Short Story
ニュース
VIP
アニメ・その他

  神「ねえねえ。君、神やらない?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
独特の語り口調がドキュメンタリーみたいな感じで凄いクセになる!管理人の回りで起こった
バスの回数券無くしたのも宝くじが全くかすりもしないのも謎の腰痛で死にそうになったのも
全て神様のせいだったのかー。怨みます乙!


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:18:50.30 ID:9MlZqhLE0

おまいら「・・・・はぁ?(ダメだ。関わっちゃダメな人だ)」

神「頼むよ!お願い!一生のお願い!」

おまいら「・・・・(無視無視)」

神「もしかして・・・信じてない?」

おまいら「・・・・あたりまえだろ(ボソ)」

神「いやね。口頭でYESって言うだけでいいからさ!」

おまいら「・・・・うるせえな」

神「信じてないならいいでしょ!言ったら俺どっかいくし」

おまいら「・・・・ホントだな」

神「うんうん!神になってくれる?」

おまいら「YES」

神「・・・・ふーーー。引き継ぎ終了。やっと解放だ」

おまいら「・・・どういうことだよ?」

神「今年になって18人目だってよ。やんなっちゃうよ」

おまいら「18?何が?」

神「神様がだよ。そんだけ神が交代してるの」

おまいら「俺が18人目ってことか?」

神「そうそう。まぁ、すぐやめたくなるだろうけどね」

おまいら「まだ2月の末だぞ・・・今年始まってそんなに経ってないのに・・・」

神「じゃ、僕は逝くから」ガサゴソ

おまいら「なんだそれ・・・拳銃?」

神「バイバイ」バン・・・カラン

ドサ

神は俺の目の前で、自らのこめかみを撃ちぬき死んだ。






8:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:25:48.49 ID:9MlZqhLE0

神の言った言葉「すぐやめたくなるだろうけどね」

その言葉の意味を知るのに、そう時間はかからなかった。

その日からなんだか周りと自分の間に見えない壁のようなものが出来た。

無視してるって訳じゃないみたいだ。まるで気付いていないような・・・

そう。誰にも見えてない。

なんというか・・・一つ違う階にシフトしてしまったような感じ。

確かに仕事は上手くいかないし、彼女は出張中に浮気するし、もうどうにでもなれと思っていたけど・・・

こうなるとなぁ・・・





12:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:38:54.39 ID:9MlZqhLE0

おまいら「まぁ、神の力とやらを試してみますか!」

俺は無理やり明るく振舞って、誰に聞こえるわけでも無いのにしゃべりだした。

おまいら「まずは・・・食事だ!上手いもん一杯食おう!」

おまいら「まずは・・・あの行列の出来るラーメンだ!濃厚とんこつ!」

念じればたいていの物は出てきた。

おまいら「ずずーーー・・・・・あれ?」

おまいら「うまく・・・・ない?」

おまいら「そういや食欲もないし・・・」

おまいら「食事は・・・いっか」

おまいら「お次は性欲!憧れのKGB48でハーレムだ!」

念じて出てきたのは紛れもなく本人達だった。

まよよ「・・・ここどこ?」

顔面センタ「なにこれ」

おまいら「おーかーしーてーやーるーぞー」

おまいら「・・・・気付いてない。やっぱり」

おまいら「あの神はどうやって俺に接触したんだよ・・・」

おまいら「でも触れるには触れるみたいだな」

コジハロ「きゃ!なんか触った?」

おまいら「おっ●いをもみしだく!快感!・・・・快感?」

おまいら「なんで俺・・・このお肉つかんで喜んでんだろ・・・」

おまいら「あそこも・・・たたない。性欲が・・・無い?」

おまいら「そういえば・・・神になってから寝てないなぁ」

おまいら「う●こもしてない・・・」

おまいら「もう・・・俺は完全に別の生き物なのか?」





15:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:46:08.76 ID:9MlZqhLE0

それから3日経った。

その間、色々と試してみた。

俺の会社を潰してみたり

彼女に子供宿してみたり

ホームレスお金持ちにしたり

株価めちゃくちゃにしたり

ブスを一日で超絶美人にしたり

3億当てさせて、次の日に燃やしたり

世界中の本読んだり

飛行機落としたり

台風そらしたり

畑増やしたり

オゾン増やしたり

砂漠緑化したり

難民たすけたり

国潰したり

また本読んだり

寝たふりだけして

また本

これだけやってみたけど・・・だんだん分かってきた。

神って存在について。





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:53:25.83 ID:9MlZqhLE0

今までの欲だとか喜びとかはだいたい無くなってる。

必要無いんだ。

この世界を運営するのにそれは必要ない。

残ったのは人や生き物に対する関心だけだ。

言うなればシムシティみたいなもんだ。途方もないスケールの。

あと本を読むのも楽しい。内容はだいたい知ってるんだけど・・・一応全知全能っぽいし。

ただ、その本を書いた人物像に関心があるようだ。

あとは人間観察、動物観察の毎日だ。

今日も観察だ。

おまいら「お・・・あの猫子供うんだのか・・・可愛い」

おまいら「武田の奴、彼女と上手くいってるみたいだな」

おまいら「お、ジェームス病気なおったんだな」

おまいら「ストイコビッチはまだ難民かぁ」

結構楽しい。





17:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 21:56:19.43 ID:9MlZqhLE0

だが、楽しいことなんてのは一握りだ。

おまいら「あ、リッチーがまた人殺した。3人目だ」

おまいら「グソクの奴またレ●プしてる・・・」

おまいら「ダリーはまた強盗ですか」

おまいら「・・・消してしまおうか」

おまいら「あんな奴ら消してしまおうか」





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:01:34.89 ID:9MlZqhLE0

そこからクリーン作戦が始まった。

世界をクリーンにするんだ。俺の理想に近づける!

おまいら「あいつは消去!あいつも消去!そいつはケガくらいで許してやるか・・・」

2億だ。今日だけで2億人消した。ある一定の条件を定めて自動で消去するシステムを作った。

もちろんその分バランスをとるために増やしてもいる。

おまいら「明日も頑張るか」





20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:11:37.37 ID:9MlZqhLE0

あれから数日たったが・・・一向に犯罪は無くならない。

一人減れば、別の一人がどこかで増える。

天敵がいなくなればどんどん無防備になり、それを見た利口な奴が罠にかける。

減ったり増えたりは一時的なもので、少したてば元通り。

人とは、人間とはこういうものなのだ。

幻滅した。

結局のところ俺の仕事なんて何一つ無いんじゃないか?

彼らを全て駆逐してしまおうか?

いやいや、俺にそんな責任は取れない。

というか、別にどうでもいいや。

あいつらがどうなろうと、俺には関係ない。

ただ、楽しみが一つ無くなっただけだ。





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:20:00.85 ID:9MlZqhLE0

それから俺は本を読んだ。

ただただ、本を読んだ。

それだけが楽しみだった。

相変わらず罪人自動消去システムは動いてるようだが、俺の興味をひかなかった。

おまいら「この本を書いた奴は好きだな・・・なもりっていうのか」

おまいら「これも好きだ。荒木飛呂彦」

おまいら「これも。アンネ・フォークス」

おまいら「ん?この本はなんだ?」

そこには知らない本があった。

おまいら「引き継ぎ方法指南書・・・・?」

ふと記憶がよみがえる。

あの神はもしかして・・・これで引き継いだのか?





23:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:31:08.91 ID:9MlZqhLE0

そこには神になったことで起こる弊害や、神をしばるいくつかのルールも載っていた。

もっとも。それは引き継ぎ前に知らせるべき事項らしいが・・・

あの神は職務怠慢だな。

おまいら「なになに・・・パート1弊害。神になると欲のほとんどが失われます」

今までに自分で気づいた項目も多い。

おまいら「神は死にません。・・・・ん?」

おまいら「ということは・・・ずっとこのままか?永遠に?」

おまいら「永遠に人の生活覗き見て、それだけを楽しみに生きろってか?」

おまいら「なんだよそれ・・・」

続いてこう書いてある。「死ぬことが可能になるのは引き継ぎ後です」

おまいら「なるほど。かならず一人は神がいるようになってるんだな」

パート2引き継ぎ注意事項。

「引き継ぎ後は普段の生活には戻れません」

おまいら「・・・え?」

「もはや人ならざる者であるあなたは、世界のバランスに悪影響を与える恐れがあります」

おまいら「・・・はぁ?」

「引き継ぎ後は速やかに自らを消去してください」

おまいら「・・・・・・自らを・・・消去?」





24:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:39:18.53 ID:9MlZqhLE0

話が繋がった。

あの神が自殺した理由が分かった。そして神を辞めた理由も。

きっと俺と同じ。

やりたいことはやりつくし、知らないこともほとんどない。

そもそも欲もない訳だし、管理してる人間も愚かで哀れでみてられない。

それが永遠につづくなんて耐えられない。耐えられる訳が無い。

その役責から解放されるなら死んでしまってもかまわない。

そういうことだ。

それが今年で18人・・・・誰もやりたがる訳が無い。

なんて残酷なシステムだ。管理者を一人したてあげるのに何人殺す気だ。





25:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 22:46:39.22 ID:9MlZqhLE0

おまいら「もう・・・終わりにしよう」

この世界は19人目に任せるとしよう。

さて、引き継ぎの手順だが・・・

パート3引き継ぎ手順

「引き継ぎには適合者が必要です。」

「適合者には神が視認できます。」

「引き継ぎの弊害、注意事項についての説明をしたのち、本人の同意をもって引き継ぎ終了とします。」

おまいら「・・・なるほど。視認可能な奴か」

探すのは面倒かと思ったが、そこは神の力の見せ所。

世界中に俺の分身を出現させ、次の日のニュースを待った。





28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 23:01:19.16 ID:9MlZqhLE0

おまいら「ダメだ・・・全然ニュースになってない」

おまいら「そんなに適合者はいないんだな・・・」

おまいら「ネットで情報探すか・・・」

おまいら「・・・・ん?結構それらしいのがあるな」

おまいら「ニュースになる規模ではないけど・・・個人単位のブログとかなら何件か」

おまいら「とりあえず・・・こいつからあたってみよう」





30:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 23:07:29.73 ID:9MlZqhLE0

おまいら「知ってる名前だ・・・荒木飛呂彦」

おまいら「さっそく日本に行こう」

数分後

おまいら「かくかくしかじかで・・・こういう訳なんだが神にならないか?」

荒木「いやだね」

おまいら「え!?」

荒木「君、僕がYESと答えると思ってたかい?そういう奴にはNOといってやりたくなる」

おまいら「そんなー」

荒木「まぁ、単純にそんな人生嫌だからね」

おまいら「そりゃそうか・・・次の作品楽しみにしてます。じゃ」

それから何人もあたってみたが・・・ダメだ。

初めは皆疑いの目か、期待の目。

だけど注意事項を説明すると断られる。

前任の神の気持ちも分かる。





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 23:12:26.32 ID:9MlZqhLE0

おまいら「次で13人目だよ・・・営業ってこんな気持ちなのか?」

おまいら「次は・・・アンネ・フォークス?」

おまいら「・・・あの本の作者か?」

おまいら「適合者には作家が多いのか?」

おまいら「住所は・・・ルクセンブルクか」

おまいら「まぁ、ひとっ飛びだけどさ」

数分後

おまいら「アンネさん居ますか?」

・・・

おまいら「返事が無いな」

・・・ゴト

おまいら「気配はある。居留守か?」

おまいら「アンネさーん」ドンドン





38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 23:44:56.43 ID:9MlZqhLE0

おまいら「まぁ、勝手に入れるんだけどね。神だから」

おまいら「怒られないといいけど」

バタン

おまいら「おじゃましまーす」

アンネ「!?」

おまいら「居ますよねー?入りますよー」

アンネ「え?鍵は?あんた誰?」

おまいら「まぁ、落ち着いて」

アンネ「・・・・で誰?」

おまいら「神です」

アンネ「・・・・さて、仕事に戻ろうかな」





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/27(月) 23:54:39.56 ID:9MlZqhLE0

アンネ「最近睡眠不足だからなーー」

おまいら「あの、ちょ」

アンネ「幻聴まで聞こえるなぁー」

おまいら「話だけでも聞いて」

アンネ「だまれ!」

おまいら「・・・・」

アンネ「いい子だ」

おまいら「・・・じゃなくて本当に神なんですって」

アンネ「ファンレターならポストに頼む。宗教の勧誘ならお断りだ」

おまいら「いや、確かにファンですけど。神なんですって」

アンネ「・・・何を読んだ?」

おまいら「ほとんど」

アンネ「一番好きな作品は?」

おまいら「迷子の私とたわし」

アンネ「気が合うな。話を聞いてやろう」

おまいら「私は今神をやっていまして・・・」

アンネ「そっちじゃない!」

おまいら「え?」

アンネ「私の本の話だ」

おまいら「・・・(まぁ、時間もあるしな)」

おまいら「では、先生が初めて雑誌に連載を持った時の作品なんですが・・・」

アンネ「おぉ、よく知ってるな」

それから数時間話が続いた。





43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 00:09:28.63 ID:h/aEj2nh0

おまいら「で、不倫相手が包丁持って高速走ってた所あるじゃないですか」

アンネ「あれ実話が元ネタなんだよw」

おまいら「マジですか?知り合いですか?」

アンネ「私の体験談!」

おまいら「・・・・・声にならない驚きです」

アンネ「不倫はしてないからね。独身だし」

おまいら「・・・もう夜ですね」

アンネ「あら?そうだね。今日は泊って行きなよ」

おまいら「いや、女性の家にお泊りってのは・・・」

アンネ「編集者用のゲストルームがあるから大丈夫よ」

おまいら「じゃ、お言葉に甘えて」





56:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 22:34:10.40 ID:h/aEj2nh0

アンネ「・・・きろ・・・・・起きろよ」

おまいら「・・・・んぐ」

アンネ「尻の穴につっこんでみるか・・・」

おまいら「・・・・う・・・いい」

アンネ「いいのかよ・・・」

おまいら「・・・んぐぐ。朝か?」

アンネ「朝飯出来てるぞ」

おまいら「ああ・・・・(なんか尻に違和感が・・・まぁいいか)」





59:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 22:47:13.15 ID:h/aEj2nh0

おまいら「いや、俺神だから食事は・・・」

アンネ「フリでもなんでもいいよ。礼儀ってもんがあるだろ」

おまいら「・・・いただきます」

アンネ「意外そうな顔をしているな」

おまいら「・・・う・・・・うまい」

アンネ「私がそんなに料理の出来ない女に見えるかい?」

おまいら「・・・・久しぶりだ」

アンネ「なに?泣いてるの?」

おまいら「なんで・・うまいんだ?」

アンネ「失礼じゃないか?ちょっと」

おまいら「ここ最近、食事してないんだ」

アンネ「は?また神だからって奴か?」

おまいら「・・・そうさ。神だから」

アンネ「・・・そうか。神なのか」





60:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 23:27:40.54 ID:h/aEj2nh0

おまいら「やっと・・・信じてくれる?」

アンネ「まぁ、話半分にきいといてやるよ」

おまいら「あれは・・・少し前の話だ」

アンネ「ほうほう」

おまいら「俺の前に神をなのる男が現れた。

その男は俺を神にして、自分は自殺した。

その時は彼の行動は可笑しなものに見えたけど、

今なら理解できる。

神になっても、仕事はつまらないし、食欲も性欲も無いし、暇だし。

ろくなもんじゃない。どんなに頑張っても人間は同じ過ちを繰り返すしさ。

そこで神を降りることにした。だけど代わりが必要だ。

適合者を探して引き継いでもらう。その適合者の一人が――」

アンネ「私って訳?」

おまいら「その通り」





61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 23:42:11.95 ID:h/aEj2nh0

アンネ「面白いかもね」

おまいら「で、いくつか注意事項があるんだけど

・神になると欲のほとんどが無くなり、興味の大半は生き物に向く。

・不老不死化する。

・引き継ぎ時は自分を抹消。

あと細かいのがいくつかあるみたいだ」

アンネ「・・・・やめた!」

おまいら「待てって!頼むよ」

アンネ「いーや」

おまいら「俺のためと思って」

アンネ「あんたのためにやめるのよ」

おまいら「・・・どういうこと?」

アンネ「だって死ぬんでしょ?あんたは」

おまいら「そうだけど。今さら思い残すことも無いし。欲も楽しみも無いんじゃ・・・」

アンネ「朝食は美味しかったでしょ?」

おまいら「・・・そうだけど。なんでだろ」

アンネ「私が作ったものだからね!」

おまいら「・・・人への興味か。」

アンネ「楽しい?」

おまいら「え?」

アンネ「私と話してるの楽しいでしょ?」

おまいら「・・・・ああ」

アンネ「私が面倒見てあげるから、もう少しここにいたら?」

おまいら「神の面倒をみるとはね・・・」

アンネ「嫌なの?じゃ、帰る?」

おまいら「お世話になります」





62:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 23:58:07.70 ID:h/aEj2nh0

おまいら「俺は森ばかり見て、一つの木をゆっくり眺めることを忘れていたのかもしれないな」

アンネ「なんか・・・キモイ」

おまいら「もう一人ぼっちじゃないんだし・・・こういう生き方もあっていいよな」

アンネ「ひたってるよ・・・誰に話してんの?」

おまいら「・・・皆さ」





63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/29(水) 00:14:52.01 ID:bkzfFxeT0

おまいら「野菜もってきたぞー。アンネー」

アンネ「・・・それ原産地どこ?」

おまいら「さっき作った」

アンネ「なんか・・・食べたくない」

おまいら「ひどくない?」

アンネ「私はおばあちゃん家で栽培された野菜しか食べないの!なるべくだけどね」

おまいら「ちゃんと食べられるのに・・・」

アンネ「神の力で作ってもしょうがないのよ。気持ちがこもって無いのよ」

おまいら「こめたんだけどなー・・・」

アンネ「どれどれ・・・クンクン。ん?これなら・・・食べれるかも」

おまいら「ホントか?」

アンネ「それなりって感じね」

おまいら「評価低いな・・・」



アンネの家計簿
野菜代0円(おばあちゃん産だから無料)

野菜代0円(味は落ちるが神産です)





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/29(水) 00:31:33.91 ID:bkzfFxeT0

おまいら「アンネーー」

アンネ「・・・何?」

おまいら「コーラって知ってる?」

アンネ「・・・甲羅?」

おまいら「いや、コーラ。ジュースの」

アンネ「あぁ、CMは見たことあるよ」

おまいら「飲んだことは?」

アンネ「・・・ないけど」

おまいら「・・・ここにあるんだけど飲む?」

アンネ「おばあちゃんが飲んじゃダメって、子供の頃言われたから」

おまいら「・・・でも?」

アンネ「飲んでは・・・みたいけど」

おまいら「神が許します!さぁ、お飲みなさい!」

アンネ「・・・・ペロペロ」

おまいら「さぁ、舐めるんじゃなくて。一気に!」

アンネ「ゴクゴク、ゴクッ・・・プハ」

おまいら「どう?」

アンネ「・・・す、すごい。こんな飲み物を知っているとは、全知全能あなどれんな・・・」



アンネの家計簿
New
コーラ代1000円(1.5Lを月5本)



アンネ「そういやなんで円換算なんだ?ルクセンブルクじゃなかったのか?」

おまいら「これぞ神のなせる技!」

アンネ「いやいや、流石に無理が――

おまいら「おだまり!」





69:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/29(水) 19:35:32.77 ID:bkzfFxeT0

アンネ「牛乳が切れた・・・」

おまいら「どうした?」

アンネ「・・・なんでもない(あいつに頼むのはしゃくだな)」

おまいら「そうか。ならいいが」

アンネ「・・・ホットケーキ」

おまいら「ん?」

アンネ「ホットケーキが食べたい」

おまいら「・・・おまえからそんなこと言ってくるのはめずらしいな」

アンネ「ホットケーキを作るには・・・卵とーー」

おまいら「ほれ。ホットケーキ」

アンネ「ん?」

おまいら「だから、ほれ。ホットケーキだよ」

アンネ「・・・過程をすっ飛ばしたな」

おまいら「え?ホットケーキが食べたいんだろ?作ったぞ」

アンネ「作ったってより、創ったって感じだな・・・」

おまいら「食べないのか?」

アンネ「食べるけどさ・・・そうじゃなくてさ」

おまいら「何が不満なんだよ。はっきり言えよー」

アンネ「ホットケーキは作るのが楽しいんだろ!材料から作れよ」

おまいら「わがままだな・・・じゃ小麦から育ててだな」

アンネ「遠いよ。果てしないよ」

おまいら「ホットケーキミックスと卵と・・・」

アンネ「そうそう・・・」

おまいら「お!すごい!これ牛乳じゃなくて水でも出来るって!」

アンネ「私ミルク派!断然ミルク派!!」

おまいら「・・・分かったよ。牛乳で作るよ」





70:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/29(水) 19:36:02.34 ID:bkzfFxeT0

数分後

おまいら「出来た!」

アンネ「どれどれ。材料は余ったか?」

おまいら「え?ちょうどしか用意してないよ」

アンネ「・・・・牛乳」

おまいら「牛乳?入ってるよ」

アンネ「牛乳が欲しい・・・切らしちゃった」

おまいら「・・・え?もしかして今までのは・・・」

アンネ「そうですぅーーー牛乳のためですぅーーごめんなさいーー」

おまいら「逆切れすんなよ・・・」

アンネ「使えないなぁーー人の心くらい分かれよーー全知全能だろぉーー」

おまいら「お前が『人の心をよむんじゃね!』って言ってたからだろ・・・」

アンネ「ちくしょーー」

おまいら「それより大量のホットケーキちゃんと食えよな」

アンネ「・・・・・忘れてた」



アンネの体重
45キロ

47キロ ハイスコア更新





125:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/03(土) 23:25:40.06 ID:noYH36Sg0

アンネ「コーラ買ってこいよーコーラ」

おまいら「ん?分かったよ。今出すから・・・」

アンネ「その力には頼んないよー。私の稼いだお金で買うんだもん」

おまいら「別に一緒だろー」

アンネ「さっさと行ってきてよー」

おまいら「俺が運んでくるのだって神の力(物理)なんだからな!」

アンネ「はいはい」

おまいら「ちくしょーー」

テクテク

ネコ「ニャフフww」

おまいら「お!猫だ!笑ってる!」

ネコ「ニャ、ニャホw」

おまいら「なんか変なネコだなぁ」

ネコ「ニャ、ニャ、ニャんのニョダ」

おまいら「ん?」

ネコ「ニャんのようだ?」

おまいら「・・・・ニャんでもないです」

テクテク

おまいら「今のなんだったんだ・・・」

おまいら「そういや・・・動物とも話せるんだった」

おまいら「あ、道草食ってる場合じゃかった。コーラコーラ」

30分後

おまいら「ただいまー」

アンネ「遅い!」

おまいら「だってさー・・・見えないの忘れてた」

アンネ「え?」

おまいら「俺普通の人には見えないから、店員気付いてくれなかった」



おまえらスキル
猫語検定8級獲得





126:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/04(日) 02:01:38.24 ID:gk+PG2ydO

猫語(笑)





142:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/05(月) 19:55:23.28 ID:nZS63yIM0

おまいら「シャーー」

ヘビ「フシーー」

ハーマイオニー「は、ハリー!今あなたヘビとしゃべってたのよ!」

ロン「ヴォルデモートもヘビ語が話せるって」

ネビル「いかせないよ!」

アンネ「うるさい!」

ネビル「いかせな――

アンネ「言わせねえよ!」

アンネ「帰った帰った!」

ハーマイオニー「あなたっていつもそう」

ロン「友達だと思ってたのに」

ガヤガヤ

アンネ「・・・・さて、説明してもらおうか」

おまいら「ボヘミアン・ラプソディー」

アンネ「あ?」

おまいら「いや、フィクッションを現実にする力・・・」

アンネ「・・・はいはい」

おまいら「いや、怒らないで」

アンネ「さぁ、怒って無いけど」

おまいら「いや、怒ってるじゃん」

アンネ「・・・うるさいな。ちょっと出かけてくる」

おまいら「待てって」

アンネ「うるさい!」

ネビル「行かせないよ!」

アンネ&おまいら「うるさい!」



グリフィンドールに5点!





143:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/05(月) 20:25:54.57 ID:nZS63yIM0

おまいら「なぁ・・・」

アンネ「・・・・」

おまいら「機嫌なおせよ」

アンネ「・・・あんまり」

おまいら「ん?」

アンネ「あんまり神の力を多用しないでよね」

おまいら「・・・なんで?」

アンネ「私が・・・みじめになる」

おまいら「なんで!?」

アンネ「私が料理を作っても、何あげても・・・結局は神の力には敵わないじゃん」

おまいら「・・・いや、上手いよ料理」

アンネ「お世辞は結構よ」

おまいら「可愛いし・・・」

アンネ「う、うるせいやい」

おまいら「俺だって・・・神になる前に、アンネに会いたかった」

アンネ「・・・」

おまいら「でも、神になったからこそ出会えたわけだし・・・」

アンネ「・・・結果オーライ!」

おまいら「オーライ!」



オーライ!





153:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/06(火) 22:13:59.40 ID:KwAQ5Syy0

おまいら「ふー、コンビニこんなに遠かったっけ?」

おまいら「アンネの奴コーラ飲み過ぎだろ・・・」

店員「あの・・・お客さん」

客「・・・」

店員「今ポケットに・・・」

店員「逃げた!万引きだ!」

おまいら「これだから人間は・・・」



ドシュ!



おまいら「・・・え?」

一瞬何かが光ったと思ったら、さっきの万引き犯はいなくなっていた。

さっきそこに人がいたはずの所には、黒く焼け焦げたような跡だけが残っていた。

まわりを見渡すと、他にもいくつかその跡が残っている。

店員「ざまーみろ。天罰だ」

おまいら「・・・天罰?」

ふと、思い出した。

これは自分が作ったシステム。

罪人を自動で消去する・・・あのシステム。

神の杖 とでも言おうか。





158:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/07(水) 21:49:41.18 ID:zvgsCmPW0

それにしたって・・・万引き程度で?

たったそれだけで・・・消し炭に?

待てよ。

今、何人居る?

この世界に・・・何人だ?





174:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/08(木) 22:24:42.57 ID:sban8lQT0

久しぶりに雲の上まで帰って来た。

ここからなら世界が見渡せる。

・・・ウソだろ。

世界中で・・・2億人。

たった2億人しかいない。

日本は・・・400万人?

たったそれだけか?

あの時作ったシステムが、

俺が作ったシステムが、

なんと恐ろしいことだ。

消去された人の中には・・・きっと。

俺の知り合いも友人もいただろう。もしかしたら家族だって。

なんで今まで気付かなかったんだ・・・

アンネはテレビを見ない派だったからなぁ・・・

新聞もとってないし。

出かけてもコンビニくらいか。

だから気付かなかったのか?

だから仕様が無い?

そんなわけあるか!

俺の、俺のせいで・・・

何億人もの命が・・・



そして、なにより悲しいのは

消去対象となる人間がそんなにまで多かったということだ。





205:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:08:06.30 ID:JGpGbIZv0

こんなにも・・・人は愚かだ。

だけど、今は・・・

今の俺なら・・・その人の大切さが・・・・

誰かを思う気持ちが、誰かに想われるってことが、

今の俺なら分かるんだ。

さぁ、システムを止めに行こう。





ドシュ





206:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:14:54.23 ID:JGpGbIZv0

・・・・・ッ

い、いたい

まさか、俺に、神自身にも適用されるとは

神の意思によって裁くシステム

それは、たとえ神であっても逆らう者は敵なのだ。

敵は消去しなくては・・・・ならない。


ドシュ


またか

俺を敵と認識するか。

だが、所詮は俺の創ったもの。俺を、神を殺すことは出来ない。

不死なる神を殺すことは出来ない。

ドシュ

ドシュ

ドシュ

ん?

狙いがバラバラだ。まるで無差別。

まさか・・・暴走したのか?





207:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:20:53.31 ID:JGpGbIZv0

力ずくで止めよう。

ゴン

ゴン

ゴン

ゴン

ガツン

バン

ドン

ドソ

・・・・・止まった。

これでまた、日常に戻れる。

コーラを買って帰ろう。





209:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:42:33.03 ID:JGpGbIZv0

おまいら「ただいまーー」







帰ったら







アンネの家がなかった。





210:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:46:40.83 ID:JGpGbIZv0

あの時、システムが放った何発かは

俺への攻撃だったのだ。

俺の仲間への攻撃。

俺の愛する者への、

俺の守るべき者への、

俺の全てへの

攻撃だった。





211:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:48:14.23 ID:JGpGbIZv0

アンネは・・・もういない。




俺の生きる唯一の理由。




アンネは、もういないんだよ。



いないんだよ。





212:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:52:06.71 ID:JGpGbIZv0

残ったのは、この糞みたいな世界と2億の人。

残りも・・・消してしまおうか。




いや、今の俺は人の尊さを知っている。

今度こそ、世界を良い方向に導くんだ・・・

アンネのためにも。

アンネがいなくたって・・・

やって・・・いけるさ。





213:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 16:55:21.05 ID:JGpGbIZv0

まずは・・・人を創ろう。

過ちを起こさない、優しい人だ。

始まりの人。

そう、名前は・・・アンネにしよう。

そして、望まずとも神になってしまった男の話は終わる。





216:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 17:09:15.15 ID:OQUhEAJrI

アンネが出てきてハッピーエンドになるかと思ったがそうきたか…

>>1乙





218:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 17:24:02.87 ID:d/l8LX6R0

おつかれさまでした





219:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 17:26:26.72 ID:iqKSzbqf0

1乙





220:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/11(日) 17:42:31.68 ID:DPWi+KUz0

乙だぜ





225:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/03/12(月) 01:00:10.91 ID:XbWOZrWw0

アンネ1「だえ~」

アンネ2「おいたんだえ~?」

アンネ3「ここどこ~」

アンネ4「なにこえ~?」

アンネ5「なんぞ~?」

アンネ6「みぎひじ~」

アンネ7「こまねち~」

アンネ8「よろしく~」

アンネ9「おまいら~」

アンネ10「おつ~」

アンネ11「おおくね~」

アンネ12「いなば~」

おまいら「やべ、創り過ぎた・・・」






【完】






  

【 関 連 記 事 】


コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


お知らせ


【お知らせ】

  • まとめ依頼募集中!
  • 自薦、他薦は問いません!
  • 教えてくれたらとっても嬉しいなって。
  • また何か不都合な点等ありましたらお知らせいただければ幸いです。





まおゆーお気に入り
   このエントリーをはてなブックマークに追加 ← 良ければ追加をお願いしますm(_ _)m

twitter.jpg    RSS.jpg
スポンサードリンク
カテゴリ
逆アクセスランキング
リンク

SS系リンク


VIP系リンク


ニュース系リンク


アンテナ系リンク


アニメ・ゲーム系リンク

その他リンク

ブログ内記事検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: