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  杏子「さやかの死体…食べられねぇかな?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
カニバっちゃうのはさすがの管理人でもちょっと・・・ 魔力で修復可能な魔法少女なら
食う→修復→食う→修復→(略 の黄金サイクルが完成するのか!!・・・ 100%ないわー乙


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 14:47:10.13 ID:jdP3EZaF0

杏子「…」パアァァァ

QB「そうまでして死体の鮮度を保ってどうするつもりだい?」

杏子「…のさ」

QB「え?」

杏子「食べるのさ」

QB「」






4:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 14:50:08.49 ID:jdP3EZaF0

QB「た、食べるのかい? 美樹さやかの死体を?」

杏子「ああ」

QB「君がいつもしてたみたいに、どこかから食べ物を奪ってくればいいじゃないか」

杏子「…ホテルにさやかを置いたままなんだ、どこにも行けやしないじゃないか」

QB「…だからって友達を食べるなんて、どうかしてるよ」

杏子「…さやかの肉…旨いんだよ///」

QB「」





5:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 14:53:09.24 ID:jdP3EZaF0

B「う、旨い? まさか君は、さ、さやかの死体を食べたのかい?」

杏子「もちろんさ。ほら」バッ

QB「う、うわぁ…。布団に隠れて見えなかったけど、確かに右腕と左脚がないね…」

杏子「それはそれは旨かったよ。さやかの二の腕とか、太ももとか…」ウットリ

QB(わけがわからないよ)





9:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 14:56:20.87 ID:jdP3EZaF0

QB「だ、大体、何故食べようと思ったんだい?」

杏子「ああ、それは一昨日の話なんだが…ちょいと長い話になる」ポイッ

QB「…よっと。なんだか知らないけど、急に投げないでくれよ杏子…ってこれは?」

杏子「さやかの指ローストだよ」



「食うかい?」





13:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 14:59:37.27 ID:jdP3EZaF0

「あの日あたしはいつも通り、ホテルの一室で考え事をしていたんだ。
考えるときはもちろん、普段から何か食べていないと落ち着かないのがあたしさ。
その日も朝から、買い溜めておいたスナックやら何やら食べていたんだが…」


――底をついた、というわけだね。


焦らすように話す杏子に対し、急かすようにキュゥべえが割り込む。
それに気づかない振りをし、杏子は続けた。





15:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:03:03.86 ID:jdP3EZaF0

「…ああ。それで何か変わりになるものを探したんだが、冷蔵庫の中には何も無い。
そのときあたしは絶望しそうになったよ」


一息置いて、さやかの亡骸が横たわるベッドに視線を向ける杏子。


「だけど、思ってしまったんだ」


――さやかの死体…食べられねぇかな?





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:04:30.97 ID:nus13Oqw0

なぜ椅子とかテーブルを食べてからにしない





17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:05:28.31 ID:pH7WYlPv0

タンパク質のがおいしそうだもん





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:06:33.36 ID:nus13Oqw0

QB食え





19:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:06:35.99 ID:jdP3EZaF0

QB「…って、ぜんぜん長くないじゃないか!!!」

杏子「ん? あーそうかもな」

QB「しかも結局、『食べるものが無いからさやかを食べた』ってだけじゃないか!!!」

杏子「そう怒るなって。ほら、食べてみなよ、指ロースト」

QB「やっ…やめッ…」モガモガッ

杏子「ほら、旨いだろ?」

QB「これは…美味しいね…」モグモグ





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:09:41.04 ID:jdP3EZaF0

QB「…こんな美味しいものと出会ったのは初めてだ」

杏子「そうだろ? もっと食うかい?」

QB「いただくよ」ガツガツモシャモシャ…キュップィ!!

杏子「さっきまであんなに嫌がってたくせになぁ」ニヤニヤ

QB「もう、言わないでくれよ! …ところで杏子」

杏子「何さ?」

QB「さやかの身体、あと手と足が一本ずつになってるじゃないか。どうするつもりだい?」





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:15:05.72 ID:jdP3EZaF0

杏子「身体は魔力で修理できるんだろ?」ニヤァ

QB「ッ! 確かにその通りだ。あまりに興奮して忘れていたよ。だが…」

杏子「そうなんだよ。あたしが外に行けない以上、グリーフシードは手に入らない」

QB「つまり、あまり魔力を使うことができないわけだ」

杏子「そしたら鮮度を保つことも、さやかの身体の修理もできないわけだ。お手上げだよ」

QB「ここがホテルじゃなければね…。置いていっても見つかる心配をしなくて済んだんだが」

杏子「でも路上で暮らすわけにはいかないだろう?」





29:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:19:00.92 ID:jdP3EZaF0

QB「…! そうだ!!」

杏子「?」

QB「マミの家だよ!!」

杏子「巴マミの家…なるほど!!」

QB「あそこは今誰も住んでない。死体と共に住むなら最適だ」

杏子「やるじゃないか!! ご褒美に、あとでさやもも肉を多めにやるよ」

QB「やったぁぁぁ!!!!!!」





36:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:24:29.82 ID:jdP3EZaF0

~マミ家~


QB「さ、調理にとりかかろうか」

杏子「そうだな。さやか運んだら疲れちまったよ」

さや肉「」



――そして、運命が狂い始めた。





37:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:24:49.90 ID:nus13Oqw0

え?





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:27:47.07 ID:SCriqUco0

もう充分狂っとるわいww





41:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:29:17.66 ID:jdP3EZaF0

QB「今度は出汁をとってスープにしたいな」

杏子「フライドさやかもやってみようぜ」



――佐倉杏子は、他者と秘密を共有することで、罪悪感を消し去ろうとした。



QB「杏子、マヨネーズかけたら凄く美味しいよ!!!」

杏子「やっぱマヨだよなぁ」ニュルニュル



――が、同胞を「喰う」という行為がもたらす結果など、碌なものであるはずはない。





47:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:34:51.42 ID:jdP3EZaF0

QB「鹿目まどかを連れてきて、何か作ってもらうのはどうだい?」

杏子「よく考えなよ。怯えて逃げちまうだろ?」



――暫し続いた至福の時は決して永遠ではなかったことを、知らされる時が来る――



ほむら「佐倉杏子、ここにいるんでしょう?」コンコン





53:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:39:56.46 ID:jdP3EZaF0

杏子「なんだい?」ガチャッ

ほむら「貴女、突然消息が分からなくなったと思ったら、こんな…え?」

杏子「…なんだよ、どうした?」

ほむら「あ、貴女、ど、どうして――」


















――ド ウ シ テ 、 チ マ ミ レ ナ ノ ?











63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:45:06.47 ID:jdP3EZaF0

――僕は何故、魔法少女の肉にあんなにも夢中になっていたんだろう?

  佐倉杏子に惑わされていただけなのかもしれない。

  結局、彼女は暁美ほむらに殺害されてしまった。

  僕は死んでも代わりがいるから、殺すだけ無駄さ。

  だから、暁美ほむらも放っておいたんだろうね。

  あの後も、僕の生活に大した変わりは無いよ。

  まあ、契約するときには…



――美味しそうな身体をした子を探すよう、心がけてるけどね



【完】





66:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:45:46.70 ID:0bv1yyDn0

え?





68:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 15:55:10.12 ID:QklwzFgPO

あん?あん?





74:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/01(木) 16:26:32.94 ID:vQl1HD/F0

乙!
学校の怪談みたいな感じで面白かった!








  

【 関 連 記 事 】


シンプルなやばさだなオイ
[ 2012/03/05 02:58 ] [ 編集 ]
管理人評とか不要
[ 2012/03/05 03:45 ] [ 編集 ]
>>40がいいね
[ 2012/03/05 07:41 ] [ 編集 ]
これもう一本投下されてなかった?
ほむらがまどか解体する話
[ 2012/03/05 14:20 ] [ 編集 ]
さやさや
[ 2012/09/15 21:08 ] [ 編集 ]
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