんか……)スッ





102: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:29:52.55 ID:iROaYIFC0

伊織「どれどれ?」

律子「社長……今年度上半期でギャラ収入1億、ライブ収入5億、楽曲販売収入3億……」

伊織「ま、経費等もあるけど……それよりこの役員報酬4億ってなあに?」

律子「この会社に役員って社長のみですよね?」

高木「……」ダラダラ

伊織「これだけ売上を立てて、まだ私たちは歩合を頂ける稼ぎをしてないと言うのかしら?」

律子「それどころか最低賃金すら払われてないわね」

伊織「で、自分は年収4億円……税金を払うのも大変ねえ?よくわかるわよ?」

高木「……ら、来年度から反映しようと思ってたんだ、うん!」





105: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:30:47.72 ID:iROaYIFC0

律子「前年度も忙しかったはずですけど……?」

伊織「今年ほどじゃないとはいえ、まあそれなりにね」

律子「前年度も見せていただけますか?」

伊織「会社の債務を返済中とか、内部留保に回して運転資金の確保なら話は別だったけど……」

律子「まさか社長ともあろうお方が自分の懐にだけ入れているなんて……ねえ?」

伊織「法人税で納めた方が税金が安いんじゃないかしら?」

高木「……で、どうしたいのだね?」





106: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:31:36.40 ID:iROaYIFC0

伊織「言ったでしょ、正当な対価を支払ってくれればそれでいいわ」

伊織「私はともかく、やよいがどんな思いで頑張ってきたのか……」

伊織「それを踏みにじるような真似は許せないのよ!」

律子「私たちの労働時間についても見直させていただきます」

伊織「三六協定をまず結ばないとならないわね」

時間外労働に関する労使協定。労働基準法36条に基づき、会社は法定労働時間(主な場合、1日8時間、週40時間)を超える時間外労働を命じる場合、労組などと書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出ることが義務づけられている。違反すれば6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金。





109: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:32:42.67 ID:iROaYIFC0

高木「……」

伊織「その後労働基準監督署に届け出もしないといけないけれどね」

高木(さて、どうしたものか……)

高木「では、こちらからも……事業外労働におけるみなし労働時間制の導入を提案する。」


労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときは、原則として、所定労働時間労働したものとみなす(第38条の2第1項)。

ただし、当該業務を遂行するためには通常所定労働時間を超えて労働することが必要となる場合においては、当該業務に関しては、当該業務の遂行に通常必要とされる時間労働したものとみなす(第1項但書)。この場合において、当該業務に関し、労使協定があるときは、その協定で定める時間を当該業務の遂行に通常必要とされる時間とする(第2項)。
労使協定には以下の事項を定めるとともに、使用者は、1の時間数が法定労働時間以下である場合を除き、当該協定を行政官庁(所轄労働基準監督署長)に届出なければならない(第3項)。





111: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:34:14.19 ID:iROaYIFC0

伊織(38条……誰かに入れ知恵された……?)

律子(伊織、どうすればいいの?)

みなし労働時間制の導入のポイント

1.事業場外(会社の外)で業務に従事

2.会社の指揮監督が及ばない

3.労働時間を算定することが難しい

「このSSの」765プロの場合

1.アイドルもPも外回りが多い

2.現場の状況に左右されるので、会社の指揮監督が及ばない

3.内勤外勤含め労働時間の算定が難しい

と、仮定してお話を進めます

ちなみに携帯電話が普及した今は、会社の指揮監督が簡単に及びますので、なかなか条件を実質的に満たしている会社は無いと思われます。

現状、本来の目的と違って、残業代を抑えたい会社が制度を利用しているのが殆どです。





112: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:35:14.18 ID:iROaYIFC0

伊織「……わかったわ、この会社のみなし労働時間は?」

高木「一日8時間だろう?」

伊織「それはないわね、10時間ね」

伊織(本来はもっと働いているはずだけど……落としどころを間違えるわけには……)

高木(一日当たり残業代2時間分か……)

伊織「もちろん三六協定上、休日・深夜割増は払ってもらうわ」

伊織「かなり会社側に有利な条件よ、まともに残業代つけるよりね」





113: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:36:45.29 ID:iROaYIFC0

高木「……ふむ」

高木(現状が明るみに出れば最悪逮捕もありうる……だったな)

高木(黒井によれば、みなし労働時間制を妥結して認められれば万々歳……)

高木「では、それで妥結しよう」

律子「では決まりと言うことで、書面は次までに作成してまいります」

伊織「外回りが殆どない小鳥は除くわよ」

高木(音無君か……彼女の勤務実態なら大丈夫か……)

補足―このSSの小鳥さんは、ちょっと残業が多め程度の月残業40時間くらい

高木「よし、いいだろう」

伊織「じゃ、アイドルの給与算定の話ね。」





118: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:37:34.91 ID:iROaYIFC0

高木(ここ……だったな、黒井……)

伊織「みなし労働時間で算出される、最低賃金分は基本給として請求するわ」

高木「わかった、それに加えて月末締めで一か月分のギャラや印税収入の30%を歩合で払おう」

伊織(……先手を打ってきた?)

律子(30%……けれど業務請負の50%払いと違って正社員待遇月給制だから……)

伊織(モバプログリプロにも聞いて回った結果、かなりいい条件に聞こえるわね……)





119: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:39:57.18 ID:iROaYIFC0

高木(このまま移籍されたとしても……)

伊織(万が一仕事が激減しても、基本給は残る……)

高木(稼げるうちに懐に入れられるだけ入れておくつもりだったが)

伊織(やよいには安定してある程度の収入を確保してあげたい……)

高木(駒は生かさず殺さず……だったな、黒井)

伊織(30%とはいえ歩合も支給される)

高木(よくある業務請負契約より手元に残る)

伊織(これなら……)

高木(組合所属の正社員となれば、好き嫌いでの仕事の拒否も出来まい)





121: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:41:15.05 ID:iROaYIFC0

伊織「わかったわ、それで妥結しましょう」

高木「うむ」

伊織「プロデューサーと律子、小鳥の基本給のベースアップも要求するわよ」

高木(基本給のベア要求……)

高木(諸手当だと難癖つけて減額しやすいからベースは低めに……だったな)

伊織「いくらなんでも最低賃金のみなんてことはないわよね?」





122: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:43:01.16 ID:iROaYIFC0

高木(……さて、どうでようか)

高木「賞与に反映させようではないか」

伊織「今まで利益の還元が社員に一切なされていないんじゃ、信用ならないわね」

高木(む、さすがに水瀬君だな……)

伊織「ベースで30万、これくらいの働きはしているはずよ」

伊織「諸手当抜きでこのラインは超えてもらわないと」

高木(ある程度の要求を飲んで、飴を与えていたほうがよい『駒』として使える……だったな、黒井)

高木「わかった、諸手当についてはあとで詰めようじゃないか」

律子「ありがとうございます」

伊織(スムーズすぎるわね……もう少し強気に出てもよかったかしら?)

高木「では、今日はこれで失礼するよ」

伊織「……わかったわ」





124:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 01:44:35.52 ID:ZIGqwZJB0

なんか引っかかるな。





125:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 01:45:29.97 ID:V5HiNlvko

すでに従業員を駒扱いしとる
アニメの黒ちゃんと一緒やでぇ…





126: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:46:45.00 ID:iROaYIFC0

―――

千早「で、今月分から変わるのね?」

やよい「うー……これで長介達に我慢させないですみますー」

ワイノワイノ

伊織(とりあえずやよいが困らない程度に交渉できたとし喜ぶべきかしら?)

P「伊織、変な役回りをさせてすまなかった」

伊織「ホントよ、このスーパーな伊織ちゃんがいなかったらあんたなんて過労死してたわ」

P「言葉もないよ、俺がしっかりしていればやよいを始めみんなにこんな思いをさせないで済んでいたんだな……」

伊織「ま、これであんたも色々余裕出来たでしょ……律子と一緒に家庭を築けるくらいにはね」

P「なっ!お前なんでそれを……」

伊織「あっきれた、もうバレバレよ。気づいてなかったのは律子と小鳥くらいよ」

P「そ、そうなのか……」

伊織「律子もまんざらじゃなさそうよ……ま、がんばりなさい」

伊織(どうにもしてやられた感じが拭えないけど……)

伊織(とりあえずやよいが苦しまなくて済む目標はクリアできたから……よしとしますか)





133: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:50:51.35 ID:iROaYIFC0

―――

黒井「高木か……ああ、そうか……ウィ……それじゃ」ガチャン

黒井「ふん……馬鹿が、使い捨てすればそれでよいと思っている輩が多すぎる」

黒井「駒に足元をすくわれたりしたら元も子もないというのに……」

黒井「結果自分が一番利益を得るにはどうすればいいか……世の中それがわからない奴ばかりだ」

黒井「……ふん、それにしてもらしくない助け船を出してしまったな」

黒井「まあ、相手がいなくなってはつまらんからな」

黒井「私の手で奴ら全員叩き潰してやらないとな。ハーハッハッハ……」





137: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 01:56:20.87 ID:iROaYIFC0

と、言うわけで以上です。

結成時に組合費云々はバッサリとカットしたりしてます。

組合活動に必要な経費は組合員から毎月給料から組合費として徴収しますが……

当面の活動費はきっと伊織が「カンパ」として納入しているでしょう。

今回、ただただ高木社長にはクズな役回りをさせただけでした。

わかりやすくさせるためにありえないブラック企業にしてしまいましたが

…ここまでひどい社畜生活してる人はこの板にいないと願っています。





138:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 01:58:12.25 ID:Oub78uwH0

>>137
え?終わり?
これからどこか穴があることが分かってそれで騒動になるんじゃないの?





142:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 02:01:04.90 ID:ZIGqwZJB0

>>137
良作なんだけどもうちょい続けないの?





139:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 01:59:17.68 ID:65VyZ1bMo

詳しい人にはオチが見えるんだろうか





146:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 02:14:31.68 ID:dIHycZWho

次は過労・急病編だな





147: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 02:16:22.59 ID:iROaYIFC0

>>146
まんまそうだったり…

続き書くつもりだけどこのままスレに続けていいんかな?





148:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 02:17:14.50 ID:pZCl+qoG0

このスレで続けて欲しいかな





150: ◆iUFOzRwgx6:2014/03/19(水) 02:19:54.33 ID:iROaYIFC0

>>148
ありがとうございます。

では二部が出来ましたら…





153:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 02:57:20.52 ID:OcGqhiF4o

おつ
もうPと事務員で起業してアイドル全員引き抜けばいいんじゃね?





159:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 11:02:26.40 ID:EcIDU6p+0

思いがけず勉強になるからSSってこわい





166:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 17:20:02.68 ID:obZovdDlo

よりひどいモバプロはどうなってるんだろう……





167:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/19(水) 17:50:41.69 ID:crQah5D0O

鬼!悪魔!ちひろ!






元スレ:P「うちって961プロより黒くないか?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395156339





  

【 関 連 記 事 】


>よりひどいモバプロはどうなってるんだろう……

少しのきらりん☆ぱわーと明日の分のエナンザムが有れば生きていける(真っ白に燃えつきながら)
[ 2014/03/21 15:24 ] [ 編集 ]
鬼悪魔の所は組合作ってスタドリ貰えなくなったら禁断症状出るし
[ 2014/03/21 15:58 ] [ 編集 ]
まぁ、765の労働環境と(賃金)は和民やそれらに類するブラック企業が、
福利厚生もシッカリしてる超優良企業になるくらいのダーク事務所とは言われてたからなぁ
それより劣悪なCGプロはお察しですわ
とはいえ、CGプロは社会人経験のある大人が多いからアイドルにはそれなりに払って
その分をガチャやドリンクで搾取してるだろう
[ 2014/03/21 16:06 ] [ 編集 ]
メタ的な意味ではブラック企業だな
金払って就職して、一部とはいえ、衣装も楽曲もPのリアル財布から出す

ゲームにはPの勤務が特に過酷だとか、酷い薄給だなんて描写はないし
やよいがPに車をプレゼントできるくらいにはアイドルも給料貰ってる
プロデュース人数も1ユニットの3人までだしな
[ 2014/03/21 16:34 ] [ 編集 ]
むつかしいはなしはよくわからんけど話の都合とはいえ社長クズ過ぎるな
黒井社長が悪いながらも賢いだけに子悪党臭はんぱない
[ 2014/03/21 18:00 ] [ 編集 ]
36協定結んでみなし労働時間制でも月45時間超の残業は禁止だけどな
法定休日(4週4日以上)も守ってないし、穴だらけだから結局社長逮捕だね
[ 2014/03/21 18:08 ] [ 編集 ]
ゲームに関しては前にも言われてるけど大人数のプロデュースをすることはないし、成長してからの事務所の発展具合を見て新しく社員を雇っているのも分かるからブラック企業ではないかな?まーPがいくらもらってるか知らんけど

アニマスはなあ…竜宮は律子が請け負ってるから多少人数減るけどそれでも9人同時はヤバい
でも収入とか福利厚生に関しては留学できるレベルだから悪くないんじゃないか?
けど、赤羽根Pは実際億稼いでてもおかしくない
[ 2014/03/21 19:05 ] [ 編集 ]
CGはアイドル約180人のP40人と考えればまだマシになりそう
[ 2014/03/21 19:27 ] [ 編集 ]
ナニワの帝王を思い出した
[ 2014/03/21 20:57 ] [ 編集 ]
↑ 混ざっとるでw
[ 2014/03/21 21:29 ] [ 編集 ]
お金がもらえる分、現実のプロデューサーさんよりはマシだと思いました(こなみ)
[ 2014/03/21 21:45 ] [ 編集 ]
CGプロは待遇いいよ!
ただ、Pが貰った給料をそのまま自分の意思でガチャに突っ込むだけだよ!
[ 2014/03/21 22:02 ] [ 編集 ]
いやモバプロに勤めてる人間はアイドルだけですから
モバPはそもそも人間じゃないですしおすし
恐るべきセンカワチヒロと忌まわしきモバプロ社長に呼ばれた異次元存在なんで
[ 2014/03/22 01:27 ] [ 編集 ]
伊織はこういった頭の回転とか状況判断みたいな点では「頭良い」って言えるかもしれんけど、実は学校の成績はあんまり良くはないんだぜ?

[ 2014/03/22 12:05 ] [ 編集 ]
876が一応まともっぽいのが驚いた。
涼ちんシナリオなら投げっぱなしの人権侵害と言われてもおかしくないのに・・
[ 2014/03/24 16:56 ] [ 編集 ]
アイマスのを読んでいて組合だの労働条件だの出てくるとは思わなかった。
ブラックどころか、いずれ「765企業」って呼ばれるぞ。
[ 2014/03/24 23:19 ] [ 編集 ]
>響「でもなんか労働組合ってなんにでも反対活動してるだけのイメージがあるぞ?」
ひびきんが言うと妙にリアリティあって怖いよぉ
[ 2014/03/25 15:24 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


お知らせ


【お知らせ】

  • まとめ依頼募集中!
  • 自薦、他薦は問いません!
  • 教えてくれたらとっても嬉しいなって。
  • また何か不都合な点等ありましたらお知らせいただければ幸いです。





まおゆーお気に入り
   このエントリーをはてなブックマークに追加 ← 良ければ追加をお願いしますm(_ _)m

twitter.jpg    RSS.jpg
スポンサードリンク
カテゴリ
逆アクセスランキング
リンク

SS系リンク


VIP系リンク


ニュース系リンク


アンテナ系リンク


アニメ・ゲーム系リンク

その他リンク

ブログ内記事検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。