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  勇者「滅びろ!!ここは人間の国だ!!」【前編】

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜   SS 総評   ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

       

【まおゆー@管理人】
王道的で熱い!良いストーリーなSSだ!バトルシーンもイイ!感情移入しまくり。
1ヶ月という永きにわたる執筆、ホント乙でした!外伝も楽しみにしています。二度目の乙!!


1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:02:11.92 ID:mTEeUF9VO

勇者「魔王よ!これで終わりだ!!」カッ

魔王「………く…」

勇者「これが………最後の………一撃だ……」



魔王「……くはははは!」

勇者「そんな…」ガクッ

勇者(これが…魔王…人間では勝てない…のか…)

魔王「見事なり…勇者一行よ…」ビキンッ

勇者「?」

魔王「よもや我が人間に倒されるとはな…」ビキベキッ

魔王「しかし…これから現れる第二第三の魔王は手強いぞ…」ベキッ

勇者「………必ず…何とかしてやるさ…」

魔王「そうか…ならば…」

バキンッ




クハハハハハハハハ…






2:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:04:28.40 ID:rDlyKsuGO

僧侶「やりましたわね、勇者様!!」

勇者「ああ…これで…世界は救われた…」

僧侶「はい!明るい未来が待っているのですね…」

勇者「ああ…俺達…二人の未来もな…」

僧侶「どうか永遠に続きますように…」

勇者「さあ、行こう…」

僧侶「私達の…新しい未来へ…」





3:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:06:02.76 ID:mTEeUF9VO

その日の午後



僧侶「あなたー、夕飯にしますわよー」

勇者「あなたはまだ早いよ、結納もしてないのに」

僧侶「そうでしたね、うかれちゃって」

勇者「ははっ」

僧侶「ふふっ、さあさあ、今日はあったかーいシチューですよー」

魔王「いただきまーす」

勇者「待て」





4:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:07:35.23 ID:mTEeUF9VO

僧侶「はい?」

勇者「いやいやいやいや…気のせいだろう…何か前レスの下二行目で…」

僧侶「あらあら魔王ちゃんたら、口のまわりがばっちいですよー」

勇者「あ、気のせいじゃなかったんだ?」

僧侶「ほら、勇者様も冷めないうちに早く」

勇者「どうしてこうなった?」





5:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:10:09.50 ID:mTEeUF9VO

魔王「しかし…これから現れる第二第三の魔王は手強いぞ…」ベキッ

勇者「………必ず…何とかしてやるさ…」

魔王「そうか…ならば…」
魔王「………いや、やめておこう…」

勇者「何だ…言ってみろ」

魔王「いやいや、お前では無理だろう…」

勇者「何がだ!」

魔王「勇者じゃなあ…」

勇者「言え!!」

魔王「言ってもいいけど…勇者じゃなあ…」

勇者「何だよ!?何とかしてやるっつったろ!!」

魔王「じゃあ…まあ言うだけだからな」

勇者「言ってみろよ!!」

魔王「我の子を立派な魔王になんて出来ないよなー」

勇者「やってやるよ!!」

魔王「ぐふっ…」パタンッ





7:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:14:44.04 ID:mTEeUF9VO

勇者「…」

僧侶「…とまあ、これが映像魔法で一部始終を記録した事実です」

勇者「……」

僧侶「約束した直後、魔王は滅びましたが、約束は約束です」

魔王「ママー」

勇者「………」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、少し向こうのおもちゃで遊んでてね」

勇者「…………」

僧侶「いいですね勇者様?約束したんですよ」

勇者「……………」

僧侶「幸いこの子から邪悪な気配は感じられません」

勇者「………………」

僧侶「魔王の子と言えども、子供に変わりありません、立派に育てましょう」

勇者「…………………」





8:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:19:13.79 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「やっほ!魔王ちゃんいる?」

僧侶「あら?魔法使い、お久しぶりです、魔王ちゃんなら今お昼寝してますよ」

魔法使い「マジ?ウヒョーかわいー」ジュルリ

僧侶「はいはい近寄らない、で?」

魔法使い「で?って?」

僧侶「そうね…普段着ではなく、完全武装の姿で来られたから、何かあったのかな…と」

魔法使い「あったりー!何かね、また…らしいよ」

僧侶「また…ですか…」

魔法使い「さて…また勇者様の出番…だね」

僧侶「はあ…真の平和はいつになるのかしら…」





9:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:20:48.33 ID:mTEeUF9VO

勇者「またこのパーティーで…ですか?」

王「うむ、それで北に現れた魔王討伐を命ずる」

僧侶「しかし王様、我々には子が…」

王「魔王討伐の折に拾った子か、しかし魔王討伐が最優先」

勇者「…」

王「子が邪魔なら預けるなりすればよい、話は以上、下がれ」

勇者「………はっ…」





10:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:22:27.95 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「ムカつく」

僧侶「まあまあ…」

魔法使い「はああ!?あんたムカつかないの!?」

僧侶「ムカつきません、神の御名において…即死魔法をかけようかと思いましたがやめました」

魔法使い「こあい」

僧侶「それより勇者様…どうしましょう…」

勇者「連れてかないぞ」

僧侶「です…よね…」

勇者「ああ、何だかんだで半年育てたんだからな、危ない目に会わせる訳にはいかないさ」

僧侶「では…どうしたらよいでしょう…」

勇者「そんなの…分からないよ…」





11:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:24:47.81 ID:mTEeUF9VO

数日後



コンコン

僧侶「はい?どちら様…」

ガチャ

僧侶「あ…」

兵士「王からの通達です、即刻旅立ち、魔王を討伐せよとの事です」

勇者「待ってくれ、今この子の預け先を探してるところなんだ」

魔王「パパー」

兵士「伝えました」クルッ

勇者「待て!!」ガシッ

兵士「この手は?」

勇者「少しだけ…少しだけ待ってくれ」

兵士「離しなさい」

勇者「頼むから、少しでいいんだ…」

兵士「離せと言ったぞ!」

魔王「うるさいー」バツンッ





12:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:27:07.35 ID:mTEeUF9VO

兵士「」ユラアッ

ドチャッ

僧侶「魔王ちゃん!?」

勇者「何て事を…!?」

魔王「うるさいー、きらいー」

勇者「魔王っ!?」

魔王「パパー…こわい…」

魔王「こわい…きらい…」

オ…

僧侶(!?)

僧侶「防御魔法!!」カッ

魔王「こわいパパきらいー!!」

ウオッ!!





13:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:29:57.62 ID:mTEeUF9VO



パラパラ…

勇者「なん…だ…?」

僧侶「はあっ!はあっ…」

勇者「僧侶!?」

僧侶「う…う…」

勇者(たった一回の防御魔法で…力を使い果たしたのか…!?)

勇者「!?」

勇者「何だ…何でこんなに明るい…」

勇者「………!?」

勇者「何だ…これは…?」

勇者「街一つ…」

オオオオ…

勇者「消し飛んだってのか!?」





14:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:32:06.50 ID:mTEeUF9VO





勇者「僧侶、許せ、これから俺は嘘をつく」

僧侶「勇者様?」

兵士「通れ」

謁見の間

王「何があった?」

勇者「は、突如空間より異形の者が現れ、街を破壊いたしました」

王「うむ、して、その時お前は何を?」

勇者「は、こちらの僧侶により張られた魔法の結界で身を守るのが精一杯で…」

王「不甲斐ない…」

勇者「は…」





15:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 00:34:20.66 ID:mTEeUF9VO

王「まあ、その程度の損害ならば気にする事もない」

勇者(その程度…一万の民の命だぞ…)

王「お前は早急に新たなる魔王を討伐せよ、今回は特別に報酬をやる」

勇者「は…」

王「ならば早く行け」

勇者「しかし王よ…」

王「下がれ」

勇者「王よ!!」

ジャキンッ

勇者「……」

兵士「下がれ」





18:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:02:54.56 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「もう!引っ越したなら連絡してよね!」

勇者「悪い」

魔法使い「何よ、珍しく怒ってるじゃん」

勇者「ああ…」

僧侶「勇者様…」

魔法使い「何?街が崩壊したのと関係ある?」

勇者「ああ…」

魔王「ママー」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、クッキーですよ」

魔王「あむー」

勇者(確かに王や兵士の態度も問題だが…)

魔法使い「かわいー」

僧侶「はい近寄らない」

勇者(一万もの命を…こいつは消したんだ…)





19:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:04:46.46 ID:mTEeUF9VO

兵士長「はい、その報告で間違いありません」

騎士団長「ふむ…ならあの勇者は怪しいな…」

兵士長「は」

騎士団長「王よ」

王「うむ、騎士団長よ、主の好きにしろ、なあに…勇者の代わりなど…」

騎士団長「は、また募ればよいだけです」

王「ふん…たかが町民の倅…消えたところで痛くも痒くもない…」

王「まあ…税収が減ったのは痛いかな…」

騎士団長「おっしゃる通りですな」

王「ははははっ!」





20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:06:25.72 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「えっ!?街崩壊の張本人って魔王ちゃんなの!?」

僧侶「魔法使い、声が大きい」

魔法使い「ゴメン、て言うより、魔王ちゃんて冗談じゃなく…」

勇者「ああ、多分魔王の子供だ」

魔法使い「多分て…あたしはあの時死んでたから知らないけどさ…」

僧侶「魔王とのあの会話のタイミングですからね…」

勇者「ああ…」

魔法使い「そっかあ…なら何で『多分』なの?』

僧侶「邪悪な気配を感じないんです、魔王の子供なら少しくらい…」

勇者「………」





21:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:07:56.18 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「いただきー」

勇者「お前、少しは遠慮しろよ」

魔法使い「やーだね、お?これは僧侶ちゃん特製のポテトスープだね」

魔王「パパー…」

勇者「……」

僧侶「勇者様…」

勇者「ああ…ほら魔王、あーん…」

魔王「あーん、ムグムグ…パパー…こわい…?」

勇者「………怖くないよ…はい…」

魔王「あーむ…ムグムグ…」

勇者「………」





22:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:10:27.24 ID:mTEeUF9VO



……

………カチャ

「音を立てるな…」

「は…」

「歴戦の勇者とはいえ…この数での夜襲…防ぐ事は出来まい…」

勇者「………」

僧侶「………」

魔法使い「………」



バンッ!!

「討て!討て!!」

「!?」

「いないぞ!?」

「どこだ!?」

僧侶(姿を消して、正解でしたね…でも…)

魔法使い(気配出しすぎだっつーの…けどよ…)

勇者(………魔王、しー………こいつ………)

魔王(…)

騎士団長「………魔王討伐に向かったのか…?」

騎士団長「……ふっ…王に報告だ、兵士長」

兵士長「は」

騎士団長「私は王に勇者が消えた旨を報告に戻る、お前は勇者暗殺の任を引き続き全うせよ」

兵士長「はっ!」

勇者(暗殺!?)





23:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:12:55.13 ID:mTEeUF9VO

兵士長「………ふう…行ったか…」

兵士長「しかし騎士団長も無茶を言う…ドラゴンをも蹴散らす勇者をたったこれだけの兵で倒せとは…」

勇者「ホントだよな?」

兵士長「ああ…」

兵士長「…」

兵士長「な!?」

勇者「動くなよ」ジャキッ

兵士長「貴様!!」

魔法使い「消し炭になるのと…」

僧侶「体中の血液が凍りつくのと…」

勇者「話をするのと…」

勇者「どれがいいか…選ばせてやるよ…」

兵士長「くっ…」





24:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:15:06.42 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「邪魔あ!?」

兵士長「ああ、街を消したのはお前らだろ?あまりにも力を持ちすぎたお前らを、王は疎ましく思っておいでなんだよ」

僧侶「そんな…あれは私達がやったんじゃ…」

兵士長「じゃあ誰がやったと言うんだ?」

魔法使い「それは…!!」

勇者「待て、魔法使い」

魔法使い「何だよ!!」

勇者(仮に魔王がやったと説明したらどうなる…俺達は半年、魔王を拾い子として育ててきた…)

勇者(はっ…どっちにしろ言い訳にはならないな…)





25:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:16:53.20 ID:mTEeUF9VO

勇者「説明はしたはずだ、いきなり空間から異形の何かが現れて…」

兵士長「何かとは?」

勇者「だから…何か分からない何かが…」

兵士長「何か分からないとは…見たのなら説明して見せるがいい!」

「いいだろう」

勇者「何だ!?」

ミシッ

兵士長「空間が!?」

ミシッ…ミシミシッ…

ベリィッ!!





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:18:55.16 ID:mTEeUF9VO

勇者「くううっ!?」

僧侶「あうっ!?」

魔法使い「ぐっ!?」

魔王「あー」

兵士長「なっ!?何だこいつは!?」

男「諸君、まあそのままで聞きたまえ」

勇者(そのままどころか…プレッシャーで体が…)

男「君…何か分からない何か、が知りたいんだろう?教えてやろう…」

兵士長「あ…」

男「君が知る事で…」

兵士長「あああああ!!」

男「皆が私を知る事になるだろう…」

兵士長「あー!!」

グチャ





27:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:21:04.48 ID:mTEeUF9VO

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

勇者「これは…」

男「素晴らしいオブジェだろう?ただの肉の塊じゃあない、喋る肉だ」

勇者「何をした!」ジャキッ

男「ほう?動けるか…」

男「まあいい、今回は挨拶だよ、さて…この肉の塊を城へ…」シュンッ

男「これでよし…後はあのオブジェが私を知らしめてくれるだろう」

勇者「目的は何だ!!」

男「挨拶だと言っただろう?待っているよ勇者…そして我が妹よ…」

勇者「な…」

男「北の大地…そこで待っている…気長にな…」

クハハハハハハハハ…





28:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:22:41.28 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「うっ!!うええぇえっ!!」ビチャビチャッ

僧侶「魔法使い!!」

勇者「あのプレッシャー…前の魔王よりも…」

魔法使い「はーっ!!はーっ!!っいやだ…」

僧侶「魔法使い?」

魔法使い「あたしはいやだぞ!!あんな化け物相手にするなんて!!」

勇者「止めないさ…」

僧侶「勇者様!?」

勇者「誰にだって逃げ道は必要なんだよ…」

勇者「魔王を倒して…明るい未来が来ると思ってたらこれだ…」

勇者「国からも魔王からも狙われてる?ははっ…」

勇者「俺も…出来るなら逃げ出したいよ…」





29:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:24:39.00 ID:mTEeUF9VO

魔王「パパー抱っこ」

勇者「………」ナデナデ

魔王「ゴロゴロ♪」

勇者(逃げるか…)

勇者(もう…十分戦ったんだからな…)

勇者(それに…俺は…僧侶と…)

魔王「ママー」

僧侶「魔王ちゃん…」ギュ

勇者(魔王の娘…魔王の妹のこいつを…)

勇者(守らないと…)

魔法使い「っあー!よく吐いたぜ!!」

勇者「?」





30:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:31:29.67 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「よし!行こうぜ勇者!!」

勇者「どこへだよ…」

魔法使い「あの魔王のところだろうが!」

勇者「お前…さっき相手にしたくないって…」

魔法使い「相手にしないよ!!だけど行かないとは言ってないだろ!!」

僧侶「魔法使い…」

魔法使い「お前ら二人が幸せになれないって、それってどんだけ頑張っても世界は幸せになれないって事なんだと思う!!」

勇者「………」

魔法使い「どんなに怖くても、いつも行く事だけは、進む事だけはやめなかった!だから今回も…」

僧侶「………」

魔法使い「前に行くだけ行ってさ!止まったらまた進む方法を考えればいいだけだろ!!」





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:33:20.62 ID:mTEeUF9VO

勇者「………ははっ…」

魔法使い「何だよ?」

僧侶「ふふっ」

魔法使い「何だって?」

勇者「まさか、バカだバカだと思ってた奴に諭されるなんてな」

魔法使い「誰がバカだ!!これでも魔法学院卒業なんだからな!!」

勇者「悪い悪い…さーて…もうここにはいられないな、どうする?」

僧侶「どうする?って…私は勇者様と一緒にいると誓いましたから」

勇者「……魔王…お前はどうする?」

魔王「パパー、ママー、いっしょいくー」





32:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:34:56.61 ID:mTEeUF9VO

王「こ…これは…」

兵士「は、突如空間より現れた…その…」

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

王「ええい!不愉快だ!即刻捨て去れ!!」

兵士「しかし…これは…先日行方不明となった兵士長にございます…」

王「切り刻んで捨てろ!」





33:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:36:46.95 ID:mTEeUF9VO

王「ええい!騎士団長はまだ戻らぬのか!?」

兵士「は、物見の報告では、半時とかからず戻るとの知らせが」

王「魔王めが…」ギリッ

王「勇者もろとも国を挙げて始末してくれよう…」



騎士団長「王よ、ここに」

王「うむ、遅かったな、物見の報告より四半時ずれたようだが?」

騎士団長「は、先日の雨により、悪路となっていたため、少々…」

王「まあよい、分かっているな?」

騎士団長「は、勇者討伐…御意に…」

王「頼んだぞ」





34:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:38:35.12 ID:mTEeUF9VO

兵士「騎士団長殿、王はなんと?」

騎士団長「うむ、引き続き勇者討伐の任をな」

兵士「なるほど、先の壊滅事件、やはり勇者が?」

騎士団長「さあな」

兵士「しかし…魔法とは恐るべき力ですな…」

騎士団長「そうだな、使えない我々にとってはかなりの脅威だ」

兵士「ですな…しかし騎士団長殿、先ほどは何故ご自宅に寄られたので?」

騎士団長「うむ、忘れ物をな…」





35:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:40:17.42 ID:mTEeUF9VO

勇者「はああ…何でこんな事に…」

僧侶「勇者様、溜め息つかないの」

魔法使い「でもよ、こんな感じの旅も久々だな」

勇者「そうだな…」

魔法使い「それはそうと…魔王ちゃんて成長早いよな…まだ半年だろ?」

僧侶「そうですね…もう見た目は五歳くらいに見えますね…」

勇者「魔王の娘だからな、俺達とは違うんだろ…」





36:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:42:06.17 ID:mTEeUF9VO

魔王「ママーおなかー」

僧侶「はいはい、勇者様、少し休憩しましょう」

勇者「そうだな…しかし…」

魔法使い「どした?」

勇者「いきなりの子育て問題で、まだ結納も済ませてないってのに…はああ…」

僧侶「はい、溜め息つかない」

勇者「はい…」





37:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:44:05.80 ID:mTEeUF9VO

騎士団長「よく聞け!」

ザワッ

騎士団長「目指すは勇者一行が向かった北の枯れた大地!!」

騎士団長「討つべくは世界を破壊せし悪しき存在!」

ザッ

騎士団長「我らが正義の旗の元、剣を取り、悪しき存在を討ち取ろうぞ!」

ジャキッ

騎士団長「我々騎士団が…正義たることを知らしめてやるのだ!!」

ウオオオオ!!





38:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:46:33.32 ID:mTEeUF9VO

勇者「ハグッ…ムグムグ…」

僧侶「魔王ちゃん、お口のまわりばっちっちぃですよー」

魔王「ムグムグ」

勇者「さーて…これからどうすっかな…」

魔法使い「だから、北の大地に」

勇者「いや、そうじゃなくて、この先の飯とか宿とか…家が吹っ飛んだからさあ、無一文なんだよね…」

僧侶「そうですね…モンスターも全然いないですからね…」

魔法使い「そうなの?でもあたし蓄え全部持ってきたから大丈夫じゃね?」

勇者「魔法使い様!」

僧侶「魔法使い様!」

魔王「まほつかいさま!」

魔法使い「こいつら…」





39:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:48:35.49 ID:mTEeUF9VO

「どうでした?」

男「いやあ、さすが俺の妹だけあって、なかなかの力を持ってたよ」

「そうですか…」

男「ふむ…しかしこれからだ…人間と共に過ごし、人間の邪悪さ、醜態、卑怯さなどを学べば、立派な魔王になろうぞ…」

「まさか…勇者一行にもそんなキャラで…?」

男「うん、その方が何かすごそうじゃん?」

「はああ…まったく…この大事な時に…」

男「まあまあ、さて…どのくらいでここに来れるか賭けない?」

「賭けません」





40:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:51:01.86 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「ありゃ、街道が分かれてら…」

僧侶「勇者様、北の大地はどっちですかね?」

勇者「まいったな…こっちは詳しくないからな…」

魔法使い「お?あそこに杖ついた婆さんがいるぜ、道知ってるかもよ」

勇者「すみません、少し道…を…」

村娘「…」

魔法使い「ありゃ?婆さんじゃなかった」

村娘「………」





41:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:53:37.98 ID:mTEeUF9VO

勇者「あ、すみません、こいつバカなもんで」

魔法使い「誰がだ!」

勇者「お前が、それより、北の大地への道を知らないですかね?」

村娘「…」トン…トトン…

魔法使い「?」

勇者「いや、ですから、北の大地の…」

村娘「…」トン…トトン…

魔法使い「てめえ!バカにしてんのか!?」

村娘「…」トン…トトン…

僧侶「待って!あなた…もしかして声と目が…?」

村娘「…」トン…トン…





42:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 09:58:17.41 ID:mTEeUF9VO

村娘「…」トン…トントン

僧侶「え?」

村娘「…」トン…トントン

僧侶「ついて…来い…?」

村娘「…」トン…トン…

勇者「『そうだ』って事かな?」

僧侶「ええ…」

魔法使い「よっしゃ!宿があれば地方の料理にありつけるぜ!」

魔王「ごはんー」

勇者「よし…行くか」

魔王「のろいー」

僧侶「魔王ちゃん、目が見えないんだから遅いのは仕方ないの、めっ」





47:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:05:16.51 ID:mTEeUF9VO

村人「よう村娘ちゃん、誰だい?その人達は?」

娘「…」トトン…トン…トトン…

村人「そうかそうか、あ、母ちゃんが探してたぜ?」

村娘「…」トン…トン…


勇者「へえ…」

僧侶「簡単な会話は成り立ってるみたいですね」

魔法使い「宿は…と」

勇者「魔法使い、まずはこの子から北の大地の場所を聞かないと」

魔法使い「はぁーい…」





48:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:26:29.13 ID:mTEeUF9VO

村長「おお村娘や、散歩は楽しかったかの?」

村娘「…」トン…トン…

村長「そうかそうか」

村娘母「そちらの方は?」

勇者「あ、どうも、いや、ただの旅人なんですが、少々北の大地の場所を聞きたくて…」

村娘母「北の…」

村長「枯れた大地…」





49:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:28:19.53 ID:mTEeUF9VO

村長「そうか…うん…まあ教えても構わんが…」

魔法使い「何だよ?」

村長「確実に死ぬぞ」

勇者「ストレートですね、まあ、物騒なところなのは間違いないだろうけど…」

村長「北の枯れた大地…木も草も水もなく、およそ生き物が生きては行けない大地………じゃった」

勇者「じゃった?」

村長「今では川や湖が出来、草原や森が復活し、花や果物、澄んだ川には魚が溢れる大地となっておる」





50:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:30:19.43 ID:mTEeUF9VO

魔法使い「楽園じゃん…」
勇者「死ぬどころか農園でも拓けそうだな…」

僧侶「新しい我が家でも建てますか…?」

村長「それからじゃ、亜人間や、魔王の統率下になかった怪物が続々と集まって来たのは…」

勇者「それで…」

村長「森や川の近くには知恵のある亜人間が集落を作り、見晴らしのいい草原にはドラゴンをも一飲みに出来るような野獣が溢れておるんじゃ」

僧侶「森も草原も安全なルートはないと…」

勇者「まあ、森だろうが草原だろうが、北の大地のどこにあるか分からない場所が目的だからな」

魔法使い「北の大地に差し掛かった瞬間に目的地あるかもしれないし」





51:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:33:29.03 ID:mTEeUF9VO

村長「そう言えば…あなたがたが北の大地に行く目的とは…?」

魔法使い「魔王退治」

村長「何と!?魔王は半年も前に滅びたと聞き及んでおりますが…」

僧侶者「もう…口の軽い…まあ仕方ありませんね…」
勇者「先代魔王が、死の間際に子供を残して行ったんですよ」

村長「おお…それじゃったのか…村娘の呪いが解けない理由は…」

勇者「呪い?」

村娘母「村娘を魔王に差し出せと言われ…一度断ったら…声と目を…」

魔王「のろいー」





52:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:35:13.70 ID:mTEeUF9VO

勇者「あの魔王が人間の女の子を?イメージ湧かないなあ」

村長「あの魔王?」

勇者「はい、あの魔王」

村長「え…と…あなたがたは一体…?」

魔法使い「知らねーのかよ、半年前に魔王を倒した勇者一行だっての」

勇者「あ…バカ…」

村長「おお…おお…何という事じゃ…」

勇者「いやあの…」

村長「勇者様、どうかあの若き魔王を退治しては下さらぬか?」

勇者「若き魔王?」





53:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:38:57.89 ID:mTEeUF9VO

村長「若き魔王ですが?」

魔法使い「あ、あいつじゃねえか?」

僧侶「ちょ…魔法使い…」

魔法使い「ほら、魔王ちゃんの兄貴」

村長「この子の…お兄さん…?」

勇者「バカだバカだと思ってたら、ホントにバカだったよ…」

村長「なぜ…魔王の妹をあなたがたが…」

勇者「いやあ…話せば長くなるけど…」

―――――――





54:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:41:53.94 ID:mTEeUF9VO

村長「出て行っては下さらぬか…」

勇者「まあ…そうなりますよね」

魔王「…」

村長「幸いここにはあなたがたと私どもしかおりませぬ、他の者に知られる前に…どうか…」

魔王「のろいー」ギュ

村娘母「ちょっと!村娘に触らないで!」

魔王「」ビクッ

魔王「こわいー」

僧侶「魔王ちゃん」





55:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:44:30.11 ID:mTEeUF9VO

勇者「買い物くらいはしてもいいですかね?北の大地に備えたいんで」

村長「まあ…それくらいはよいでしょう…」

村娘「…」

村娘母「村娘?」

村娘「…」トン…トントン…

勇者「?」

僧侶「ついて来いって」

村娘「…」トン…トン…

村娘母「ちょっと」

村長「まあ、よい…」

村長「自分に呪いをかけた者の妹がいるにも関わらんのに…」

村長「村娘には、何か感じるものがあるんじゃろ…」





56:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:46:51.73 ID:mTEeUF9VO

勇者「よし、買い物はこんなとこでいいだろ」

僧侶「少し高いけど、いい薬草もありましたね」

魔法使い「しっかし腹立つよな、前の魔王を倒した勇者一行だぞ?あたし達は」

勇者「おい、魔法使い」

魔法使い「ああ、村娘がいるんだな、でもよー」

魔王「のろいー」ギュ

村娘「…」

魔王「えへへ、ありがとー」

村娘「…?」





57:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 12:48:24.92 ID:mTEeUF9VO

勇者「さて、行くか」

僧侶「じゃあね、村娘ちゃん」

魔法使い「じゃな」

魔王「ばいばいー」ケプ

村娘「…」ヒラヒラ



―――――



村娘母「おかえり、何もされなかったかい?」

村娘「…」

村娘母「どうしたんだい?何かされたのかい!?」

村娘母「村娘…?村娘…?どこを見てるんだい…」

村娘「………お母さん…あたし…」

村娘母「!?」



――――――





62:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 20:53:55.89 ID:mTEeUF9VO

勇者「さーて、今日はここらで野宿だな」

魔法使い「うわー野宿懐かしーな」

僧侶「前魔王の旅の時は、よく野宿しましたね」

勇者「そうだな、よっ」

僧侶「はい、魔王ちゃん」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「今日はパンか、でも明日から…」

勇者「保存食の干し肉と干し芋だからな」

魔法使い「はいはい、慣れてますよ」





63:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 20:58:49.43 ID:mTEeUF9VO

リ…リ…



ムクリ

魔王「……おしっこ…」

魔王「……ぅむ…?」

――――

魔王「ママー」

僧侶「んー…魔王ちゃん…寝てなさい…」

魔王「ママー、あかるくてきれいー」

僧侶「嫌だわ魔王ちゃん、そんな言葉どこで…」

魔王「さっきのむらー」

僧侶「さっきの村?さっきの村がどうし………!?





64:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 21:00:45.60 ID:mTEeUF9VO

騎士団長「ふむ…なかなかの騒ぎだな」

村人「奇跡だ!」

村人「勇者様が呪いを解いて下さった!!」

村娘母「ああ…あたしは勇者様になんて事を…」

村長「気に病むでない、あの勇者様はきっとおぬしを恨んでなどおらんよ」

村娘「お母さん…あたし…あたしは…」

村娘母「おお…村娘…」ヒシ

騎士団長「浮かれているところを悪いが、いったい何の騒ぎだ?」

村長「おお、これはこれは、王国騎士団の方々ではありませぬか、実は…」





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/16(木) 21:02:45.13 ID:mTEeUF9VO

騎士団長「北の魔王の呪いを…?」

村長「さすが、半年前に魔王を倒しただけの事はありますな」

兵士長「騎士団長殿…」

騎士団長「うむ…魔王の呪いを解く程の力を…」

兵士長「このままでは…」

騎士団長「うむ…必ずや脅威になるだろう…」

騎士団長「村長、ここが北の大地への最後の村か?」

村長「はい、そうですが…」

騎士団長「ならば即刻、村人を広場へ集めてくれ」

村長「は…はあ…」





81:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:26:02.97 ID:T/drsdhiO

保守ありがとう



広場



ザワザワ

騎士団長「あー、諸君、宴の最中だが聞いてくれ」

シ…ン…

騎士団長「ただ今、この時刻をもって、この村の全ての備蓄、水、食糧はもちろんの事、家屋や衣類に至るまで、我が王国騎士団が一時的に接収する」

村人「何だって!?」

村長「騎士団長殿…なぜいきなり…」

騎士団長「北に向かった反逆者を討つ、それだけだ」

村長「勇者様が!?それは何かの間ちが」ドスッ

兵士長「意見する者、歯向かう者は…」

村長「」ドサッ

騎士団長「対話する事なく、こうなるぞ」





82:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:27:31.78 ID:T/drsdhiO

僧侶「勇者様!!起きて勇者様!!」

勇者「んー…う?」

僧侶「勇者様!!はーやーくー起きてー!!」

勇者「起きた起きた…んで…何?」

僧侶「あれ!!」

勇者「…………!?」

勇者「さっきの村!?」

僧侶「そうです!!何かあったみたい!!」

勇者「ちっ…!!」





83:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:28:47.76 ID:T/drsdhiO

僧侶「魔法使い!!起きてってば!!」

魔法使い「…」ンガー

僧侶「魔法使い!!」

魔法使い「…」スピー

僧侶「とうっ!!」ガンッ

魔法使い「はうっ!?」

僧侶「起きた!?」

魔法使い「え?何?今頭に岩が落ちてきたみたいなんだけど…」

僧侶「夢よ!!」

勇者(女が女の顔面にキックするの初めて見た…)





84:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:30:19.57 ID:T/drsdhiO

勇者「急いで戻るぞ!!」

魔法使い「何で?」

僧侶「何でって…あの炎は尋常じゃありません!!村全体が燃えてるとしか…」

魔法使い「ほっとけよ、あたしらを追い出した村なんだぜ?」

魔王「…」

勇者「そんなわけに行くかよ…」

僧侶「勇者様…」

勇者「目の前に助けを求めてる人がいるかも知れないってのに、それから目を反らしたら…」

魔法使い「ちっ…」

勇者「自分が進むべき道を見る事も出来なくなる…」

魔法使い「分かったよ…」

勇者「何か見付けて、横道にわざと入って遠回りしても、また元の道に戻ってくればいいさ」

魔法使い「分かったって!行くぞ!時間短縮!!」

『移動魔法!!』





85:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:32:43.53 ID:T/drsdhiO

ガクンッ!!

魔法使い「何だっ!?」

僧侶「キャー!?」

ドサドサッ

勇者「いてて…どうしたんだ、いったい?」

魔法使い「わかんねえ、急に引っ張られた感じが…」

タッ

僧侶「魔王ちゃん?」

魔王「のろいー」ギュ

魔王「むー…もうない…」

勇者「村娘!?」

僧侶「しっかり!!」





86:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:34:48.79 ID:T/drsdhiO

村娘「………う…」

勇者「!?」

村娘「逃げ…て…」

魔法使い「喋った!?」

勇者「それより…たいした事はないが、かなりの数の傷がある…僧侶」

僧侶「わかってる」

『回復魔法!』

村娘「う…あ…」

僧侶「これで傷は塞がったけど…」

勇者「出血が多かったようだな…意識がまだ…」

魔王「…」





87:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:37:03.14 ID:T/drsdhiO

オオォオオオオォオオォォ…

魔王「…」

勇者「僧侶、村娘を頼む!魔法使い!俺と一緒に村に向かうぞ!!」

魔法使い「分かった!!」

『無駄だよ』

僧侶「魔王…ちゃん…?」

『やったのは人間』

『同族殺し』

『嫌悪から始まり』

『終わりを迎えず』

『殺戮を始める』

僧侶「魔王ちゃん!!」

『放任しろ』

魔法使い「…!!」

『放棄しろ』

勇者「………」

『崩壊しろ!!』

勇者「魔王!!」パシッ





89:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:38:43.08 ID:T/drsdhiO

魔王「……パ…パ…」

勇者「はあっ…はあ…」

魔王「パパ…こわい…?」

勇者「ああ!怖いさ!」

魔王「」ビクッ

魔王「パパ…ヒック…こわいの…きらい…ウック…」

勇者「嫌いで結構!!だけどな!!お前は魔王だとしても!!」

魔王「………ウック…」

勇者「俺と僧侶が育ててきたんだ!少なくとも!滅べだ死ねだなんて言うように育てた覚えはない!!」

ギュウッ

魔王「……パ…パ…いたい…よ…」





90:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/17(金) 20:41:44.46 ID:T/drsdhiO

村娘「う…」

僧侶「勇者様!!村娘さんが!!」

勇者「何!?村娘!しっかりしろ!大丈夫か!?」

村娘「勇者…様…?」

勇者「ああ…ゆっくりでいい、何があったのか、話してくれないか…」

村娘「はい…勇者様達とお別れした後…村に王国騎士団が現れ…」





101:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 20:30:57.82 ID:/pMogs3+O

村娘「私が北の魔王にかけられた呪い…それは声と目ではなく、声と文字だったんです…」

僧侶「文字?」

村娘「北の魔王の求愛に答えなかった私に、北の魔王は自分以外の誰にも愛を伝えられぬよう、愛してると言えぬように、愛してるとしたためられぬように、声と文字を封じました…」

勇者「じゃあ、何で目を閉じて…?」

村娘「何も見えなくするためです…」

魔法使い「はあ?」

村娘「語弊がありましたね…目にも確かに呪いはかかっていました…」

村娘「目を開けている時は必ず…視界のどこかに北の魔王の姿が入る呪いを…」

村娘「それからです…私が自ら瞼を閉じ、光を断ったのは…」





102:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 20:33:35.49 ID:/pMogs3+O

魔法使い「怖ぁ…」

僧侶「悪趣味…」

勇者「きついな…」

魔王「テラ変態」

村娘「それはともかく勇者様…村は…もう…」

勇者「しかし…今から行けば例え何人かでも…」

村娘「お母さんが…勇者様達を逃がせるためにと…」

村娘「最期に…言って…あたしを………っ…」

勇者「………」

僧侶「勇者様、それでも村に行って…」

勇者「行くぞ…」

僧侶「勇者様…はい!」

勇者「目指すは北の大地…北の魔王だ…」

僧侶「勇者様!?」





103:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 20:35:22.85 ID:/pMogs3+O

勇者「村娘…俺達が全力で守る…北の大地に行って、全てを断ち切る覚悟はあるか?」

村娘「…」コクッ

勇者「よし…」

僧侶「勇者様!!なら村の人達は!?」

魔法使い「お前が目を反らすなって言ったのによ…」

僧侶「見損ないました…」

魔王「パパー」

僧侶「魔王ちゃん、こっちに来なさい」

魔王「パパー?おなかいたいー?なかないでー」

僧侶・魔法使い「!?」





104:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 20:36:49.73 ID:/pMogs3+O

僧侶「勇者様…」

魔法使い「なんつーか…悪かったよ…」

勇者「泣いてない…泣いてる暇なんてない…」

ザッ

勇者「横道に反れる暇がないなら…」

勇者「前に向かって歩くだけじゃなく…」

勇者「走ってでも…」

勇者「泥にまみれて薄汚れても…」

勇者「例え誰に何と言われようとも…」

スゥ…

『ガンガン行こうぜ!!』





105:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 20:38:56.86 ID:/pMogs3+O

「入ったわね…」

男「だね、順調に人間の汚さを学んでるねぇ…」

「残念ですけど…そうみたいね…」

男「へへっ…さて…ちょっかい出してくるかな…」

「おやめなさい、正確な判断が出来なくなって不公平よ…」

男「ほーい、さて…いつ着くか…賭け」

「ません…」





106:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:15:51.57 ID:/pMogs3+O

ヒュウウゥ-

勇者「へえ…のどかだな」


僧侶「これが北の大地…」

魔法使い「風が気持ちいいな、んで?ドラゴンをも一飲みにする奴は?」

勇者「やめろ、そう言うのフラグになるから…」

僧侶「森…」

勇者「あっちに知能を持った亜人間が…」

魔法使い「元々知能はあるけど…集落なんてホントにあるのか?」

勇者「わからん、もしそこまで進化してるとしたら、かなり厄介だな」





107:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:17:41.59 ID:/pMogs3+O

勇者「む?」

僧侶「あら、山脈が…」

魔法使い「たいした高さじゃないみたいだな」

勇者「ああ、ただどれだけ奥まであるのか…僧侶、北はあっちか?」

僧侶「えっと…影の長さと…太陽がこっちで…そうですね、あっちが北です」

勇者「まいったな…山脈の間にある森を抜けた方がいいかもな…」

魔法使い「魚の塩焼き!」

魔王「くだものー」

勇者「……分かったよ…」





108:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:19:35.09 ID:/pMogs3+O





僧侶「そんなに薄暗いわけじゃありませんね」

勇者「そうだな、森林浴にはもってこいだ」

魔法使い「早く川探そうぜ?魚ー!!」

魔王「さかなー!!」

勇者「たった一日干し肉で過ごしただけなのに…」

魔法使い「成長期!!」

勇者「いや、お前もう二十ごっ!!」ガンッ

魔法使い「それ以上言ったら…燃やすよ?」

僧侶「殴りはするのね…」





109:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:21:14.08 ID:/pMogs3+O

パチ…パチ…

魔法使い「魚ー」

魔王「さかなー」

勇者「入れ食いだったな」
僧侶「四半時かからず20匹ですからね、ここは本当に自然豊かな土地です」

勇者「そうだな、これで村長の言うような奴らがいなければ最高だな」

僧侶「そうですね、さ、勇者様、私達も自然の恵みをいただきましょう」

勇者「そうだな、たき火の周りに刺した魚があればそうしたいんだが…」

僧侶「あれえ!?」





110:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:22:52.03 ID:/pMogs3+O

僧侶「ちょっと魔法使い!あなた何匹食べたの!?」

魔法使い「一匹…」

僧侶「じゃあ魔王ちゃんは!?」

魔王「いっぴきー」

僧侶「………あの……村娘さん………は……?」

村娘「…………18匹……」

勇者「来たよ…こう言う後付け設定…」

僧侶「作者が心配だわ…」





112:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/18(土) 22:30:23.63 ID:FbMRJvDn0

18ヒキはワロタww





119:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 21:42:40.61 ID:vAPkdVDvO

魔法使い「あたしだってさあ…あたしだってさあ…もっと食べたいよ…」

魔王「もっとー」

魔法使い「それがだよ?あたしが一口魚をかじると、村娘は一飲みだよ?」

勇者「…」

魔法使い「ドラゴンをも一飲みにする奴と同じ感じなんですよ?」

僧侶「…」

魔法使い「あれ?これ、川ごと吸った方が早くね?って感じですよ?」オヨヨ…

村娘「オヨヨて…古いですね…」

魔法使い「うっさい!!」





120:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 21:44:27.66 ID:vAPkdVDvO

勇者「まあ、また釣ればいいだけだろ」

魔法使い「焼いてる時間がもどかしい」

僧侶「けど、また釣らないとあたし達が…」

勇者「そうだな…まだ一匹も食べてないからな…」

僧侶「お腹空きました…」

勇者「だな…よし、ここは入れ食い状態だから、各自釣竿を作って、自分の分を釣るようにしよう」

―――――

勇者「よし釣竿完成、さーて、釣る…ぞ…」

僧侶「あれ…村娘さん…釣竿…は…?」

村娘「吸ってきます」

勇者「おいマジ止めろ」





121:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 21:45:55.56 ID:vAPkdVDvO

パチ…パチ…

勇者「ん、うまい」

僧侶「塩は最高の調味料ですね、勇者様」

勇者「そうだな、どの料理にも欠かせない味だな」

魔法使い「ふー、満足したぜ」

魔王「おなかいっぱいー」

勇者「あー食った…よ…っと…」

魔法使い「じゃあそろそろだな…」

勇者「ああ」

僧侶「待っててもらって、悪い事をしましたが…」

勇者「さっきから俺達を見張ってる奴らに…挨拶しないとな…」





122:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 21:57:34.69 ID:vAPkdVDvO

ジャキッ

勇者「さて…そこにいるのは分かってるぜ…」

ザワワッ…

勇者「来ないのか…ならこっちから行くぞ…」

魔法使い「よーし…」

『爆…裂…魔…』

?「待て…」

勇者「!?」

?「ここは天が与えてくれた自然豊かな土地…」

勇者「……」

?「傷を付けるわけにはいかない…」

ザッ

?「お初にお目にかかる…わたしは亜人間の村の長、戦うつもりはない…」





123:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:00:35.15 ID:vAPkdVDvO

勇者「え…と…亜人間て…どこまで…」

亜人間長「む、主だっては我々エルフ、そしてホビット、ドワーフだが」

勇者「はあ…」

亜人間長→以下エルフ「果てはコボルトからオーガまでを修めている」

勇者「…」

僧侶「まさかまさか…の…キャンター…じゃなくて…エルフ…ですか…」

魔法使い「こりゃ…厄介な事になるな…」





124:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:02:30.30 ID:vAPkdVDvO

エルフ「我々エルフは、本来貴公ら人間とは何一つ相容れない存在」

勇者「はあ…」

エルフ「その人間が、荒野からここまで復活したこの土地に足を踏み入れる事、これまかり通らん」

勇者「はあ…」

エルフ「即刻立ち去り、人間に二度とこの地に足を踏み入れないよう、進言してはくれまいか?」

勇者「はあ…」

エルフ「分かったか?」

勇者「はあ…」

エルフ「かめはめ?」

勇者「波ぁっ!!」





125:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:04:58.86 ID:vAPkdVDvO

エルフ「なんだ…ちゃんと聞いているのか」

勇者「まあね、でもまいったな…俺達もう帰る所がないんだよな…」

エルフ「帰る所が?」

勇者「ああ、俺達は国からも魔王からも命を狙われてる身、帰る所なんて…」

エルフ「そうか…境遇としては、我々と変わらんと言う事か…」

勇者「あんたらも?」

エルフ「ああ…我々も人間と姿が違い、魔族とも姿は違うと言うだけで虐げられて来た存在だからな…」





126:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:10:31.49 ID:vAPkdVDvO

勇者「そうなのか?そんなに変わってる感じはしないんだがな…そのスラッとしたスタイルとか…」

エルフ「なっ!?」

僧侶「そうですよ、スリムなのに出てるとこは出てるそのボデー!!」

エルフ「通販の社長!?」

魔法使い「長く綺麗な銀髪も羨ましいし」

エルフ「あうあう…」

村娘「碧い目も綺麗…」

エルフ「見ないでー…」

魔王「ムグムグ」

エルフ「あ!?なんか食べてる!?」





127:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:14:37.67 ID:vAPkdVDvO

勇者「ま、とにかくだ、あんたらのその話は、俺達が伝える事は出来ないな…」

エルフ「む…」

勇者「最悪、俺達もここにやっかいになるかも知れないし、あ、その時はどっか隅っこの一画を貸してくれよな?」

エルフ「むぅ…」

勇者「まあ、相手はあのプレッシャーを持つ魔王、生きて帰ってこれるかも疑問だがな」

エルフ「あの魔王?」





130:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:32:55.45 ID:vAPkdVDvO

勇者「知らないのか?この北の大地にいるはずの魔王だよ」

僧侶「もの凄い力を持っているはずです…」

エルフ「魔王…力を持っている…?」

勇者「居場所とか、何か知らないかな?」

エルフ「むぅ…まさか…あの方か…?」

魔法使い「あの方?」

村娘「こんな感じの人なんですが」サッ…ザッ…

魔法使い「すげえ…」

僧侶「土に描いただけで写真のようなリアル感…」

勇者「もうこいつに関しては後付け設定何でもありって感じだな…」





131:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:35:07.20 ID:vAPkdVDvO

エルフ「む…違うな、わたしの知っている方ではないようだ…」

勇者「そうか、ならもう行っていいか?別に俺達はあんたらと戦いに来たわけじゃないからな」

エルフ「む…むぅ…」

僧侶「貴女方も、私達に危害を加えるつもりはないんでしょう?」

魔法使い「だよな、そのつもりなら飯の時に矢でも放てば楽だもんな」

エルフ「むむむ…」

勇者「じゃあな、もしかしたら、ご近所さんになるかも知れないな」

エルフ(ご近所さん…)





132:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:37:22.89 ID:vAPkdVDvO

ホビット「姐御ー!!大変ですぜー!!」

エルフ「どうした?」

ホビット「やっぱダメだあいつら!!オーガの連中がゴブリンやコボルトを従えて反乱を始めやした!!」

エルフ「むぅ…またか…」

ホビット「姐御、今回は違いやすぜ!!今回はただのわがままじゃねえ!!奴ら、武器を持って仲間と交戦中でやんす!!」

エルフ「何だと!?」

ホビット「今回は完全な反乱…でやんす!!」

エルフ「むぅ…よし…戻るぞ!!」





133:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:39:14.12 ID:vAPkdVDvO

勇者「あらら…行っちゃったな」

僧侶「そうですね」

魔法使い「さて、あたしらも行きますか」

勇者「そうだな」ザッ

村娘「あれ?みなさん?北はあっちですよ?」

勇者「北はあっちかもな、けど俺達が行くのは」

僧侶「困った方々がいるところ…全てです…」

魔法使い「ま、実際めんどくせーけどな」

勇者「なんだろうな…損な役回りだよな…」





134:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:42:06.82 ID:vAPkdVDvO

オーガ「グゥ…アッ!!」

ドワーフ「ぬんっ!」ガキッ

ゴブリン「オセッ!!オシコロセッ!!」

ドワーフ「ぬ…うううぅうぅうううっ!!」ブンッ

オーガ「!?」ズンッ

ドワーフ「ふうっ…次はどいつだ!!」

ゴブリン「コイツ…!」

ドワーフ「姐御が戻るまで、各々死守しろ!!」

みんな『おうっ!!』





135:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:44:32.42 ID:vAPkdVDvO

ザザザザッ

エルフ「くそ…人間の問題で手一杯なのに…」ザッ

エルフ「!?」

ドワーフ「あね…ご…」

オーガ「ふう…」

エルフ「こん…な…」

オーガ「やっと戻ったか…さて…話し合いは必要なのかな?」

エルフ「むぅ…」

オーガ「俺達は…自由があれば、それでいいがな…」

エルフ「………む…」





136:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:46:27.52 ID:vAPkdVDvO

ゴブリン「サテ…ドウスル…ドウスル…!?」

オーガ「どうする!?」

エルフ「わたしは…何をすればいい…?」

オーガ「我々に自由を…叶わぬなら貴様らに死を!」

エルフ「…!?」

ズンッ!!

魔法使い「蹂躙され」

僧侶「反撃され」

シャンッ…

オーガ「!?」

スタッ…

勇者「絶望的な気持ちを受けるより、未来を見据える力を見付けるのと、どれがいいかな?」





137:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:48:02.70 ID:vAPkdVDvO

オーガ「何だ…貴様…?」

勇者「そいつのお隣りさん…かな?」

エルフ「む…」

オーガ「邪魔をするか…」

勇者「つもりはないよ、ただ、仲良く出来ないってのなら…」

ジャキッ

勇者「正義の方に着く、それだけだ」

オーガ「正義…面白い…」





138:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:49:35.51 ID:vAPkdVDvO

エルフ「形勢はこちらが有利か…よし…反撃だ!!」

ドワーフ「おおおおっ!」

ブンッ

オーガ「!?」

ガキンッ!!

エルフ「!?」

勇者「うお…さすがバトルアックス、叩き落とすのもやっとだぜ」

エルフ「なぜだ!!なぜ邪魔をする!?」

勇者「なぜだ?こっちこそなぜだ?」

エルフ「む?」

勇者「なぜこいつらは傷だらけで鎖に繋がれているんだ?」





139:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:52:54.34 ID:vAPkdVDvO

エルフ「なぜだと?仕方ないだろう、反乱を起こされてはかなわんからな」

オーガ「反乱なんて起こしたくなかったさ…ただ…」

勇者「ただ?」

オーガ「平等に…自由を与えてくれれば…」

エルフ「む…貴様らは知能も足りず、姿もまがまがしい、ただ力や体力はある、それを我々が有効に使ってやっているのだぞ?」

オーガ「でもよ…体力のないコボルトなんかは何人も死んで…」

エルフ「む?必要ならまた集めてやるぞ?」





140:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:54:36.54 ID:vAPkdVDvO

勇者「あー、ホント、あんたが言った通り、人間とあんたらとは気が合わないみたいだな」

エルフ「む?」

魔法使い「ホント、美人て嫌な奴ばっか」

僧侶「魔法使い、ひがみも入ってます?」

魔法使い「…!!んなわけねーよ!!」

エルフ「むぅ…なるほど…敵になるか…」

勇者「まあ…少なくとも俺達はオーガにつく」

エルフ「いいだろう…」





141:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/19(日) 22:56:45.26 ID:vAPkdVDvO

エルフ「我々エルフは…多少ながら魔力を持つ…」

勇者「へえ」

エルフ「我々が本気を出せば、貴様らなど軽くあしらえるぞ」

勇者「ほう、はい、魔法使いからね、んー、あそこに向かって」

『爆裂魔法!!』

ドズンッ

魔法使い「はい僧侶」

『烈風魔法!!』

ザンッ

僧侶「はい勇者様」

『超・雷撃魔法!!』

ガゴゴゴゴッ!!

魔法使い「まだ…」

僧侶「これを見ても…」

勇者「やり合う?」

エルフ「…」フルフル

勇者「分かるか?これが力で従える…って事だ」





145:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/20(月) 00:04:33.52 ID:yylwNQvq0

考えてみりゃこいつら、魔王倒せるレベルのパーティなんだよなwww





150:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:43:23.94 ID:0KqhOXImO

オーガ「もう仲間が死んで行くのが耐えられないんだよ…」

ゴブリン「週に一度の休みもなく働かされ…」

オーガ「働く…働くさ…けど、俺達もエルフ達と同じ自由が欲しいんだ…」

コボルト「夜くらいはゆっくり休みたいよ…」

ゴブリン「綺麗な水を飲んでみたいよ…」

オーガ「たまには腐ってない飯を食べたいんだよ…」





151:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:44:35.09 ID:0KqhOXImO

僧侶「ひどい…」

魔法使い「想像の斜め上の左の斜め下の右だな…」

勇者「戻ったな」

エルフ「むぅ…何が悪いのだ?使える者を使える位置に置いただけだ」

ドワーフ「有効だろ?使えない奴は使える位置に置く、それでも使えないなら淘汰される」

勇者「魔王だな」

僧侶「どこにでも…いるのですね…」

魔法使い「まあ…あたしらも淘汰されたけどな」





152:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:47:57.94 ID:0KqhOXImO

勇者「ともかくだ…エルフ、もうこいつらは自由にしてやれ」

エルフ「む…簡単に言うが、統率されていないあいつらは厄介だぞ」

勇者「統率すればいいさ、だけど、さっきの意見も聞き入れてやればいい」

エルフ「むぅ…」

勇者「簡単な事だって、秩序を作った上で自由にしてやればいい」

勇者「お前らも、普通に暮らせれば…」

オーガ「ああ…反乱を起こす理由はない…」





153:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:49:24.39 ID:0KqhOXImO

勇者「じゃあ行くぜ?もう辛く当たるなよ?」

エルフ「む…」

オーガ「すまない…そしてありがとう…」

勇者「はあ…ホントこういうの困るよな…」

僧侶「お礼を言われる事はしてませんのにね」

魔法使い「いいんじゃねーの?」

魔王「ふわふわおかしー」

オーガ「大地の雲のお菓子だ、うまいぞ」

魔王「ふわふわー」





154:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:50:56.56 ID:0KqhOXImO

エルフ「この森の北西…そこにあの方はいる」

勇者「まだ北に行かないといけないのか…」

僧侶「でも…あの方とはいったい…?」

エルフ「神だ」

勇者「神?まさか…あの女神か…?」

エルフ「大地を変える力を持つ神」

オーガ「我等モンスターを従えた神…」

勇者「何にせよ…行ってみるか…」

僧侶「後戻りは出来ませんもんね」

魔法使い「はあ…」





155:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 12:52:48.29 ID:0KqhOXImO

エルフ「すまなかったな…私もやり方がいまいち分からなかったのだ…」

オーガ「いや、分かってくれればいいさ…」

僧侶「これで一安心…ですかね」

勇者「そうだな」

魔法使い「よしっ、ならさっさと行こうぜ」

エルフ「まずは境遇を改善しよう!腐った食べ物がダメなら、傷みかけた食べ物ならよいのだろう!!」

オーガ「あれ?これ直んなくね?」

勇者「もういいよ」





157:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 18:54:01.31 ID:0KqhOXImO

エルフ「冗談だ、きっちり改善はするさ」

勇者「頼むぜ…」

エルフ「まずはお前達の居住区の改善だ、我々が設計をし、ドワーフが木を切り、オーガ達が運び、ホビット達がそれを元に材料を作り、ゴブリン達が…」

勇者「……」

僧侶「今度は本当に大丈夫みたいですね」

魔法使い「まあエルフは長生きだからな、知識は豊富なんだろうよ」

勇者「さて…本当に行きますか…」

エルフ「待て」





158:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 18:55:05.50 ID:0KqhOXImO

勇者「何だ?」

エルフ「北の魔王とやら、本当にあの方ではないんだろうな?」

勇者「ああ、違う、少なくとも神、なんて呼ばれる様な奴じゃなかった」

魔法使い「とんでもない威圧感と残忍さ…」

僧侶「……」

エルフ「ならばよいが…もしあの方に刃向ける事があるならば…」

オーガ「すまねえ…俺達は戦う事になる…」

勇者「そうか、まあ、そんな事にはならないよ」





159:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 18:57:47.63 ID:0KqhOXImO

オーガ「そうだ、これを持っていけ」

勇者「何だこ…れ…くっさ!?」

魔法使い「おろろろろ!」

僧侶「ああっ!?魔法使いがさっきの魚を!?」

勇者「もう完全に吐きキャラだなくっさ!!」

村娘「おろろろろ!!」

エルフ「ああっ!?焼き魚がこんなにたくさん!?」

勇者「一飲みにしてたとは言ってたが…噛んでなかったのかよくっさ!!」





160:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 19:01:23.93 ID:0KqhOXImO

オーガ「阿鼻叫喚の所悪いが…これは俺達がこっそり作った傷薬だ…」

勇者「傷薬?」

オーガ「ああ、怪我が絶えなかったんでな、少しくらいの傷ならすぐに塞がっちまうぞ」

勇者「そうか…」

魔法使い「これ…悪化しないだろうな…?」

僧侶「まあまあ、『良薬、口に苦し』って言いますから…」

勇者「違うと思う…」





161:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 19:03:21.94 ID:0KqhOXImO

勇者「まあ…ありがとうな…」

オーガ「ああ」

エルフ「達者でな」

勇者「さて…行こうか」

僧侶「はい、勇者様」

魔法使い「ダメージがでかすぎる…」フラフラ

オーガ「行ったか…」

エルフ「ああ」

オーガ「さて、さっさと仕事に取り掛かるか」

エルフ「そうしよう、まずは居住区を…あ…」

エルフ(しまった…)





162:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/21(火) 19:05:00.64 ID:0KqhOXImO

勇者「はああ…いい天気だなあ…」

僧侶「本当ですね、こんなに風が気持ちいいのは久しぶりです」

魔法使い「よし!弁当にしようぜ!!」

村娘「お腹が空きました」

勇者「吐いたからね」

魔王「ごはんー」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、勇者様、この辺りでさっきの集落で買った『モンスターも大好き弁当』でもいただきましょう」

勇者「そのネーミングに不安を感じるんだけど…」





171:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/23(木) 19:36:17.18 ID:aQlR7QIlO

魔法使い「いただきまーす!!」

魔王「いただきまーす」

僧侶「魔王ちゃん、お口の周りばっちっちぃですよ」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「………」

勇者「どうした魔法使い?食べないのか?」

魔法使い「食べるよ!!…あのさ…悪かったな…」

勇者「それは俺にか?それとも村娘にか?」

魔法使い「ちぇ…何でもお見通しかよ…」

魔法使い「両方さ…」





172:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/23(木) 19:38:07.37 ID:aQlR7QIlO

魔法使い「あたしもさ…多分だけど、魔力だけなら勇者より上か、少し上だろ」

勇者「上前提ね」

魔法使い「なのに勇者はあたしじゃなかった…」

勇者「そうだな」

魔法使い「あたしに足りないのは…信じる心と、深い慈悲の心…」

勇者「…」

魔法使い「村娘…すまねえ…あたしは一回あんたの村を見捨てようとした…」

村娘「…」

魔法使い「そしてあたしは勇者を疑った…」

僧侶「わたしも…」

魔法使い「すまねえ…」





173:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/23(木) 19:39:53.50 ID:aQlR7QIlO

勇者「あー食った」

勇者「魔王、お口の周りばっちっちぃよ」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「勇者…」

僧侶「勇者様…」

勇者「何をいまさら…」

勇者「よっ…と…」

勇者「んー…あー…いい天気だな…」

勇者「信じる心に慈悲の心かあ…」

勇者「お前達は俺を信じてくれて…」

勇者「ついてきてくれてるのに…これ以上何を望めば慈悲になるのか…」





174:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/23(木) 19:42:48.76 ID:aQlR7QIlO

魔法使い「勇者…」

僧侶「ダメですよ…」

魔法使い「は?」

僧侶「今好きになりかけてたでしょう!?」

魔法使い「なんねーよ!!こんなあのあれ!!」

僧侶「ほら図星!!」

魔法使い「なってねーから本当に!!」

勇者「俺を取り合う美女とちょっと美女か…かなりのおいしい展開…」

僧侶・魔法使い「その『ちょっと』はどっち?」ズイッ

勇者「やっべ…」





176:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/23(木) 20:49:39.44 ID:aQlR7QIlO

男「さて…『第七の封印』解けそう?」

?「人間、亜人間、動物、植物、魔王、神…」

男「そ…七つめの…」

?「そうね、もう解けたけど…解けたからって…変わるかしら…」

男「変わるさ」

スタスタ

男「少なくとも…今回の勇者はまともだからね…」

ピトッ

男「…」ニタァッ

男「変えてくれなきゃ…俺が困るよ…」

?「あなたも俗ね…」

男「まあね…そろそろ北の大地も半ば…いつ頃着くか賭け」

?「ないっつの」





180:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/24(金) 20:48:20.87 ID:JCFtleMEO

オオォオォオオォオォ…



魔法使い「さみひぃーよぉー」ガチガチガチガチ

僧侶「何で…先日まであんなにのどかな風景だったのに…」ブルブルブルブル

勇者「山二つ三つ越えたとたんにこれか…」

魔法「しろいー」

僧侶「そうか、魔王ちゃんは雪は初めてね」

勇者「まだ半年だからな」
魔法使い「けどよー…さすがに寒すぎる…」ガチガチ

勇者「確かにそうだな…僧侶、防御魔法を頼む」

僧侶「はい、勇者様」スゥ

『防御魔法!!』

村娘「………ムグムグ…」

勇者「おい、今声にまぎれて何か食ったろ?」





181:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/24(金) 20:50:47.08 ID:JCFtleMEO

魔法使い「お…?」

勇者「防御魔法の壁が、風と雪を遮ってくれるだけでもいいだろ?」

魔法使い「うへへ…ホントだ、なんか暖かくすら感じるぜ」

僧侶「そうですね、でも、どこかで冷えた身体を暖めたいですね」

村娘「そうですね」

魔法使い「あ?おあつらえむきに、あんな所に洞窟があるぜ」

勇者「やだなあ…こいつのフラグ立て」





182:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/24(金) 20:52:35.56 ID:JCFtleMEO

魔法使い「『火炎魔法』」

ボウッ

魔法使い「うーい…あったけえぜ…」

勇者「あったまるなあ」

パチパチ

村娘「………」ジュルリ

勇者「何でここぞとばかりにこの寒さで冷凍保存してたマイ魚を焼くかな?」

村娘「食べるからです」

勇者「もうホントに理由が普通すぎて反論すら出来ないよ…」

ゴトッ

勇者「何だ!?」

グウウゥウウウゥウウ…

僧侶「あれは…」

魔法使い「でかいな…」

勇者「へっ…話に出てきたドラゴン様かよ…」

村娘「これが…!?」





186:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 00:28:20.95 ID:8fwi6RDkO

グルウウゥウウウゥウウ…

勇者「身の丈は…家屋三棟くらいか…」

ズンッ

村娘「ひっ!!」

グウウゥウウウ…

ドラゴン「人間よ…」

魔法使い「喋った…」

勇者「まずいな…人語を操るドラゴンか…」

僧侶「かなり上位のドラゴンですね…」

ドラゴン「食わせろ…」

グウゥウウウゥウウウ…

勇者「やなこった…さて…始めるか…」

ドラゴン「頼む…その魚…食わせてくれえ…」

グウウウウウウウウウウウウウ…

勇者「………」





188:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 00:30:29.70 ID:8fwi6RDkO

ドラゴン「助かった…礼を言おう…」

勇者「いや、礼はいいよ、どうやら敵意はないみたいだからな」

ドラゴン「敵意などと、とんでもない、貴公らは我の命の恩人だ」

村娘「あたしの魚…」グスッ
魔王「」ナデナデ

ドラゴン「助かった…もう三日、何も食べてはいなかったからな」

勇者「三日?何でまた?」

ドラゴン「三日前から急に始まった、この吹雪のせいでだよ…」





189:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 00:36:01.45 ID:8fwi6RDkO

ドラゴン「本当に急だった…この吹雪の為、動植物は死に絶えた…我らドラゴンは、太陽の光を栄養と換え、足りない分は動植物から僅かながらの恩恵を受けて生きてきた」

勇者「吹雪のせいで、太陽が隠れてるから…」

ドラゴン「そうだ…」

魔法使い「肉食べて栄養になるなら、動物の死体でもいいじゃん?」

ドラゴン「生きているか、この魚のように元気に生きていて、死んで間もなくでなければダメなのだよ…生命力を貰っているのだから…皆、弱りに弱って死んで行ったから…」

勇者「なるほどな…」





190:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 00:38:35.10 ID:8fwi6RDkO

魔法使い「飛んでどこかに行けばいいのに」

ドラゴン「試したさ…結果、多くの同胞があの吹雪に飲み込まれ…息絶えた…」

僧侶「あ!?ドラゴンをも一飲みにする…」

勇者「………ん………あの話か………」

魔法使い「ドラゴンって、火とか吹雪に強いイメージあったわ」

ドラゴン「中にはいる、が、この様な環境ではどのドラゴンも生き残れない…」

ドラゴン「なぜ…この様な事に…」





191:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 00:40:18.14 ID:8fwi6RDkO

勇者「しゃーないな…よっ…と…」

魔法使い「まためんどくさい事になるのかよ…」

僧侶「さあさあ、早く原因を突き止めましょう」

ドラゴン「貴公ら…?」

勇者「出来るだけ早く、この吹雪の原因を見付けてくるよ」

ドラゴン「すまぬ…」

村娘「え?え?困った人々を助けるんじゃ…?」

僧侶「わたし言いました」

勇者「俺達が行くのは…」

僧侶「困った『方々』がいるところです」





194:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:10:51.67 ID:8fwi6RDkO

男「いい感じ」

?「さて、再封印のやり方…見付けられますかね?」

男「賭け」

?「ねーっつってんだろ」

男「冷たいなぁ…ああ…早く覚醒した魔王に会いたいよ…」

?「どっちに転ぶにせよ…覚醒はしますよ…」

男「そうだね…クク…何だろう…ククククッ…楽しみすぎて涙が出てくる…」

?「悪趣味な…」

?(勇者…僧侶…魔法使い…魔王ちゃん…何…?この意識だけの存在は…?)





195:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:12:05.25 ID:8fwi6RDkO

勇者「さーて…どこから何をどうしたらいい?」

僧侶「5W1Hですね?」

魔法使い「3Wしかなかったけどな」

勇者「まず魔法使い」

魔法使い「はいよ」

『超・火炎魔法!!』

ドジュウウウウウッ!

勇者「消火、蒸発して終わりか…僧侶」

僧侶「はい、勇者様」

『超・烈風魔法!!』

ズゴゴォオオォゥ…

勇者「風向き変わらず…」
勇者「はい詰んだ」

魔法使い「はえーよ」





196:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:14:11.98 ID:8fwi6RDkO

勇者「仕方ないだろ?そもそも風なんてどこから始まって吹いてくるんだよ」

魔法使い「さ…さあ…」

勇者「だろ?そもそも冬って何で来るのか…」

村娘「太陽が低いからですよ」

勇者「え?」

村娘「何年も太陽を見て来たら何となくですが…太陽が低いと寒くなります」

勇者「太陽が低い…」

村娘「風ですが、風は寒い地域と暖かい地域の間では強くなってました」

勇者「ほ…ほう…」

村娘「確信はありませんが…経験です…」





197:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:15:21.54 ID:8fwi6RDkO

僧侶「つまり…?」

村娘「二つ三つ山を歩いたくらいでは、気候は前の大地と変わらないはずです、つまりは、更に北からこの吹雪を生み出すだけの寒気が来ているんです」

勇者「て事は…はあ…更に北に行けって事か…」

村娘「ここはさほど高い山じゃないから、偏西風の影響とは考えにくいし…」

ブツブツ…

勇者「え?何?」

村娘「何でもありません、さあ行きましょう」ムグムグ

勇者「おい、今何か食ったろ?」





198:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:16:59.28 ID:8fwi6RDkO

村娘「でもおかしいです…村長から聞いた話だと、更に北は数多の生物を焼き尽くす灼熱の大地…寒気が来るとはとても…」

勇者「て事…は」

魔法使い「あいつか…」

僧侶「北の魔王…でも…」

村娘「僧侶さんなら分かるはずですが…」

僧侶「そうね…神も魔王も、何人たりとも自然を覆す事はできない…」

魔法使い「知ってるぜ、神と魔の物語」





199:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:18:56.37 ID:8fwi6RDkO

ずっとずっと昔、ある村に男がいました。

男は不思議な力を持っていて、指先で落ち葉に火を着け、軽く虚空を撫でると風が起き、大きな焚き火が出来、みんな喜びました。

ある時、村に大きな災害がやってきました。

風が荒れ狂い、巨大な雷が落ち、納屋を流すほどの洪水が押し寄せました。

みんな言いました。

男、もうやめてくれ。

と。

男はやっていませんでした、それどころか、男は村のために誰よりもたくさんたくさん働きました。

もうやめてくれ…

俺はやってない…

勘弁してくれ…

俺はやってない…

お前のせいだ…

俺は…

ドクンッ

やってもいいんだな?

魔王が生まれました。





200:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:20:42.96 ID:8fwi6RDkO

その時、村に一人の女の人がやってきました。

女の人はみんなに話を聞くと、魔王の所に行きました。

もうおやめなさい。

やってない…

でないと…

やってない…

魔王は斬られました。

するとどうでしょう。

あれほど荒れ狂っていた嵐が、一陣の心地好い風と共に、嘘のように晴れ上がりました。

女の人は魔王を斬っただけでした。

でもみんなは口々にこう言いました。

素晴らしい…

救世主だ…

ああ…

あなたこそ…

女の人は神になりました。





201:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/25(土) 23:22:09.24 ID:8fwi6RDkO

パタンッ

男「なーに読んで…」チッ

?「神と魔の物語よ…」

男「なーんでそんなもん…てか何であんたの名前が最初なんだよ?」

神「そうね…性格?」

男「はいはい…それよりどう?封印は?」

神「これを…」

男「………これは…」

神「そう…さっき…」

男「村娘ちゃん!」

神「いや…」

男「何で早く村娘ちゃんを見せなかったの!?」

男「村娘ちゃーん!!」

神「いや…こうなるの分かってたから…」





210:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:43:37.79 ID:RLgWyCdNO

村娘「風が…」

勇者「どうした村娘?」

村娘「いや…そこの山あいから風が…」

僧侶「風?」

魔法使い「風なんてそこらじゅうにあるじゃん」

勇者「いや…これは…」

僧侶「勇者様、行ってみましょう」

勇者「ああ…」

魔法使い「何?そっちに何…が…」

僧侶「雪の…」

勇者「竜巻か…」

勇者「僧侶、頼む」

僧侶「はい、勇者様」

『防御魔法!!』

魔法使い「さて…」

勇者「行くか…」

村娘「この先に…」

勇者「何かあればいいんだけどな」





211:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:45:07.20 ID:RLgWyCdNO

山あい



魔法使い「おいおい…マジかよ…」

勇者「ああ…暑いな…」

僧侶「灼熱の大地の影響でしょうか?」

勇者「かもな、だけど、あの寒さに影響を及ぼすとはとても…」

魔法使い「だな、竜巻を越えた途端にこの暑さ…」

村娘「北から寒気が来たようではないですね…」

勇者「ああ…あそこを堺に急に…だな…」





212:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:47:04.96 ID:RLgWyCdNO

勇者「しかし…やっぱり怪しいな、この竜巻」

魔法使い「よーし、ここはあたしが」スゥ

『超・爆裂魔法!!』

ドッ!!ズンッ!!

魔法使い「どうだ!!吹っ飛ばしたか!?」

ゴ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

勇者「変わらず…か」

オ…

村娘「待って…」

オオオォオオオオオ…

村娘「これは…!?僧侶さん!!防御魔法を!!」

僧侶「『防御魔法!!』」

オオオォオッ…

バズンッ!!





213:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:49:09.63 ID:RLgWyCdNO

オオオォオオオオォオ…

勇者「何だ…今の爆発は…どこから…」

村娘「ダウンバーストです、それも、範囲が狭く威力の高いマイクロバースト、立ち木程度なら簡単にへし折ります」

勇者「何だってそんなもんが?」

村娘「分かりませんが…」

魔法使い「生意気だぜ!!よおーっし…じゃあ…」

魔法使い「更に凍れ」

『超・氷槍魔法!!』

ゴ…ォ…オオオォオ!!

僧侶「キャー!!さらに吹雪が強く!!」

勇者「何なんだ…」





214:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:50:55.44 ID:RLgWyCdNO

魔王「ぜんぶー」

村娘「?」

魔王「のろいー」ギュ

村娘「どうしたの魔王ちゃん?」

魔王「むー」

勇者「厄介だな…受けた攻撃を似た力で返してくるみたいだ」

魔法使い「いったいどうすりゃいいんだよ…」

僧侶「まるで見当がつきませんわ…」

魔法使い「こうなったら…フルパワーだ!!」

勇者「バカ!?」

『超・火炎魔法!!』

バオオオオオォオッ!!

勇者「ヤバい!!僧侶!!全力で防御魔法…を…?」
オオオォオオオオ…

僧侶「あら…吹雪が…」

勇者「弱まった…?」





215:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:52:53.27 ID:RLgWyCdNO

………………しかし。

神と崇められた女の人が村を去って数日後、また災厄がやってきました。

魔王はもういないのに。

神がいるのに。

そうでした。

男は何もしていないし、何も出来ないからです。

女の人は魔王を切っただけで、何も出来ないからです。

例え魔王でも。

例え神でも。

災厄を操る事は出来ないからです。

春に暖かな陽射しが雪を溶かします。

夏には雷雨が吹き荒れ。

秋には………





217:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 20:57:02.85 ID:RLgWyCdNO

神「………」パタンッ

男「また読んでるし…」

神「暇なんだもん、今回の封印だって、何が解けたのかも答えも分からないし」

男「まあね…そうだ!?」

神「賭けないわよ?」

男「違うよ、さっきの宝珠貸して?」

神「いいけど、何に使うの?つまらない事ならやめてよね」

男「大事な宝珠だからね、ちゃんと使うさ」

神「仕方ないわね…はい」

男「ありがとー」スタスタ

バタンッ

神「………」

ムラムスメチャーン

神「やっぱつまらない事だったか…」





218:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 21:01:01.49 ID:RLgWyCdNO

村娘「これは…」

勇者「火炎魔法か…よし魔法使い!」

魔法使い「任せろ!!」

村娘「待って!!」

勇者「村娘?」

村娘「火炎で…」ブツブツ

僧侶「村娘さん、どうしたんでしょうか?」

勇者「さあな…でも、村娘の経験で何か思い付いたんじゃないのかな…」

村娘「僧侶さん!!」

僧侶「はっ!はいっ!?」

村娘「神と魔の物語…最後を教えて下さい!!」

僧侶「はい!!」





219:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 21:04:14.23 ID:RLgWyCdNO

春に暖かな陽射しが雪を溶かします。

夏には雷雨が吹き荒れ。

秋には野山にたわわに実った果実や生き物が溢れ。

冬には雪が野山を覆いつくし。

また春が訪れます。

みんなは知らなかったのです。

例え魔王でも。

例え神でも。

自然の力を操る事が出来ない事を。

みんなは知らなかったのです。

不思議な力を持って、村のために頑張った男が神になるべきだった事を。

みんなは知らなかったのです。

確たるなく人を切った女の人こそ、魔王たる事を。

魔王はそれからたくさんたくさん人を…





220:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 21:08:07.19 ID:RLgWyCdNO

村娘「確信はありませんが…お願いします…」

勇者「何かの答えに辿り着いたか?」

村娘「はい」

勇者「よし…」

村娘「わたしの言う順番でお願いします…」

勇者「ああ、教えてくれ」

村娘「はい…」

村娘「暖かな陽射しで春は来ました…勇者様!!」

勇者「おう!!」

『超・雷撃魔法!!』





221:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/26(日) 21:10:27.05 ID:RLgWyCdNO

オオオォオ…

勇者「竜巻が弱まった!」

村娘「やっぱり…神と魔の物語…捩曲げられた自然の摂理…」

僧侶「聞いた事があります…ごくたまに、突如現れる超自然現象…」

魔法使い「あたしの先生も言ってたな、それが現れたら、本来なら学者総出で研究するってよ…」

勇者「それを一人で…すごいな…」

魔法使い「マジですげえぜ村娘!!」

僧侶「それで!次はどうしたらいいですか!?」

村娘「はい…あの竜巻に…わたしが入ります…」

勇者「!?」





227:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 00:57:23.28 ID:P2nSlrQpO

勇者「何を言って…」

村娘「秋には供物が必要です…」

僧侶「そんな…」

村娘「だから…これは多分魔法では無理です…」

魔法使い「そんなの…」

村娘「大丈夫です、わたしにはもう何も…お母さんも…村も…」

勇者「違うだろ…」

村娘「大丈夫…それで…たくさんのドラゴンが…自然が助かるんですよ?」ザッ

勇者「違うっ!!」シャンッ

村娘「その剣は?」

勇者「ここは通さん!!」





229:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 00:59:40.84 ID:P2nSlrQpO

村娘「………」グイッ

勇者「!?」

村娘「その剣でわたしの首を跳ねるより…ドラゴン達を助けてください…」

勇者「……くっ…」

村娘「覚悟を決めた女って…強いんですよ…」

勇者「だからって…」

村娘「……辛いの…」

勇者「………」

村娘「どんな事をしたってお母さんは…村のみんなは帰ってこない…」

村娘「せっかく声が出るのに…たくさんありがとうって言いたいのに…」

村娘「ずっとずっと苦労かけてきて…やっと恩返し出来ると思ったのに…」

村娘「こんな事になるのって…ずるいじゃんかあ…」グスッ





230:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 01:02:13.57 ID:P2nSlrQpO

勇者「そうかもしれない…だけど俺は…」

ザッ

プツッ

勇者「!?」

僧侶「村娘さん!?」

村娘「少し首が傷付いただけ、大丈夫…」

村娘「魔法使いさん」

魔法使い「何っ…だ…?」

村娘「お願いします、最後にやるのは…」

ザッ

勇者「………」

オオオォオ…

勇者「何が勇者だ…」

オオオォオ…オッ!!

村娘「………と…う…」

オオオォオッ!!

勇者「何が勇者だ!!誰も…誰一人助けられないじゃないか!!」





231:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 01:04:06.05 ID:P2nSlrQpO

魔法使い「………さーて…やってやりますか…」

勇者「よく平気だな…」

魔法使い「いっちょ本気で行きますよ…」コキッ

勇者「よく平気でいられるな!!」

僧侶「勇者様!!」

勇者「何だ!!」

魔法使い「もっかい冬が来て…また暖かい春…」

勇者「………」

魔法使い「暖かい春…」

勇者「………くそ…」

魔法使い「ったれえ!!」

『超・凍結魔法!!』





233:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 01:08:31.70 ID:P2nSlrQpO

僧侶「竜巻が!?」

勇者「消えた!?」

魔法使い「さあ…あたしの魔力…」

グッ

魔法使い「どんだけ残ってるんだよ…」

キイイィイ…

魔法使い「全力で行ってやるからよ…」

イイイイィイイイ…

魔法使い「全力で来いよ…新しい春…」

キイイィイイイイイ!!

魔法使い「村娘!!」

ウオッ!!

魔法使い「受け取れ!!」

『絶・火炎魔法!!』

ドンッ!!





238:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 21:34:23.64 ID:P2nSlrQpO

カアッ!!

勇者「ぐううっ!?」

僧侶「何て輝き…」

魔法使い「はああっ!?目が!?目がぁっ!!」

勇者「ばかな…こんな事って…あるのかよ…」

僧侶「太陽が…」

魔法使い「緑が…」

勇者「みるみる内に復活している…」

僧侶「封印されて、本来の姿に戻っているのですね…それもこれも…」

魔法使い「村娘…あたし…やったぜ…」

勇者「これでドラゴン達も大丈夫だろ…行こうか…」

僧侶「はい…」

魔法使い「北へ…」

勇者「村娘…」

ありがとう…





239:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 21:36:09.40 ID:P2nSlrQpO

あったかい…

ポカポカ…

グウウウウ…

お腹空いた…

確かここに…

……

……?

……

……!?

ない!?

あれ確かここに…

やっぱりない!!

「あたしのお魚がなくなってる!!」ガバッ

勇者「!?」





240:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 21:37:25.92 ID:P2nSlrQpO

村娘「ない!やっぱり一匹もなくなってる!!」アタフタ

勇者「村娘…」

村娘「あれ!?ちょっと!ねえ!!」

僧侶「村娘さん…」

村娘「あれおかしい!!あれ!?え!?」

魔法使い「村娘ぇ…」グスッ

村娘「あれ!?30匹のお魚が消えちゃったぁ!?」

勇者「仕込みすぎだろ」





241:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 21:39:01.04 ID:P2nSlrQpO

魔法使い「村娘!!こんにゃろっ!!」ダキツキッ

村娘「えっ!?」

魔法使い「うううっ…」

村娘「魔法使いさん?」

僧侶「あらあら…」

勇者「あいつはホント…昔から人を好きになりやすいよな…」

僧侶「そうですね…」

勇者「しかし…何が起こったんだ?」

僧侶「魚じゃあないですかね?」

勇者「魚?」

僧侶「はい、供物として、身代わりに…」

勇者「なるほどな…30匹だもんな…」





242:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2012/02/28(火) 21:40:45.00 ID:P2nSlrQpO

魔法使い「んーっ…っあー!!気持ちいいな!?」

勇者「そうだな、あったかいし、空気も美味い」

村娘「これでご飯が干し肉じゃなければなあ…」

魔王「アグアグ」

勇者「なあに、少し行けば川もあるだろ」

村娘「魚!!」

僧侶「ふふっ」

魔法使い「へへっ」

勇者「村娘」

村娘「はい?」



『おかえり』



村娘「………ただいま…」













  

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