9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 21:13:25.12 ID:eqJ5OLpvo
……事の次第は数日前にgo backする……
S「巫女さんとの合コンセッティングしてくれよー」
男「巫女は大体シーズン限りのバイトが殆どだぜ。うちもそんなデカくないから正社員の巫女はいない」
S「っちぇー。そんじゃ隣町の神社の巫女でもいいからさー伝手はあるだろー」
男「あっちもバイト巫女ばっかだ。有名どこの神社でもない限り大体バイトだ」
S「つまんねーなー」
男「世の中そんなもんよ」
S「でもでも、バイトでもノーパン巫女を拝めるのは羨ましーな。見えなくても想像で滾る」
男「残念ながらノーパン巫女も現代じゃあ絶滅してる」
S「小学生時代のときめきを返せっ!」
男「現実です……! これが現実……!」
S「ところで要件なんだけどよー」
男「巫女合コンの話じゃなかったのかよ」
19:ミス:2014/09/06(土) 21:18:06.10 ID:eqJ5OLpvo
S「いやさ近所の小学生から聞いたんだけど、かくかくしかじか」
男「エロ本小屋! それはまことにござるかっ!?」
説明しよう!
この世にはなぜかエロ本が都合良く捨てられている場所ッ!
エロ本スポットなる場所があるッ!
中高生男子はお世話になり、大人になれば次の世代に還元する!
サンクチュアリ
脈々と受け継がれるエロ本スポット、エロ本の 聖 域 であるッ!!
そして地域によってエロ本スポットとは違うものである!
エロ本橋、エロ本山、エロ本林……そしてッ!
この町には通称エロ本小屋があった!!!
男「エロって偉大」
S「エロは偉大だ。エロのおかげでビデオデッキが普及しネットが普及したんだから」
S「んで最近、エロ本小屋から夜泣きが聞こえるとかなんとか」
26:ミス:2014/09/06(土) 21:21:29.41 ID:eqJ5OLpvo
男「夜泣きねえ」
S「ぶっちゃけどっかのバカップルの仕業かと思ったんだがねー」
男「でも違うと?」
S「あーいうとこでヤるバカなんて中高生と相場は決まってる。だがしかし中高生だからこそ」
男「同級生が通ってることを知ってる。だから誰がいつ来るか分からんそんなとこでヤるはずぁない」
S「イッエース。下手したら何かやヴぁいサムシングかもしれんし、だからおまえを頼ったんだ」
S「ということで今夜、突撃隣の晩オカズをしよう」
男「随分と急だな」
S「暇なんでね」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 21:23:44.32 ID:eqJ5OLpvo
~その日のナイト~
男「よっす」
S「うっす」
男「そのヴィディオキャメラはなんだよ」
S「霊なら心霊映像、ファックしてたら盗撮。これぞ一石二鳥」
男「虻蜂取らずの予感しかしない。つーかスマホでいいだろスマホで」
S「赤外線付だから真夜中でも安心」
男「凝ってるな」
S「俺のSはSU・KE・BEのSなんだぜ?」
男「知らんがな」
S「まま、行こうか」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 21:25:28.52 ID:eqJ5OLpvo
~ ~ ~
男「となんやかんやの末、見つけた夜泣きの正体がコイツだ」
エロ本「私だ」
男「おまえだったのか」
エロ本「また騙されたな」
男「全く気が付かなかったぞ」
エロ本「暇を持て余した」
男「付喪神の」
男・エロ本「「遊び」」ズイッ
狐娘「遊んどる場合か!」
男・エロ本「「イエーイ! フゥーッ!」」
狐娘「仲良くなるな鬱陶しい!」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 21:33:10.62 ID:eqJ5OLpvo
狐娘「そしてなんでここに連れてきたのじゃ」チラチラ
男「そら、放置して騒ぎがデカくなったらまずいでしょ」
狐娘「ううむそうじゃがのう……」ソワソワ
男「どうする? 神の一柱として奉るにしてもエロ本だし」
狐娘「そうじゃのう……」チラッチラッ
エロ本「!」ティン!
エロ本「お? 気になるんか? ほーれほーれ」ペラペラ
狐娘「き、気になってなどおらん!」///
エロ本「フハハ初い奴よのう」ペラッペーラ
男「付喪神のおまえのが圧倒的年下だろうに」
38:ミス修正:2014/09/06(土) 21:43:03.71 ID:eqJ5OLpvo
男「つーかおまえどうやって付喪神になったんだよ。明らかに新しいじゃねえか」
男「刊行201○年だし」チラッ
エロ本「よくぞ聞いてくれた!」
エロ本……それは時代の潮流に流される運命の捨石……
時代が変われば絵柄は変わり、世代が変われば流行が変わる……
そして古いエロは淘汰される……
しかし無論のこと、古いエロにも輝くものが潜んでいる……
エロ本「しかし我らは紙媒体……朽ちて果てるのもまた早い……」
エロ本「だがエロ本小屋だからこそ活路があった!」
エロ本「朽ちるより早く! 有望株(エロさ的な意味で)に力を受け渡す!」
エロ本「そうして脈々と受け継がれた結果ついに! 付喪神として定着した第一号として俺が生まれたのだ!」
エロ本「快楽○天……C○MIC L○……おまえらのおかげで俺は付喪神の一柱になれたぞ……」
男「まるで伏字になってないんだが」
49:>>47 油揚の人:2014/09/06(土) 21:57:02.17 ID:eqJ5OLpvo
エロ本「そして力を受け渡すと同時に!」ペララララッ!
狐娘「ひぇあっ」///
男「うっひょー!」
エロ本「傑作エロシーンをも受け継いだのだ!」ペラララペラリーノ!
男「イエスイエスイエス!」
狐娘「めくるのやめいっ!」///
エロ本「最早俺は文字通りエロの生き字引!」
スーパー
エロ本「俺は凡百のエロ本を超えた存在! 超エロい本だ!」ヴィインヴィインヴィイン
男「うおっまぶしっ」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 22:07:57.16 ID:eqJ5OLpvo
エロ本「一ページのエロにも五分の魂と言う」
男「言わねえよ」
エロ本「そしてエロ本ゆえ! 俺は二種類の『畏れ』で力を蓄えた!」
狐娘「ううむやはり畏れを蓄えておったか」
男「どういうことだ」
狐娘「神、妖、魔の物が力を得る方法は三つあるのじゃ」
狐娘「一つは時と経験、もう一つは他者から得る」
狐娘「そして最後が『人間の畏敬の念』」
狐娘「夜泣きを繰り返しておったのも、恐らくは畏れを集めるためじゃろう」
エロ本「その通り! 近所の小学生を眠れなく、そして夜中トイレに行かせないことで畏れを力を蓄えたのだ!」
男「なかなかセコい」
エロ本「そしてもう一つ! エロ本特有の『畏れ』! 土地神なら分かるだろう!」
エロ本「エロ本ゆえ人に感謝される、『敬いの畏れ』だ!」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 22:19:23.07 ID:eqJ5OLpvo
エロ本「このエロスパワーは一土地神風情にどうこうできるものではない!」
狐娘「ええい小賢しい、その力わしが吸収して」
エロ本「させるか! 喰らえ!」
エロ本「本番ページ高速見開きフラッシュ!」ペラペラペラッ!
狐娘「ひゃああああ!」
エロ本「フハハハハこれがいいんか! このプレイがいいんか狐っ子よフハハハハ!」ペララペラペラ!
男「おおーッとエロ本! 力の差を物ともしない羞恥プレイだァーッ!」
狐娘「おぬしどっちの味方じゃあっ!」
男「エロスの味方だ!」
狐娘「断言すなあ!」
エロ本「フハハハどうしたどうしたァ!」ペラリンペラリンペラリンリン!
男「さすがエロ本、俺にできないことを平然とやってのけるッ!」
エロ本「さあ痺れるがいい憧れるがいいフハハハハ!」ペラリックスペラーノ!
狐娘「いい加減にせんかぁ!」ゴウァッ
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 22:38:27.51 ID:eqJ5OLpvo
~ ~ ~
エロ本「」プス…プス…
男「……ケホッ」プス・・・プス・・・
狐娘「調子に乗っとるからじゃ!」プンプン
男「狐火に一般人を巻き込むなよ……ゲッフォッ」
狐娘「おぬしは一般人に含まれとらん」
男「何ということだ俺はおまえの伴侶だったのか」
狐娘「伴侶にした覚えはないわっ!」
男「そんじゃ伴侶にしたげようか」
狐娘「なる気もないわっ!」
エロ本「狐の嫁入りってかフハハハハ」
狐娘「黙っとれ!」ボウァ
エロ本「らめぇ燃えちゃうのぉ!」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/06(土) 23:02:57.86 ID:eqJ5OLpvo
エロ本「申し訳ありませんでしたお狐様お稲荷様稲荷大明神様どうか燃やすのは勘弁してくだしい」
男「三分天下にも満たなかったな」
狐娘「ふん。直接喰らうことはできずともいくらでも方法はあるのじゃ」プンプン
男「そう怒るなよ、悪かったって」
狐娘「……妙に殊勝じゃの」
男「俺がおまえにゾッコンなのはいつものことだろ」キリッ
狐娘「……抜魂したら持ち帰る気じゃの?」
男「なんのこてょ……なんのことやら」
狐娘「……」ジトー
男「うっ……」
エロ本「……ふぅ」
男「だから言葉継ぐな!」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 10:18:42.73 ID:lq7AqCzFo
狐娘「ということで、おまえはやや危険じゃからの」チラ…
男「危険ってどういう意味で?」
狐娘「それは……その……」
エロ本「どういう意味で? ねえねえどういう意味で?」パッカパッカ
男「ねえねえどういう意味でってばぁ?」
狐娘「方針変更じゃ。まとめて狐火焼却とする」
男「確かに存在が不健全な上、野心を持ってるみたいだから適切に対処しなくちゃいけないな!」キリッ
狐娘「宜しい」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 10:37:42.38 ID:lq7AqCzFo
狐娘「反抗的なようじゃからの、抜魂して供養する」
男「抜魂かー親父呼ぶ?」
狐娘「付喪神の一や二ならわし一人で大丈夫じゃ」
エロ本「……」
狐娘「遺言はあるかの?」
エロ本「……ッフッフフ」
エロ本「フハハハハ最早遅い!」
エロ本「俺が死のうと第二第三のエロ本が生まれる!」
男「そら生まれるだろう、エロ本だもの」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 10:41:43.97 ID:lq7AqCzFo
男「そうだそうだ、一つ提案なんだけどさ」
狐娘「なんじゃ?」
男「念のために内容を確認させてくれないか」サワヤカスマイル
狐娘「……は?」
男「後生です! 焼却前にちょっとだけ読ませてください! 脳内メモリーに保存するんで!」
狐娘「はあぁ!?」
男「おねげえしますだ! おねげえしますだ!」
狐娘「ええい見苦しいわっ!」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 10:46:28.80 ID:lq7AqCzFo
~ 「勝手にせいっ!」と言われたので熟読中。~
男「まこと……まことに良きものにございました……!」(半腰)
狐娘「……」(ドン引き)
男「そんな目で見なくてもいいだろ。それともコッチを見たい?」
狐娘「焼却去勢を試してみるとするかの」
男「さて素晴らしきエロスだった!」クルリ
男「しかしエロ本よ。おまえはミスを犯している」
エロ本「何ィッ!」
男「確かに素晴らしいエロシーンがてんこ盛りだ」
男「おかげで俺の股間も○んこ盛」
狐娘「……」ボッ
男「ちょっ焦げる前髪焦げる!」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 11:07:17.27 ID:lq7AqCzFo
男「しかし、しかしだ」
男「エロ本、おまえはベストシーンしか収録していない!」
エロ本「!」
男「エロスとは顔、おっぱい、腰、尻、太もも、おっぱい、うなじ、足首、グラマー、ロリ、おっぱい、色白、色黒、制服にスク水等々各種フェチ・性癖、そしておっぱい」
狐娘「……」ペタペタ ズーン…
男「これらがバランスよく合致してベストエロスは生まれる」
男「しかし、肝要なのはそこに至る過程……シチュエーション、背景こそが大事なんじゃないか?」
男「おまえの力がおまえだけのものではなく、受け継がれてきたものなのと同じように」
エロ本「……!」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 11:14:02.41 ID:lq7AqCzFo
男「確かに時の流れで古いエロは消えていく」
男「だが、新しいエロも古いエロの礎あってのエロなんじゃないか?」
エロ本「……」
エロ本「……なるほど。俺は間違っていたようだな」
エロ本「エロを、力を追い求めるあまり、大事なものを見落としていたようだ」
男「……ああ」
男「しかし、俺はしかと見たぞ」
男「おまえの情熱というものを!」
狐娘(前屈みで言っても恰好つかないのじゃ……)
66: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:05:33.37 ID:lq7AqCzFo
エロ本「フフ、ハハ、ハッハハハ」
エロ本「よし、諦めがついた。読んでくれてありがとう」
男「こちらこそ素晴らしいものをありがとう」
エロ本「やはり読まれてこそのエロ本だな。存外に充実してるよ」
エロ本「お狐様。もう抵抗はしない。やってくれ」
狐娘「……うむ」
男(……エロの副作用で淫乱狐っ子になったりしないかな」
狐娘「半分以上口に出とるぞ」
67: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:10:29.46 ID:lq7AqCzFo
~ ~ ~ ~ ~ ~
そうしてエロ本の神力は狐娘に譲渡され
ただのエロ本に戻ったのだった
~ ~ ~ ~ ~ ~
狐娘「ん」つ
男「お手? はい」ポン
狐娘「違うわ!」
男「じゃなんだよ」
狐娘「報酬の油揚は」
男「買い置き切らしちゃってね」
狐娘「御神酒は」
男「先週じいちゃんがカバディ老人クラブの飲み会で開けちまった」
狐娘「……」ズーン
男「おいおい、落ち込むなよ。ほら、俺ができることなら何でもするから」
狐娘「……今何でも、と言うたな」
男(……あっ、やらかしたか)
68: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:15:26.58 ID:lq7AqCzFo
男「……」(胡座)
狐娘on男「ふふん」ポスン
男「……おまえ人の上に乗るの好きだよな。そんなに俺を尻に敷きたいか」サワサワ
狐娘「口が減らん奴じゃの、黙ってわしの椅子になっとれ」
男「へいへい」モフモフ
狐娘「尻尾をさするでない!」
男「目の前にあるんだから不可抗力だろ」
69: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:18:30.53 ID:lq7AqCzFo
狐娘「……」
男「……」モフモフ
狐娘「……おぬしはやはり、その……豊満な方が好みなのかのう?」ションボリ
男「ついにデレたか」
狐娘「聞いただけじゃ! 前髪燃やし尽くしておぬしの父みたいにするぞ!」
男「若ハゲはご勘弁を!」
70: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:19:35.82 ID:lq7AqCzFo
男「まったく。俺がおっぱいだけで人を選ぶとでも?」
狐娘「そう見えるの」
男「即答かよ」
狐娘「だっておぬしが仲良くしとる隣町の神社の娘子も、その……」
男「見事な果実だよな、たゆんたゆんで。是非ともこの手で収穫し」
狐娘「……」ボッ ボッ ボッ
男「しまって! 狐火しまって!」
71: ◆000///zvFg:2014/09/07(日) 18:30:11.04 ID:lq7AqCzFo
男「なんやかんや言っても、結局はあれだ」
男「好きになった人のが一番好きになるもんよ」
狐娘「……そうか」
狐娘「……」
狐娘「……」ニヨニヨ
男「そうだよ」ゴソゴソ
狐娘「エロ本は焼却じゃ」ボオッ
男「ああっ殺生な! 読まれてこそってエロ本も言ってたのに!」
狐娘「こんなものなくともわしがっ……あ」
狐娘「……わしが……その……」
男「あーン、ぬァんだってェー? 小っさい狐っ子が何言ったところで聞こえないなあ」
狐娘「うぅ~~!」
男「ワンモアプリーズ?」
狐娘「うるさい! 知らぬわ!」
男「フハハハハ報酬代わりだからな今夜は退屈させねえぜ? モフりまくってやる」ナデナデモフモフナデモフフ!
狐娘「エロ本の笑い方がうつってウひぃゃあ! や、やめひャゅああ!」
糸冬
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 19:54:51.07 ID:jshR0mLXO
乙
今回も良かった!
またお願いしたい!
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/07(日) 22:52:06.54 ID:swojiIgDO
神となれども所詮はエロ本、見せるだけの存在に留まったか……
ってか歴史的価値としては、大衆に近い有象無象のエロ“同人春画”を見られる事の方が高い気がするww
元スレ:狐娘「付喪神?」男「付喪神」エロ本「イエスアイアム付喪神」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410005334
【 関 連 記 事 】